釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

9月19日 一つテンヤが壊れた

2018年09月19日 | 日記
タチウオの引きの強さを、この目で確認した。

「一つテンヤの針がこんな曲がり方をする…」

岡本さんの手元にあるのは、針が曲がり基部がガクガクに成った、一つテンヤだった。



魚探に映るベイト反応は、イマイチ良いとは感じられない。

しかし、海底から浮き上がったような反応が出てくると、何らかのアタリが出てくる。

「当たるけど、途中で外れる…」





金丸さん、渕上さん、岡本さん、吉野さん、のスタートは焦れったいモノになった。

しかし、金丸さんが鰺やアヤメカサゴのアタリを捕らえ始めた頃から、少しずつ釣果に繋がり始める。

吉野さんに強いアタリが来た。





ドラッグ音が鳴り響き、ラインが引き出される。

ラインを巻き取っては、その倍引き出される。

青物と思われる魚との、格闘の時間が続く。

そろそろ見えてくる頃だ、と思いタモを準備する。

すると「あっ…」吉野さんの竿から生体反応が消えた。

「針が伸びました…。返しも折れています…」

物静かな吉野さんが、悔しそうな表情をしている。


今度は、渕上さんにアタリが来た。



型の良い、ウッカリカサゴだった。

一つテンヤでタチウオを狙っている岡本さんにも、アタリが来ている。

やや堅めの竿で、小さな前アタリを的確に捉えている。

合わせの瞬間「ビシッ!」と、鋭い音がする。

掛かった瞬間に、いきなり竿が大きく曲がる。

次の引きで、竿先が海面に突き刺さるばかりに曲がる。

「針の掛かりが浅いと、この時に外れる」

タチウオも型が良さそうだ。

岡本さんに、又アタリが来た。





指4本くらいのタチウオが上がってきた。


金丸さんにもアタリが来た。



大きいウッカリカサゴが上がってきた。

鰺、鯖は吉野さん、金丸さん、渕上さん、ともにポツポツとヒットしてくる。

そんなアタリが連発しているときに、シーラが目の前に現れた。

見た目に「1メートルは超している」大きさだ。

金丸さんが、シンキングタイプのルアーを投げ込み海面近くを引いてみた。

「来た!」





ラインを引き出し、沖合で大きなシーラがジャンプしている。

“力対力”の勝負だ。

大きなシーラが、船の周りを一周する。

船首に立ち、力を入れて浮かしにかかる。

船に引き上げたシーラは、大きかった。



1.3メートル、10キロの大物だった。

「疲れた」

シーラの引きの強さに、体力を相当すり減らした表情。


このシーラの後に、冒頭のドラマが待っていた。

岡本さんが、一つテンヤに鰺子を縛り付けて、タチウオを狙う。

海底に届いてから、独特のしゃくりで、狙っていく。

「出来れば、指7本以上が欲しい出すけどね」

小さな前アタリが来た。

岡本さんの合わせが入った。

「乗った!」

次の瞬間、竿先が海面に突っ込んだ。

岡本さんが、腰を落として、その強い引きに耐える。

耐え続けた、次の瞬間「あっ…外れた」

仕掛けを巻き上げると、テンヤ仕掛けを見てビックリ。

テンヤ仕掛けの針が横に曲がり、固定しているはずの基部がガクガクして、餌が固定できなくなっている。

「テンヤが壊れた」

岡本さんも、こんな体験は初めてとの話だった。

「もしかしたら、帳大物のタチウオやろか」



岡本さんのドラマの後、渕上さん、金丸さんにタチウオが連発。





「こんだけタチウオが寄っていれば、中には超大物もいると思いますね」

「気持ちが楽しくなってきた」

「次、近い内にリベンジしますよ」

帰りの船中は賑やかだった。

針を伸ばされた吉野さん、針を曲げられ、テンヤを壊された岡本さん共に、気持ちは次に向いている。