斜面が燃えていた。ヤマツツジが燃え立つように斜面を覆っていた。
ヤマツツジってやつは、夏の最中でも、錦繍の秋や厳寒の冬でさえほころんでいることある。ちょっとくすんだ朱の色だけどね。
しかし、晩春から初夏にかけてのヤマツツジは違う。これでもかと、思いのたけをその花色に滲ませて、斜面を鮮やか色に染めあげている。
コゴメ(小米)とは、小さな花の形容詞として冠されるようである。ほらっ、先日ご紹介したコゴメイヌノフグリにも用いられていたよね。
この小米は、北斜面の南側に取り付けられた階段横に息づいている。決して人通りが少ないわけではない。この階上には、ちょっとした見目好い住宅街が広がっている。しかし、誰もが、それとは知らず行き過ぎていく。それほどに目立たない、木本の花なのかもしれないね。
う~んっ、確か、どこぞのブログで今年の開花種を拝見したように思うのだが。当地のガマズミは、まだこんなものなのである。
桜の開花には、「600℃の法則」(積算温度)というのがあるという。すなわち、2月1日からの日々の最高気温を足して600度になる頃、桜が開花するというのだ。他の植物にもそのような法則があるのかどうかはわからないが、北斜面というだけに、陽当たりの関係もあるのかな。
このユリノキ、チューリップの如き花で知られるのだが、付近では、狭山市都市緑化植物園や航空公園などで見ることができる。
確かここにもと思い、空を見上げた。この木、10mはおろか、30mほどにもなるという。
いや~、手の届かないところに咲く花、撮り難いことこの上ない(あっ、ボケボケの言い訳してる)。
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