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早朝の海岸は、雲海が掛かったようになっていた。
秋が近くなると、毎年、見る風景だ。
今日も海はウネリが高く、なかなか沖には出られそうにない。
「朝間詰めは、タチウオを狙ってみましょう」
「数は少ないと思いますが、型は良いと思います」
水深15メートル前後の浅場で、タチウオからスタートする。
最初のポイントでは、アタリが一度遭っただけ。
ベイト反応も少なく、思うような釣りにならない。
「移動しましょう」
今日も、内場に入る。
取り敢えずは、ゆっくりと船を走らせながらベイト反応を確認する。
暫く走っていると、ベイト柱が出てきた。
ベイト柱の周りにも、沢山のベイト反応が広がっている。
「ジグを落としてみてください」
塩田さんがワンピッチ、山下さんがスロージグで攻めていく。
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「来た!来ました」
塩田さんに、強いアタリが来ている。
竿先が、海面に突き刺さるように、曲がっている。
「多分、カンパチです」
やり取りも、時に慎重に、時に大胆に、ラインを巻き上げていく。
獲物が海面に姿を見せた。
「タチウオだ。でっかいタチウオだ」
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船上に上げたタチウオの大きさにビックリ。
手を当ててみると、指7本の大きさだ。
長さも160センチは有りそうだ。
「凄いですね!」
仲間達に直ぐに連絡する。
塩田さんの大タチウオの写真を撮っていると、山下さんにもアタリが来た。
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初ジギングの山下さんからは、緊張感が伝わってくる。
「大丈夫です。ゆっくり巻き上げてください」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/06/799522ba82ff81a5b9f6c8ce7566a227.jpg)
「良型のタチウオですね」
塩田さんのタチウオが、大きすぎることもあり、やや小さく見える。
「指4本近くありますね」
移動してきて、良い出足になった。
直ぐに船を戻すが、ベイトの移動が早いのか、なかなかベイトが見つからない。
小さな反応でも、ジグを入れればアタリは出てくる。
しかし、指3本クラスのタチウオが多い。
塩田さん、山下さんともに頑張っている。
午前9時30分過ぎの満潮に近づくと、少し静まり掛かっていたウネリが、又しても太り始めた。
平瀬やヤヒョウは、大波に飲まれている。
水島の1瀬、3瀬も大波を被っている。
そんな状況を気にしていたら、風が南西に変わってきた。
風の変化と同時に、アタリも出なくなってきた。
「風も変わってきましたし、今日は引き上げますか」
昼前ではあったが、南西の風で波が立つ前に帰港した。