とても丈夫な花だと言われる。猫の額には、伊予の国の花友さんのご厚意でやってきた。
だが、数年の間、花付きが芳しくなく、鉢に盛ったり、地に下ろしたり、はたまた、鉢に戻したりと転変を繰り返し、昨年あたりからやっと安定して花を付けるようになった。
秋が終わりを告げ、冬の到来を見ても、葉をすべて枯らすことはない。キンポウゲ科イチリンソウ属の植物のなかには常緑の葉を持つモノがあるが、このアネモネ・シルベストリスもその一つである。
この西洋オダマキ(アクイレギア)も常緑のようだ。昨年の葉を枯らすことなく新芽が萌え出してきている。
オダマキには水滴がよく似合う。写真を撮るとき、ほんの少し霧吹きで水を吹きかけてやると、瑞々しいまん丸の雫を結んでくれる。
晩夏から初秋にかけて、茎先に薄紫の総状花序を付ける。自生地では絶滅危惧Ⅱ類 (VU)とされている。
いつ入手したのか記憶にない。鳴沢の山野草店から連れて来たヤマルリトラノオが☆彡になり、それを偲んで入手したのではなかったか。
ベランダから坪庭へと続く境界に植えてしまったがため、粗忽な主にいつも踏み拉かれている。それでも、絶えることなく、春ともなれば青々とした新芽を萌してくれる貴重な草の一つである。
このホトトギスも芽出しは早い方である。すでに、そちこちで小さな命を芽吹かせている。
何度も申し上げたが、昨年、スズカケソウを頂戴した。すくすく伸びて1メートルほどとなったが、ふと思い立ち、根元から25㎝ほどを残し、先の方を3分割ほどに切り分けて挿してしまった。その一つがこれである。
近ごろ、ついと頭を擡げ、天を見つめ始めている。クローン(?)が親を凌駕しようと思い始めたようだ。