「虹が架かってますね」
吉行さんが、西の空を見て「今日は、吉兆ですね」と、微笑んでいる。

顔を出したお日様の光に、綺麗に反射している。
「じゃー、行きますか」
ポイント目指して、船着き場を離れた。
最初に入ったポイントは、綺麗な上り潮が入っていた。
「こりゃ、良い色の潮が来ている」
しかし、その速さを見て「こりゃ、早えな」と、チョットビックリ。
「潮が2ノット近くで流れています」
ベイト反応は、そこそこの感じで出ているのだが…。
「着底は、何回取れます」
「ジグで3回くらいかな。鯛ラバで4回くらいは何とかですね」
最初のポイントでは、アタリが出ないまま移動する。
次のポイントは、もっと潮が速かった。
「2ノットを超していますね」
それでも、おもりを一番重たいモノに変えて、攻めていく。
そんな攻めの姿勢の吉行さんに、アタリが来た。

「ラインが止まりません」
「瀬掛かりじゃ無いですよね」
出ていくラインを見ていると、ジジーッジジーッと凄いドラッグ音が鳴っている。
「ラインが無くなる」
直ぐに船で追い掛ける。
「巻けますか」
「まだ巻けません」
船のスピードを上げる。
「何とか、巻けます」
10メートル巻き上げて、20メートルで出ていく。
又、20メートル巻き上げて、直ぐに走られる。
「掛かったのは、どれくらいの所でした」
「着底して、5メートルくらい巻き上げたところでした」
大きなハタかもしれない。
徐々に浮き始めた。
「後、30メートルくらいかな」
ラインを巻き取る手に力が入る。
と、その途端「あっ…外れた」
獲物の口切れか…、リーダーに針は着いている。
「あーっ…やっちまった」
魚探で見ると、大きな瀬の周りを一周半している。
「なんやったろかい…」
暫くは、ため息の連続だった。
連日、針が伸びたり、仕掛けが壊されたり、悔しさがドンドン積み重なっていく。
南の方に大きな雨雲も出てきた。
南西の風も強くなってきた。
「帰る前に、もう一カ所行きましょう」
古い魚礁のあるポイント。


一投目から、鯖が連発してきた。
でも、思いは逃げた大物に…。
「風も出てきましたし、山手に大きな雨雲も来ましたね」
「天気が崩れますね」
「帰りましょうか」
残念な思いを持って、正午頃に帰港した。
吉行さんが、西の空を見て「今日は、吉兆ですね」と、微笑んでいる。

顔を出したお日様の光に、綺麗に反射している。
「じゃー、行きますか」
ポイント目指して、船着き場を離れた。
最初に入ったポイントは、綺麗な上り潮が入っていた。
「こりゃ、良い色の潮が来ている」
しかし、その速さを見て「こりゃ、早えな」と、チョットビックリ。
「潮が2ノット近くで流れています」
ベイト反応は、そこそこの感じで出ているのだが…。
「着底は、何回取れます」
「ジグで3回くらいかな。鯛ラバで4回くらいは何とかですね」
最初のポイントでは、アタリが出ないまま移動する。
次のポイントは、もっと潮が速かった。
「2ノットを超していますね」
それでも、おもりを一番重たいモノに変えて、攻めていく。
そんな攻めの姿勢の吉行さんに、アタリが来た。

「ラインが止まりません」
「瀬掛かりじゃ無いですよね」
出ていくラインを見ていると、ジジーッジジーッと凄いドラッグ音が鳴っている。
「ラインが無くなる」
直ぐに船で追い掛ける。
「巻けますか」
「まだ巻けません」
船のスピードを上げる。
「何とか、巻けます」
10メートル巻き上げて、20メートルで出ていく。
又、20メートル巻き上げて、直ぐに走られる。
「掛かったのは、どれくらいの所でした」
「着底して、5メートルくらい巻き上げたところでした」
大きなハタかもしれない。
徐々に浮き始めた。
「後、30メートルくらいかな」
ラインを巻き取る手に力が入る。
と、その途端「あっ…外れた」
獲物の口切れか…、リーダーに針は着いている。
「あーっ…やっちまった」
魚探で見ると、大きな瀬の周りを一周半している。
「なんやったろかい…」
暫くは、ため息の連続だった。
連日、針が伸びたり、仕掛けが壊されたり、悔しさがドンドン積み重なっていく。
南の方に大きな雨雲も出てきた。
南西の風も強くなってきた。
「帰る前に、もう一カ所行きましょう」
古い魚礁のあるポイント。


一投目から、鯖が連発してきた。
でも、思いは逃げた大物に…。
「風も出てきましたし、山手に大きな雨雲も来ましたね」
「天気が崩れますね」
「帰りましょうか」
残念な思いを持って、正午頃に帰港した。