釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

9月21日 早朝の虹

2018年09月21日 | 日記
「虹が架かってますね」

吉行さんが、西の空を見て「今日は、吉兆ですね」と、微笑んでいる。



顔を出したお日様の光に、綺麗に反射している。

「じゃー、行きますか」

ポイント目指して、船着き場を離れた。


最初に入ったポイントは、綺麗な上り潮が入っていた。

「こりゃ、良い色の潮が来ている」

しかし、その速さを見て「こりゃ、早えな」と、チョットビックリ。

「潮が2ノット近くで流れています」

ベイト反応は、そこそこの感じで出ているのだが…。

「着底は、何回取れます」

「ジグで3回くらいかな。鯛ラバで4回くらいは何とかですね」

最初のポイントでは、アタリが出ないまま移動する。


次のポイントは、もっと潮が速かった。

「2ノットを超していますね」

それでも、おもりを一番重たいモノに変えて、攻めていく。

そんな攻めの姿勢の吉行さんに、アタリが来た。



「ラインが止まりません」

「瀬掛かりじゃ無いですよね」

出ていくラインを見ていると、ジジーッジジーッと凄いドラッグ音が鳴っている。

「ラインが無くなる」

直ぐに船で追い掛ける。

「巻けますか」

「まだ巻けません」

船のスピードを上げる。

「何とか、巻けます」

10メートル巻き上げて、20メートルで出ていく。

又、20メートル巻き上げて、直ぐに走られる。

「掛かったのは、どれくらいの所でした」

「着底して、5メートルくらい巻き上げたところでした」

大きなハタかもしれない。

徐々に浮き始めた。

「後、30メートルくらいかな」

ラインを巻き取る手に力が入る。

と、その途端「あっ…外れた」

獲物の口切れか…、リーダーに針は着いている。

「あーっ…やっちまった」

魚探で見ると、大きな瀬の周りを一周半している。

「なんやったろかい…」

暫くは、ため息の連続だった。

連日、針が伸びたり、仕掛けが壊されたり、悔しさがドンドン積み重なっていく。


南の方に大きな雨雲も出てきた。

南西の風も強くなってきた。

「帰る前に、もう一カ所行きましょう」

古い魚礁のあるポイント。





一投目から、鯖が連発してきた。

でも、思いは逃げた大物に…。

「風も出てきましたし、山手に大きな雨雲も来ましたね」

「天気が崩れますね」

「帰りましょうか」

残念な思いを持って、正午頃に帰港した。