大阪の師匠に、トウゴクサバノオを頂戴したのは2022年の初頭のことだったかと思う。
どんなにへたっぴーでも、その年、花を見ることができたのは言うまでもない。そう、もちろん、師匠の育成に拠るところ大にして、私は水遣りをしただけなのであるが・・・。
その年の花後であったか坪庭に地植えにしたわけだが、この花は「二年草」だという表記を目にしていたので、翌年の花は期待していなかった。
実は、「(常緑)多年草」と表記しているサイトも多数あったが、猫の額では、一時、地上部から姿を消し、2023年にちょろっと葉などを見たのだが、咲くことはなく、そのままの姿で年を越し、いまに至ったわけである。てっきりこぼれ種が発芽し、二年目の今年つぼみを付けたのかと思ったのだが、そうではないのかな。
シロカネソウ属は、その大方が「多年草」という表記を目にする。実のところ、トウゴクサバノオはどうなのか、いまだに疑問を抱いたままなのである。
キタヤマオウレンが覚醒した。そう、花の卵を付けたのである。
気にして、毎日どころか、午前、午後といく度となく鉢を覗いていたつもりだが、今朝、このつぼみに気づいたのである。不覚であった! 慙愧、慙愧。
バイカオウレンの近種と考えられていたが、2011年に新種として認定されたという。だからか、私が持っているNHK出版発行の「日本の山野草 ポケット事典」(1999年6月18日第2刷版)には掲載されていなかった。
ここまできたからには、花を見ることはできそうだ。さて、花後、常緑のまま年を越せるか、それが問題なのである。
葉やら、茎やら、つぼみ(花の卵)やら、見事に真っ赤ですね。だけどね、長ずるとともに、花は薄紫、葉はグリーン、そして、茎だってグリーンへと変身していく。
幼きときの赤は防衛反応!? やはり、アントシアニンが影響しているのだろうか?
植物を育てるようになって、その不思議さを目の当たりにするようになった。不思議だね、不思議だねといっているばかりで、何も解明が出来ていない。まぁ、一歩、一歩、いや、半歩ずつかな、お近付きになっていくしかないのだね。