釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

9月22日 力勝負

2018年09月22日 | 日記
1日に2度の力勝負。

勝負している方は大変だが、見ている方も力が入る。


夜明け前は、南方海上で雷が光っていた。

「ドンドン離れて行くし、大丈夫ですね」

塩田さんを乗せ「狙いは真鯛」と、船着き場を離れる。

昨日に続いて、今日の海もべた凪になっている。



最初のポイントでのタチウオ狙いは、サゴシがヒットしてきた。

その後が、続かないこともあり、直ぐに移動する。



沖目を流れる潮は、上り潮が沖に払い出しながら流れている。

しかし、この潮も干潮の潮止まり頃には、下り潮に変わっていた。

沖目での最初のアタリは、ウッカリカサゴ。

可成り巻き上げたところで針から外れたが、空気袋が膨らんでいたようで、海面に浮き上がってきた。

少し船を動かして、タモですくい上げる。

この後は、西風が強くなり、1.5ノット前後で船が流され出した。

「風を避けて、潟に寄りましょう」と、塩田さん。

その風を避けたポイントで、最初の力勝負。

鰺の生き餌を使っていたら、いきなりアタリが来た。



竿先が、海面に突き刺さるような、強いアタリだ。

ラインがドンドン引き出される。

「こりゃ、アラかも…」

船の後方に獲物が走っていく。

走りが止まったところで、浮かしにかかる。

「底を切りました」

獲物が少しずつ浮き始めた。

獲物とやり取りする塩田さんの表情が、何か冴えない感じ。

「こりゃ…サメかもしれん…」

嫌な予感は当たるモノだ。



大きなハンマーヘッドが浮いてきた。

「あちゃー、やっぱりな。途中から嫌な感じやったとよ」



重りだけは回収しようと、船に上げて針を切る。

後は、直ぐに海に帰す。

「チョット、ショックやな…頑張ったとに…」



気分を変えるつもりで、ポイントを移動する。

干潮の潮止まりにさしかかっている。

少し沖目の、潮色が青いところに入ってみた。

「あっ、シーラだ」

大きなシーラが船の周りを泳いでいる。

ここから、力勝負の第2弾。

直ぐにルアーを投げ込むと、シーラが一発でヒットしてきた。





針掛かりしたシーラが何度も、ジャンプを繰り返す。

「デコッパチですね」

船の周りをあっちに行ったり、こっちに来たりと逃げ回っている。

その度に、ドラッグ音が鳴り響く。

塩田さんの竿を持つ手に力が入る。

海面に姿を見せたシーラを、タモに納める。



デコッパチは、やはり大きく見える。

122センチ、9.6キロの大物だ。

「シーラとの勝負は、疲れる」と、塩田さん。

血抜きをして、魚体を曲げてクーラーに納める。


この後、もう少し沖に出てみた。

潮の色が青みが深くなり、益々綺麗な潮になってきた。

塩田さんが指差す、沖合に目をやる。

「カジキが飛んでいる」

この時期のカジキは“アキタロー”と、言われる。

見た目、優に2メートルはありそうだ。

船で追い掛け、ルアーを投げてみる。

見向きもしない。

姿が見えている限り船で追い掛けるが、カジキは知らんぷりして姿が見えなくなった。

「もし、カジキがヒットしたら、取れたどかい」

「いや、どうやろ。船で追い掛けたと思うけど、無理ヤッタかもな」

沖合を流れる上り潮は、4ノット以上の速さだった。


この後、北東の風が強くなり始めたこともあり、沖から浅場に移動。

カマスを追加して、帰港した。