釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

11月20日 やっちまった

2015年11月20日 | 日記
一昨日の雨の後の好天気。

朝日が海に反射して、気持ちいい。



少しウネリが残る中、ベイトの群れを探して船を走らせる。

途中で、潮の色が気になって、船を止めてみた。



この写真で、菜っぱ潮が分かるだろうか。

下り潮と一昨日からの濁りが混ざって、良い感じの色ではない。

「これじゃ、ベイトを探すのは大変だな…」

テンションが下がっていく様な、気持ちになる。

それでも、海底の起伏のあるところに映し出されるベイトの影を見つけ、朝間詰めはジグを落としてみる。

1流し目はアタリ無し。

2流し目に初めてのアタリ。

ズシーンとした重みが伝わってくるが、強烈に走る感じではない。

「何だろう?」と思いつつラインを巻き取る。

海中に青物の姿が見えてきた。

鰤だ。

鰤も海面近くに来て、漸く何かに気が付いたのか激しく暴れ出し、走り出した。

それを堪えて、海面に浮かしタモを差し出した瞬間。

一段と激しく暴れ出した。

「大人しくしろ!」と、再度タモを差し出した時、針が外れた。

頭はタモに入っていたのに、海中に逃げていった。

「おわっ!やっちまった!」

多分、こんな風なことを叫んだと思う。

この潮ではもう来ないだろうと、諦めなきゃと思えば思うほど口惜しい。

それでも、気分転換して鯛ラバを引いてみた。

1流し、2流し、3流しとアタリが来ない。

さっきの鰤が頭に残っていて「くそっ」と思っていたときアタリが来た。

ドラッグからラインが引き出される。

重々しい3段引きが、手元に伝わってくる。

ゆっくりと巻き上げていると、海面にピンク色の鯛が浮き上がってきた。



4キロ弱の明日の真鯛。

この時期にこの大きさは、自分でも納得する。

これで、さっきの悔しさは、可成り減らすことが出来た。

しかし、アタリがなかなか続かず、この後はカンパチ(ネリゴクラス)を追加したのみ。

風が北東になり、ウネリも少々高くなってきた。

午後から別の用事もあったので、そのまま帰港した。

明日は、午前中だけでも、船を出したいな。

11月19日 雨の後の風

2015年11月19日 | 日記
朝は、久し振りに8時過ぎまで寝ていた。

起きて外に出てみると、北東の風が吹いている。

湾岸道路に昼食後に行ってみた。

川からの濁りは、昨日の様な泥濁りではないが、可成り沖合まで広がっている様な感じだ。

その沖合には、自衛隊の艦船が沢山集まっていた。





海上訓練を行っているのだろうが、近くで見ると不気味な壮観さが有るのではないだろうか。

その海上は、北東からの風によって時折白波が立つ。

釣りをするには不向きなくらいの、波が立っている様だ。

濁りも、南方向に広がっている様に見える。

と言うことは、やはり下り潮のままなのだろう。

菜っぱ潮に雨の濁り。

余り、釣れそうな感じのする、潮ではない。

猪崎鼻の岩場に波が打ち寄せているかな、と思い赤灯台に行ってみる。

丁度、海上自衛隊の大型艦船が2隻タグボートに引かれて離岸しているところだった。





離岸の様子を見るのは、初めてだ。

猪崎鼻の岩場に、白波が立っている様子はない。

明日は船が出せるかも知れない。

3連休の前に、海中のベイトの様子を確認しておきたい。

台風の北上で、又ウネリが入ったりするかも知れないが、船は出せると思っている。

これまでは、下り潮に変わってベイトの影が少なくなっている。

それでも、場所によってはアタリは出ている。

こんな時に探す場所は、下の潮が少しでも動いているところ。

これだけは船を出して、実際に自分で竿を出してみないと分からない。

さあ、ベイトは映るだろうか。

潮は、活きているだろうか。

11月18日 北東と南から

2015年11月18日 | 日記
朝6時過ぎ、湾岸道路から見る海は、波が余り無い様に見えていた。

「行けるかも知れないな」

青物がチョット当たり始めている事もあり、船を出してみる事にした。

今日は、10時からは用事があるので、9時上がりの予定。

裸バエを過ぎて、沖に船を走らせるに連れて、波が少しずつ高くなって来ていた。



流石にカツオ船は、これくらいの波では抵抗無く、スピードを上げて走っていく。

ポイントについて、ジグを落とす前に波と風を確認する。

風は北東から、ウネリは南から来ている。

「嫌だね。三角波にならなければ良いね」

取り敢えずはジグを落とし、シャクリ始める。

何かがジグに触るのだが、上手く針掛かりしない。

何だろう、と思いながらシャクリを繰り返していたら、海から見て風田アタリで稲妻が走った。

雨雲に覆われた空から、凄い稲妻が地上目掛けて落ちていった。

ゴロゴロと、雷の音も聞こえ始めた。

これまで、雷には怖い目に遭っているので直ぐに釣りを止め、帰港する。

「今日は船を出したのは失敗だったな」

船着け場に着いた時に、もの凄い雨が降り出した。

事務所で着替えて、一旦自宅に戻り雨が上がるのを待った。

天気予報と、目の前の海の状況確認を、もっと慎重にしなければ行けないな。

夕方、改めて梅ヶ浜に行ってみた。





広渡川から流れ出る濁りが、可成り沖合まで出ている。

松島アタリにも、その濁りは広がっている。

朝の潮は、下り潮の「菜っぱ潮」、おまけに底潮が動いていなかった。

この濁りと下り潮のダブルパンチで、明日は厳しいかも知れない。

夕方は、波も高くなっていたし、台風も発生している。

もしかしたら、週末は厳しいかも知れない。

全ては、天気の神様が知るのみかな。

11月17日 雨か…

2015年11月17日 | 日記
今、油津港には、多くの海上自衛隊の船が、入港している。

毎年行われている「海上訓練」なのだろうが、フランスでのテロ事件がニュースを賑わしているだけに、何か違う見方をしてしまう。





何事もなく、楽しい生活が送れる事が一番。

楽しい釣りで、笑顔になれることが一番と思っている。

余り堅い話は、これくらいにしよう。

今朝は、迷った。

小雨だけれど、昨日のリベンジもしたいし…雨に濡れるのは嫌だし…。

で、結局は出船中止。

夕方見た海は、凪だった。



昼間は、それでも電話や来客との対応に時間を費やした。

Kさんから電話があり

「教えて貰った鯛ラバの針等を作ってみました。一度見てもらえませんか?」

「あっ、そうですか。出来ましたか。今自宅にいます」

「今から、伺います」

自作された、鯛ラバの針のセットを、持ってこられた。

「どこか、直すところはありますか」

「針を結ぶときに、この結び目は必ず針の前に持ってきます」

「針のこのヘッド部分で、ハリスが擦れるのを防ぐためです」

「あっそうですね。私は全部後ろにしていました」

針結びの締め具合、ネクタイの作成具合等々綺麗に出来ている。

「後は、天気の良い日に大物鯛を釣るだけですね」

「私に釣れるかな…」

「大丈夫です。釣れます」

Wさんから電話が来た。

「昨日は、残念でしたね」

「だからよね。本当に残念やった」

「週末は天気はどうでしょうかね」

「多分、雨は余り降らないんじゃ無いかと思うよ。でも、潮が良くならないかな」

一昨日から、潮が下り潮になって、底潮が余り動かない状況になっている。

青味のある上り潮になると、水温も変化して、食いが上がると思うのだが…どうだろうか。

太平洋の下の方には、台風の子供が顔を出している。

いつかの様に、11月に台風が発生するのかな。


11月16日 21分間

2015年11月16日 | 日記


今日も綺麗な朝日が、昇ってきた。

「今日も、どうぞ宜しくお願いします」

と、手を合わせて好釣をお願いする。

鵜戸方面、水深50メートルの海域に到着。

魚探のベイトを確認すると、海底付近に大小のベイトの柱が映っている。

「慎二、ジグで攻めるよ」

私の父方の親戚に当たる、細田慎二君が来てくれた。

いつも呼んでいる様に「慎二」と、心からの親しみを込めて、呼ぶことにする。

その第一投、慎二にアタリ。

ジジッージジッーと緩めにしていたドラッグからラインが出ていく。

「しまった。緩くし過ぎた」

やり取りしやすい位に、ドラッグを締めたときには、獲物は外れていた。

次に、今日は竿だししている私にもアタリが来た。

もの凄く重いアタリで、下に下に突っ込んでいく。

「あっ!切れた」

その前にサゴシが当たっていて、ハリスに傷が付いていた様だ。

「しまった。チェックしなかった」

もう後の祭りになってしまった。

このバラシが聞いたのか、その後潮も下り潮になり、アタリが来なくなった。

「慎二、場所を変えよう」

ポイントを水島の南に大きく移動する。

此処での最初のアタリは、鯛ラバを引いていた慎二にきた。



型の良いチダイだった。

それでも、本日最初の1匹目は嬉しい物だ。

ここでも、この後アタリが続かず、又してもポイント移動。

大島の東沖、水深80メートルの海域。

此処も、下り潮の菜っぱ潮だ。

「ジグよりも、鯛ラバで攻めよう」

魚探には大してベイトは映し出されていないが、点々と映る小さな魚影が気になる。

鯛ラバを投入して、直ぐにアタリ。



良型の真鯛。

「真鯛が釣れて良かった」

慎二が、嬉しそうな表情をしている。

続けてアタリが来て、今度は良型のウッカリカサゴ。



その後も、アタリが続き2キロ弱の真鯛や、大きなオジサンが来た。



此処のポイントでは、アタリが連発する。

潮の流れも程良く、風も北東の風が緩く吹いている程度。

ここから、21分間のドラマが始まる。



「おっ、何か来た。おおっおおっ、走り出したら止まらん」

「どれくらい出た」

「ラインの残りは、後50メートルくらい」

「前に行け、船で追い掛けようや」

慎二が船首にたち、大物とやり取りを開始する。

ゆっくりとだが、北方向に大物が走る。

船のスピードを少し上げて、少しでもラインを巻き取る様にする。



「どれくらい巻き取れた」

「後、100メートルは出ています」

「少しずつ慌てず、巻き取るよ」



ゆっくりとだが、確実に大物は上がりだしている。

「底根を着れば、こちらが優位になるから慌てずに行くぞ」

「力が強すぎる」

此処は、先日20キロ秤で量りきれなかった大ニベが釣れたポイント。

「大ニベなら、底から15メートルくらい巻き上げれば、こっちが有利になるから頑張れ」

船首で慎二が、歯を食いしばって頑張っている。



鯛ラバ用の竿を限界まで曲げて、何とかしてこの大物を取るんだと言う、熱い気持ちが伝わってくる。

獲物が走って、ラインが引き出されるのが見える。

大物が走るその方向に、船を走らせる。

「どれくらい、やり取りしてますか」

「途中からの計測やけど、20分になるよ。もう少しだから頑張れ!」

此処で、大物が最後の力を振り絞って、走った。

慎二が思わず指でドラッグにブレーキを掛けて、耐えようとしたとき

「あっー!切れた」

ラインが切られた。

「21分間だったよ。途中からの計測だからもっと頑張ったはずだよ。口惜しいね」

私も、口惜しくてたまらない。

逃げた大物は、もうどうすることも出来ない。

気分転換に場所を変え、裸バエの前に移動。

キロクラスの真鯛を釣り上げたが、さっきの悔しさが頭から離れない。

「慎二、次はリベンジしよう」

「そうですね。12月の休みにチャレンジします!」

次への思いを強く持って、帰港した。