
可愛い愛娘さんと、釣りを一緒に楽しむ。
父親としては、最高の時間なのではないだろうか。
私には娘が居ないけど、孫娘が居るから、もうすぐこんな楽しみもやってくるだろう。
久家さん親子の楽しい会話が、海を凪にしてくれたのかもしれない。
凛奈さんの笑顔が可愛い。
一つテンヤと鯛ラバで浅場で竿を出し、ゴカイでキスゴを狙ってみた。
初めての船釣りは、なかなか上手くいかない。
「気分、悪くないか」
「大丈夫。平気だよ」
海上は、北西の風が吹く予報だったのだが、午前10時頃からは南東の風がソヨソヨし出した。
「少し、風が気になりますね」
「内場で、ゆっくり出来ますか」
やっぱり、お父さんは優しい。
酔い止めの薬は飲んでいても、娘さんの体調を常に気遣う。
そんな久家さんに、真鯛と思われるアタリが来るのだが、上手く針掛かりしない。
「今のは、大きかったと思うんですけど…残念です」
凛奈さんは薬の効果か、「少し眠い」と椅子に座って小休止。
久家さんに、アタリが来た。


型の良いカサゴがヒットしてきた。
途中から、動かなくなった潮に苦戦しながらの釣果。
「味噌汁かな」
深場にいる仲間からの連絡では「15キロクラスのニベが来た」と、連絡が入る。
可成り仕掛けも、切られているようだ。
他の仲間からも、連絡が入る。
「イサキが釣れているよ」
台風の去って、海の調子が上がり始めたのかも…。
帰りの船中、久家さんが凛奈さんに聞いている。
「釣りは楽しい?又来たい?」
「うん、又来たい!」
お父さんにとって、何より嬉しい言葉。
今日の最高の“釣果”かな。(^_^)v