釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

9月25日 どうなる?

2018年09月25日 | 日記
台風24号の影響が、既に出始めている。

「進路が気になるね」

「こんげ曲がって、思わんかった」

「直撃だけは、嫌やね」

「どうなる…。どんげなんコースに成ってろかいね」

今は「どうなる?」と、見守るだけしかできない。


昼から北東の風が、強く吹いていた。

船着き場でも、既に北東の風が吹き始めている。


夕方、歯医者の帰りに湾岸道路に行ってみた。







既に、北東の風が強風になっていた。

海は、白波だらけになっている。

今週は、これで完全に船止めになった。

明日からは、ドンドン波もウネリも高くなっていく。

他の港では、既に台風対策が始まっている。

今回は、我々も少し早めに対策をしなくては、と少し焦る気持ちがある。

明日の台風の進路予想が気になる。

どうか、九州の東側を、少しでも九州から離れた太平洋側を進みますように。

又、天気予報と睨めっこが始まる。

9月24日 時化てきた

2018年09月24日 | 日記
船を出す準備をしていると、海響丸の森船長から連絡が来た。

「昨日よりも、ウネリが出ていますね」

海の状況が、時化に向かっている事を知らせて頂いた。

作本さんに「内場から先に入りますね」と、話をする。

本来の予定としては、南に下るつもりだったのだが、急遽変更。


内場にはいると、既に何隻かの船が集まっていた。

森船長は、タチウオを釣り上げている。

「私たちも、タチウオを狙ってみますか」

仕掛けを落としていくが、アタリが明確に出る前に、リーダーが傷つけられている。

こうしている間にも、北東の風が徐々に強くなってきた。

「今の内に、水島に行ってみようか」






水島近辺に来ると、波が一層高くなってきた。

キャスティングからはいるが、なかなかアタリが出ない。

ポイントを変えて、ベイトを確認すると、良い反応が出ていた。

鯛ラバを落としてみる。



中鰺がヒットしてきた。

ジグにもアタリが来たのだが、前アタリのみだった。

流れ自体は、0.9ノット前後で上り潮が動いているのだが…。

ジグも鯛ラバもウネリが高すぎても、アタリが出にくくなる。

雨粒も大きくなってきた。

「都井の方は、雨が降ってるね」

「そうですね」

「帰ろうか」

ウネリも、2メートルを超してきた。

風も北東から真北に変わって、益々強くなってきた。

10時少し前、帰港することにした。

9月23日 もう少し、待って欲しかったな

2018年09月23日 | 日記
最近は、速い潮に悩まされたり、南よりの風邪に悩まされたりしている。

潮についても「泥潮やね」と、船仲間の漁師さんも頭を抱える潮に困っている。

そんな状況の中、自分の勘を信じて入るポイントを決める。


仲間達も、それぞれのポイントに船を走らせる。

最初に入ったポイントの潮は、下り潮が0.8ノット前後で流れている。

ベイト反応は、イマイチ良い反応は出ていない。

それでも、海底付近に僅かに出る反応に仕掛けを落としていく。





畠中さんの最初のアタリは、ウッカリカサゴだった。

美味しい魚を釣り上げて、チョットだけ笑顔になる。

この後にも、もう1枚カサゴがヒットしてきた。

「今日は、カサゴ祭りになりそうですね」

久家さんと、楽しそうな会話が広がる。


畠中さんの次のアタリは、竿先を叩くアタリ。



「真鯛みたいですね」

「真鯛なら、嬉しいですね」

ゆっくりとラインを巻き上げる。

海中にピンクの魚体が見えてきた。



50センチ、1.4キロの美味しいサイズの真鯛だ。

「良かったですね」

直ぐに神経締めをして、血抜きをする。

釣り始めは、潮の色がイマイチの気がしていたので、この真鯛の釣果は嬉しい。


久家さんにも、アタリが来た。

久家さんの釣りは、一つテンヤが主だ。





良型のウッカリカサゴだ。

この釣果の前には、真鯛の前アタリと思われるアタリが来ていたのだが、なかなか針掛かりまで行っていない。

「真鯛が、もう一枚欲しいけど…」

そんな思いが通じたのか、久家さんにアタリが来た。





久家さんの竿が、良い感じで弧を描いている。

「この楽しいやり取りの時間は、釣り人だけの時間ですね」

ゆっくりと、確実にラインを巻き上げていく。

真鯛の姿が見えてきた。



51センチ、1.6キロの真鯛。

「これも、美味しいサイズですね」と、笑顔になる。

やはり、神経締めと血抜きをしてクーラーへ。


「好事魔多し」と言う言葉がある。

真鯛のアタリが続いて「よっしゃ、今からやど」と、思った。

しかし、朝から吹いていた北東の風が、段々と強く吹き始めてきた。

その風に押されるように、船が1.5ノット前後で流れ始めた。

「ポイントを移動しましょう」

少しでも、北東の風が避けられる処に移動する。

でも、北東の風の強さは増すばかり。



海上も白波だらけになってきた。

「帰りましょうか」

安全第一を考えて、帰港することにした。

内場の白波も凄かった。

風が強くなるのを「もう少しだけ、待って欲しかったな…」

9月22日 力勝負

2018年09月22日 | 日記
1日に2度の力勝負。

勝負している方は大変だが、見ている方も力が入る。


夜明け前は、南方海上で雷が光っていた。

「ドンドン離れて行くし、大丈夫ですね」

塩田さんを乗せ「狙いは真鯛」と、船着き場を離れる。

昨日に続いて、今日の海もべた凪になっている。



最初のポイントでのタチウオ狙いは、サゴシがヒットしてきた。

その後が、続かないこともあり、直ぐに移動する。



沖目を流れる潮は、上り潮が沖に払い出しながら流れている。

しかし、この潮も干潮の潮止まり頃には、下り潮に変わっていた。

沖目での最初のアタリは、ウッカリカサゴ。

可成り巻き上げたところで針から外れたが、空気袋が膨らんでいたようで、海面に浮き上がってきた。

少し船を動かして、タモですくい上げる。

この後は、西風が強くなり、1.5ノット前後で船が流され出した。

「風を避けて、潟に寄りましょう」と、塩田さん。

その風を避けたポイントで、最初の力勝負。

鰺の生き餌を使っていたら、いきなりアタリが来た。



竿先が、海面に突き刺さるような、強いアタリだ。

ラインがドンドン引き出される。

「こりゃ、アラかも…」

船の後方に獲物が走っていく。

走りが止まったところで、浮かしにかかる。

「底を切りました」

獲物が少しずつ浮き始めた。

獲物とやり取りする塩田さんの表情が、何か冴えない感じ。

「こりゃ…サメかもしれん…」

嫌な予感は当たるモノだ。



大きなハンマーヘッドが浮いてきた。

「あちゃー、やっぱりな。途中から嫌な感じやったとよ」



重りだけは回収しようと、船に上げて針を切る。

後は、直ぐに海に帰す。

「チョット、ショックやな…頑張ったとに…」



気分を変えるつもりで、ポイントを移動する。

干潮の潮止まりにさしかかっている。

少し沖目の、潮色が青いところに入ってみた。

「あっ、シーラだ」

大きなシーラが船の周りを泳いでいる。

ここから、力勝負の第2弾。

直ぐにルアーを投げ込むと、シーラが一発でヒットしてきた。





針掛かりしたシーラが何度も、ジャンプを繰り返す。

「デコッパチですね」

船の周りをあっちに行ったり、こっちに来たりと逃げ回っている。

その度に、ドラッグ音が鳴り響く。

塩田さんの竿を持つ手に力が入る。

海面に姿を見せたシーラを、タモに納める。



デコッパチは、やはり大きく見える。

122センチ、9.6キロの大物だ。

「シーラとの勝負は、疲れる」と、塩田さん。

血抜きをして、魚体を曲げてクーラーに納める。


この後、もう少し沖に出てみた。

潮の色が青みが深くなり、益々綺麗な潮になってきた。

塩田さんが指差す、沖合に目をやる。

「カジキが飛んでいる」

この時期のカジキは“アキタロー”と、言われる。

見た目、優に2メートルはありそうだ。

船で追い掛け、ルアーを投げてみる。

見向きもしない。

姿が見えている限り船で追い掛けるが、カジキは知らんぷりして姿が見えなくなった。

「もし、カジキがヒットしたら、取れたどかい」

「いや、どうやろ。船で追い掛けたと思うけど、無理ヤッタかもな」

沖合を流れる上り潮は、4ノット以上の速さだった。


この後、北東の風が強くなり始めたこともあり、沖から浅場に移動。

カマスを追加して、帰港した。

9月21日 早朝の虹

2018年09月21日 | 日記
「虹が架かってますね」

吉行さんが、西の空を見て「今日は、吉兆ですね」と、微笑んでいる。



顔を出したお日様の光に、綺麗に反射している。

「じゃー、行きますか」

ポイント目指して、船着き場を離れた。


最初に入ったポイントは、綺麗な上り潮が入っていた。

「こりゃ、良い色の潮が来ている」

しかし、その速さを見て「こりゃ、早えな」と、チョットビックリ。

「潮が2ノット近くで流れています」

ベイト反応は、そこそこの感じで出ているのだが…。

「着底は、何回取れます」

「ジグで3回くらいかな。鯛ラバで4回くらいは何とかですね」

最初のポイントでは、アタリが出ないまま移動する。


次のポイントは、もっと潮が速かった。

「2ノットを超していますね」

それでも、おもりを一番重たいモノに変えて、攻めていく。

そんな攻めの姿勢の吉行さんに、アタリが来た。



「ラインが止まりません」

「瀬掛かりじゃ無いですよね」

出ていくラインを見ていると、ジジーッジジーッと凄いドラッグ音が鳴っている。

「ラインが無くなる」

直ぐに船で追い掛ける。

「巻けますか」

「まだ巻けません」

船のスピードを上げる。

「何とか、巻けます」

10メートル巻き上げて、20メートルで出ていく。

又、20メートル巻き上げて、直ぐに走られる。

「掛かったのは、どれくらいの所でした」

「着底して、5メートルくらい巻き上げたところでした」

大きなハタかもしれない。

徐々に浮き始めた。

「後、30メートルくらいかな」

ラインを巻き取る手に力が入る。

と、その途端「あっ…外れた」

獲物の口切れか…、リーダーに針は着いている。

「あーっ…やっちまった」

魚探で見ると、大きな瀬の周りを一周半している。

「なんやったろかい…」

暫くは、ため息の連続だった。

連日、針が伸びたり、仕掛けが壊されたり、悔しさがドンドン積み重なっていく。


南の方に大きな雨雲も出てきた。

南西の風も強くなってきた。

「帰る前に、もう一カ所行きましょう」

古い魚礁のあるポイント。





一投目から、鯖が連発してきた。

でも、思いは逃げた大物に…。

「風も出てきましたし、山手に大きな雨雲も来ましたね」

「天気が崩れますね」

「帰りましょうか」

残念な思いを持って、正午頃に帰港した。