70年代後半のニューミュージック界、『迷い道』でさっそうとデビューを飾った渡辺真知子、その冒頭のフレーズは「現在、過去、未来」から始まる。 ひとつの曲がり角を、たったひとつ間違えただけで、迷い道をくねくねと辿らなければならないという過酷な運命が待っている、なんと深遠な思いが込められた詩なのだろう。 それなりのご年配の方であれば、いく度となく曲に耳を傾け、たまにはその一節を口ずさんだこともあるに違いない。 そんな迷い道の途次から現在を見据え、過去を振り返ってみようというのが今回の企画だ。 右上の画像が、2022年3月28日現在の姿である。 何だと思う? この脱皮寸前の生き物。昆虫系? 蝉? それとも、チョウチョかな? 羽化しても、空を飛ぶことはない。長ずると、その特徴的な仏炎苞が人の目を驚かす。これでいて、なかなかファンも多いという。 ムサシアブミ(武蔵鐙)、サトイモ科テンナンショウ属の多年草だ。 画像をクリックしていただくと、過去、2021年4月11日の姿へとワープすることが出来る。 春の陽気に揺り起こされたハルオコシの今である。猫の額に来て4年ほどになるであろう。 アネモネ・ネモローサ(Anemone nemorosa 'bractea plena')などというハイカラな名前があるかと思うと、ヤブイチゲなどという古風な名前も持ち併せている。 しかし、どうも欧州などが原産らしい。その上面倒なことに、このアネモネ・ネモローサには、'VESTAL' 'Alba Plena' 'Latvian Pink' 等々、いろいろな亜種が存在するようだ。 📷2022年3月28日:これが現在の姿。ハルオコシ、よい名である。その花姿も優雅さを感じるのだよ( ↓ )。
📷2019年4月19日:こちらは過去の姿。こんな花が咲くのだね。
昨年採取した種から萌芽し、地植えとしたウメバチソウの今である。 さすがに昨年は花を付けることなく地上部が枯れ、年を越した今、再び動き始めたのである。 📷2022年3月28日:こちらが現在のウメバチソウの姿。年越しは、上手くいったようだ。
📷2020年10月27日:こちらが過去の花姿。梅の花のような五弁花だ。
チョウジソウの今である。とても特徴のある茎なのだ。やがて、頭頂部につぼみが育つ。 ちょっと目気味悪いほどの鱗状の冬芽、その一枚、一枚がわらわらとしっかりとした葉に姿を変えていく。 📷2022年3月28日:こちらが現在のチョウジソウの姿。ほらっ、葉を茂らせはじめたでしょ。
📷2020年5月10日:こちらが過去の花姿。流麗な容姿が印象的だね。
つんと一本芽が出てきた。しばらくすると、周囲の土が盛り上がってくる。 グイッとその土を押し上げて、さらに新芽が顔を出す。それが、今の姿だ。 📷2022年3月28日:こちらが現在のナチアワモリショウマの姿。ほらっ、葉を茂らせはじめたでしょ。
📷2020年6月23日:こちらが過去の花姿。花は穂状の円錐花序、真白き小さな花がまさに泡立つように咲く。
現在、猫の額で育ちつつあるいくつかの花々、その現在と過去の花姿をご覧いただいた。 そして、この子たちの未来は、いま僕が作っている! 首尾よく未来の花を咲かせることが出来るか否か、もうすぐその結果がわかることだろう。 実は、先に投稿した書式では、PCとスマホとの画面で見え方が異なってしまう。付け焼き刃のコーディングとは、所詮こんなものなのだろう。反省しきりなのだが、何をどう直せばいいのかわからない。慚愧、慚愧。 |