Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

 咲き誇る花たちよ いま 秋色に染まれ

2022年10月11日 15時45分00秒 | みんなの花図鑑

  📷2022年10月9日:まだ10時前、ほろ酔い加減の酔芙蓉に出会う。
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 中之条・四万温泉の旅から帰り、しばらく写真の整理に勤しむ。
 三年ぶりのロード・トリップだけにいささか疲れを覚えた。
 そして、この日(10/9)、ちょっとした買い物があったので、久々に市内のブラ散歩に出かけた。
 市街地を歩く。あまり目につく花はない。とある施設のフェンス沿い、身の丈よりはるかに高い酔芙蓉の木を発見した。
 時刻は10時前、まだまだ純白を身に纏った花たちなのであろうと思ったが、どうしてどうして朝から少々聞し召しているらしい。
 ほら、ほんのり薄桃色に染めた花びらがなんとも興趣を誘う。

  📷2022年10月9日:純白を身に纏った酔芙蓉も、一輪、二輪と咲いていた。

 もちろん、そのような花ばかりではない。「あなた色に染めてくださってかまいませんのよ。」なんて、白無垢を身に纏うた花だって、一輪、二輪。
 まぁ、結局ブラ散歩で撮った花はこの酔芙蓉だけであった。

   📷2022年10月4日:ホトトギスがフェンスから身を乗り出している。

 この酔芙蓉だけでは尺が足りないとばかりに、帰宅後、猫の額を物色して回る。
 旅に出かける前にはまだつぼみだったホトトギスだが、道行く人を誘うようにフェンスから身を乗り出して咲いていた。
 地に根を張っているとはいえ、花の心は思いのままに躍動する。

   📷2022年10月9日:北側のフェンスの辺り、シモバシラが咲いている。

   📷2022年10月9日:今年は数本に花穂が付いた。

 シソ科なのだという。確かに、その花穂を見るとシソの花穂とよく似ている。もちろん、シソよりずいぶんと大きい花なのだが。
 とまれ、シソ科がどうのとか、花の大きさがどうのとかいうことより、冬ともなると枯れた茎に霜柱(霜華)ができることで知られている。
 残念ながら、まだ実見したことはない。このところ、冬に関しては思いの外暖かな年が続いているからなのかな。それはそれでヒト属にとっては幸いなことだが、シモバシラにとってそれが幸せなことなのかどうかはわからない。

   📷2022年10月4日:ムラサキセンブリが二年目を迎え、まもなくほころぼうとしている。

 ムラサキセンブリである。昨年は11月1日にほころんだ。その年の2月に播種したものだったので、ちょっと驚いた。
 なぜかって? センブリの仲間は二年草なので、本来であれば今年ほころぶはずだったのである。この写真のお子たちと一緒に。
 鉢にも何株か盛ってあったのだが、結局、この地植えの三株だけが残り、いま、咲こうとしている。
 咲いて、実を結び、種が爆ぜ、地に還り、年が変わり、芽が萌す。そんなサイクルが、この猫の額で成就するといいのだが。

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四万温泉・日向見地区で、秋の野の花を探す

2022年10月10日 16時00分30秒 | みんなの花図鑑

  📷2022年10月4日:宿の前にはユウガギクだろうか、植え込みから顔を出していた。
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 日向見(ひなたみ)公園を後にした僕たちは宿へと向かう。宿は四万温泉の日向見地区にある。車であれば5分と掛からない。迷わなければだが・・・。
 四万温泉は妻と一緒になった頃、よく出かけた場所だ。休暇というと、ここ四万か、伊香保だったのだが、三十年以上足が遠のいていた。
 翌朝、四万温泉の温泉街にも立ち寄ってみたのだが、三十年前と何ら変わらることなく侘びた佇まいを見せていた。時が止まっているようだったよ。

   日向見地区周辺をGoogleマップで見てみる。

 日向見地区は、四万温泉の北最奥に位置する。周囲は千メートル級の山々に囲まれ、上越国境の分水領に源を発する日向見川に寄り添うように家々や旅館が点在する。
 この日向見川は、小泉の滝の辺りで利根川水系吾妻川支流の一つ四万川に合流する。四万温泉一帯は、この四万川とともに歴史を刻んできたといえるだろう。

   📷2022年10月4日:苔生した巨樹が天を衝く。

   📷2022年10月4日:左手に見えるのがあづまや。この角度で見る薬師堂が好き!

 部屋に案内されチェックインをすますと、荷物の整理もそこそこにカメラを持って散策へと出掛ける。
 茶亭・あづまやの脇の道から日向見薬師堂へと歩を進める。
 現在の堂は慶⾧ 3 年(1598 年)に当時の領主「真田信幸(信之)」によって建立されたものとか、なかなか味のある佇まいではないか。

   📷2022年10月4日:絵になるオブジェクトは何枚でも撮ってしまう 笑

   📷2022年10月4日:山門と堂の扁額を射抜く。

   📷2022年10月4日:石積みのはざまからさまざまな植物が・・・。いい風情である。

 このお堂は四万温泉の発祥にかかわる逸話があるが、それは先にご紹介したガイドの方をご参照願いたい。
 長年、この寺域を支えてきたであろう石積み、その表情に歴史の重みを感じるだけでなく、肩肘張ることなくいまを生きる軽みのようなものを感じたよ。
 いや、いや、お堂ばかり撮っているわけにはいかない。花を求めて散策を続けなければ。

   📷2022年10月4日:こんなところにもキツリフネが。

 薬師堂を背に坂道を下る。右側には日向見川が見え隠れし、左側が切り立った崖状を呈している。その見上げた先にキツリフネが咲いていた。

   📷2022年10月4日:今度はセキヤノアキノチョウジを発見した。

 やはり崖の上にセキヤノアキノチョウジが咲いている。この左手の崖には、擁壁というか、土留めが施されているのだが、見上げるほどに高い。なかなか焦点が合わないのだ。

   📷2022年10月4日:こちらは中之条ガーデンズで撮ったセキヤノアキノチョウジだ。

 まぁ、あまり変わり映えしないけど、中之条ガーデンズで撮ったセキヤノアキノチョウジを貼り付けておこう。
 結構な傾斜のある坂道なのだが下りだからまだまだ足は軽い。

   📷2022年10月4日:日向見川沿いにはシロバナミゾソバらしき花が・・・。

 道路の右手、日向見川沿いに目を転じる。もちろん、川面はかなり下の方、落ちたらやばそうだ。
 シロバナミゾソバらしきものを見つけたのだが、なかなかいい個体に巡り合わない。やっと見つけたのがこの子なのだが、開いていないね。

   📷2022年10月4日:こちらも川沿いで咲いていた。ヤブマメだね。それも、かなり綺麗な個体だ。

   📷2022年10月4日:これも、ユウガギクかな? でも、わかないときには「野菊」という手もある。

   📷2022年10月4日:地元の公園でもよく目にするアキノキリンソウが咲いていた。

 まだ20分ほどしか歩いていないのだが、気になる野の草をいくつか撮ることができた。さて、そろそろ宿へ戻るとしよう。今度は上りだ。これが、結構きつい坂なんだよ。

   📷2022年10月4日:季節外れのアジサイの花。

 ふーふー言いながら登っていると、枯れアジサイに交じってずいぶんと遅咲きの生(ナマ)アジサイが咲いていた。これも小さな発見の一つなのかな。
 季節外れのアジサイの花に元気をもらい、さあ、早く宿に戻って温泉に入るとしようか。


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四万ブルーの水をたたえる奥四万湖の秘密とは? 四万川ダムも必見のビューポイント!

2022年10月09日 16時17分10秒 | 旅行

  📷2022年10月4日:天端から奥四万湖を望む。これが、四万ブルーなのか?
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 中之条ガーデンズを出て国道353号に出る。四万川を左に見たり、右に見たりしながら北上する。
 沿線には、中之条ダムがある四万湖や、四万の甌穴群など観光スポットもあるが、足弱な妻との二人旅ではちょっと荷が重い。
 ひたすらロード・トリップすること40分ほどで四万川ダムによって誕生した奥四万湖に到着する。
 マップをご覧いただくとわかる通り、目的地を「四万川ダム」で検索すると、なぜか湖をぐるっと一周してダムの対岸へと導かれることになる。
 僕はゴリラを積んでいるのだが、そのナビゲーションでもGoogleマップと同様な検索結果となった。そう、一方通行になっているようなのだが、奥四万湖の周囲に設えられた狭い道路をくるくるとカーレースさながらに周回させられたのだ。
 天端( てんば:ダムや堤防の一番高い部分)から湖畔を眺めたり、洪水吐設備がある反対側の下流域を眺めるだけなら、堤体(ダムまたは堤防の本体)手前右側にある駐車場に入れればいいだろう。

   四万川ダム周辺をGoogle マップで見てみる。

 奥四万湖、ならびに四万川ダムを有名にしたのは、その湖面の色だという。ある人はコバルトブルーといい、また、ある人はエメラルドグリーンだという。
 いつしかそれは、誰言うとなく「四万ブルー」と言い慣わすことになったとか。

   📷2022年10月4日:奥四万湖は一周4Kmほどだが、周回コースは曲折がありなかなか面白い。

   📷2022年10月4日:堤体のほぼ中央部分に洪水吐設備が見える。

「出藍の誉れ」という言葉がある。『荀子 勧学篇第一』に「青、取之於藍、而青於藍」とある。
 読み下すと、「青は、これを藍より取りて、藍より青し」となり、デジタル大辞泉では「青色の染料は草の藍からとるが、それはもとの藍草よりももっと青い。弟子が師よりもすぐれていることのたとえ。」との解説が付されている。
 コバルトブルーでもなく、エメラルドグリーンでもない、「四万ブルー」とすることにより殊更に秀でた青がここに創造されたわけである。そして、その青を見たさに人々が集まる。これっ、マーケティングの勝利ってやつかな。

   📷2022年10月4日:真っ青な湖面が特徴といわれる奥四万湖。果たして、なぜにそこまで青いのだろうか?

 さて、この青の正体なのだが、ダムに詳しくないので何とも申し上げられないが、他のダム湖の湖面の色と比較してどうなのだろう?
 一説には、アモルファス、または結晶化度の低い水和アルミニウムケイ酸塩でできた粘土準鉱物である「アロフェン」によるとされる。しかし、詳しいことはわかっていないようだ。
 どんなことが原因であろうとも、四万ブルーは四万ブルーとしてそこにあるのだし、ただただ人々を魅了してやまないそんな青なのだからずっとそのままでいてほしいと思う次第である。
 ただ、論理的に理解しないと納得がいかないという方、まっぷるトラベルガイド編集部の「奥四万湖と湯釜の色の秘密!コバルトブルーにエメラルドグリーン!」をご覧になってみたらいかがだろうか。

   📷2022年10月4日:天端から見て右側、建物下部から線路のようなものが伸びている。それが、インクライン。

   📷2022年10月4日:インクラインとは何ぞや?

 ねっ、インクラインの謎は上記のプレートで解けたでしょ。
 さて、これから「四万 日向見公園」に行ってみよう。そう、その公園では、堤高(ダムの高さのこと)89.5mある四万川ダムの堤体を下から見上げて鑑賞することができる。

   📷2022年10月4日:なっ、なんじゃこりゃ~? タデ科のようだが。。。

   📷2022年10月4日:う~んっ、これはアキノウナギツカミとかいうやつかな?

 駐車場へ戻り、車を出そうとしたら、斜面に赤いボンボンが揺れていた。何だろう? エンジンを止め、カメラを携えて確認しにそのボンボンのところへ。
 まさしくタデ科、ミゾソバほど愛らしくはないが、くるっとして愛嬌はある。あっ、タデ科イヌタデ属の一年草、ウナギツカミか! 話には聞いていたが見るのは初めてだ。小さな発見がここでもあったことを喜ばしく思う。

   📷2022年10月4日:おっ、下から見ても、なかなかの迫力だ!

 堤高が89.5mとなると、23階建てのウェスティンホテル東京(89.9m)に匹敵するらしい。なかなかの迫力だね。
 常用洪水吐(こうずいばき:ダムの水を安全に流下させるための放流設備のこと)から水が流れているのがわかる。

   📷2022年10月4日:上から見た減勢工。右側が公園になっていることがわかる。

 排出された水は、いったん減勢工(げんせいこう)へと導かれる。
 減勢工? 洪水吐の最下流部分に設けられ、水勢を抑制するための設備だという。

   📷2022年10月4日:日向見公園では、白花のゲンノショウコを発見!

 この日(10/4)の午後からはダムが主役となってしまったが、みん花卒業生としては花のことも忘れてはいけないよね。
 ここでは、白花のゲンノショウコを発見した。なかなか可憐な花だったよ。
 さて、これから今日の宿泊先へと向かう。もちろん、宿に着いたら周辺の散策だ。どんな花との出会いが待ち受けているのだろうか?

*本ブログのダムに関する記述は、日本ダム協会「ダム便覧2021」、ダムマニアさんの「四万川ダム」などを参考にさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。また、見当違いな記述、間違い等ありましたらご指摘くださいますようお願い申し上げます。

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中之条ガーデンズの秋を探す旅*Chapter Ⅲ

2022年10月08日 19時55分00秒 | 旅行

中之条ガーデンズのローズガーデンでは、どんな発見があるのかな?

   📷2022年10月4日:ローズガーデンとは言ってもバラだけじゃない! カッコウアザミの白花がいい味出してたよ。

「趣向の異なる7つのセクションに、約400種、1,000本のバラを中心にデザインした庭。」

 リーフレットからの引用である。バラ園ってやつ、う~んっ、実は、あまり足を踏み入れたことがない。そう、僕はバラ音痴なのである!?
 ローズガーデンに歩を進めた瞬間、「香りにむせ返るよう!」なんて、妻が言う。 「おい、おい、マスクしてんだぜ、それでも薫るのかい?」、僕が返す。
 鼻が悪いせいか、日によって香りに対して鈍感になる。まぁ、妻が言うのだから、薫っているのだろう。
 バラよりも先に、グランドカバープランツとでもいうのだろうか、コリウス(?)の鮮烈な赤に囲まれて、白さが際立つカッコウアザミが異彩を放っていることに目がいった。

   📷2022年10月4日:それにしても、クイーン・アゲラタムはなぜこんなにも華麗なのであろうか。

 ローズガーデンで、バラを撮らずにカッコウアザミばかり撮っている奴がいるなんて。
 いや、いや、さほどにクイーン・アゲラタムは女王という名に値するほどの存在感があったのだよ。

   📷2022年10月4日:どんな品種かはわからない。でも、撮って帰るよ。

   📷2022年10月4日:この一角に、昨日ご覧に入れた水鏡があるのだよ。

 バラ、本当に疎いのだよ。僕が住まう地にも、緑化植物園があり、春秋の一日、妻が見たいというので繰り出すのだが、根を詰めて撮った試しがない。
 あっ、そう、そう、ローズガーデンには、この日(10/4)、撮影クルーが2組入っていたとか。ひと組はBS日テレの「麗しのガーデン散歩」榊〇郁恵(11月16日)、もうひと組はNHK(?)関係とかの三上〇史とか言ってたかな(ちょっと不確実な情報なので裏取ってみてくださいませ)。僕たちもちょうどこの辺りで、BS日テレのクルーと行き合ったんだよ。

   📷2022年10月4日:ラブリー フェアリーとかいうのかな?

   📷2022年10月4日:あっ、ごめん。また、バラじゃなかった。しかし、枯れアジサイとはいえ、どこか朗らかだね。

   📷2022年10月4日:名もわからずに花を撮るという罪悪感を少々感じながら・・・。

   📷2022年10月4日:これは、ローズヒップってやつかい! 見上げるほどの位置に成っていたんだ。

   📷2022年10月4日:どうしても撮り手の意識は下草に行ってしまう。これはアノダ シルバーカップかな、はたまたムスクマロウ?

 ローズガーデンなんだからバラを撮れよというお叱りの言葉が耳を刺す。
 どうしても撮り手の意識は、その他の花に行ってしまうようだ。ムスクマロウは春から初夏の花かな? だから、アノダの仲間かも、なんて下草ばかりに目がいってしまう。
 これから、こちらの名物のバラのトンネルが始まるようだ。期待してほしい。

   📷2022年10月4日:ほら、バラのアーチが見えてきた。

   📷2022年10月4日:確かに、ほのかに薫るようだよ。バラの息吹かな。

   📷2022年10月4日:さぁ、これがローズガーデンの最後のアーチかな。

   📷2022年10月4日:ローズガーデンを抜けると、山の花屋の右側に出てくる。

 ローズガーデンを抜けると、山の花屋の脇に出る。
 僕たちのガーデンズでの秋を探す旅も終焉に近づいた。出口は最初にご紹介したガーデンズショップ内にある。

   📷2022年10月4日:ガーデンズショップの前にはイヌマキの鉢があり、見事な実がなっていたよ。

   📷2022年10月4日:どうしても気になっていた狸、いや、タヌキマメなんだけど、買うことを断念!

 いろいろな小さな発見があったガーデンズの旅、時期が時期だけに、実は、あまり期待していなかったのだが、想定外に面白かったよ。
「いいよね、このようなところで、ゆっくりと時が過ぎゆくなかに身をおいているのも。」ーーおや、妻からも想定外の言葉が飛び出した。あ~、そうだよね、いつもせっかちな旅ですまなかったね<(_ _)>
 さて、次は奥四万湖で見ることができるという神秘的のブルー、通称四万ブルーを体感しに行こうかな。
 まぁ、Kカーとなって初めての旅だから、慌てず、騒がず、のんびりと、約40分ほどのロード・トリップとなる。


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中之条ガーデンズの秋を探す旅*Chapter Ⅱ

2022年10月07日 15時45分00秒 | 旅行

   📷2022年10月4日:額縁効果! 遊び心いっぱいのガーデンズ。

 中之条ガーデンズには、さまざまなギミックがちりばめられている。
 その一つが、河合伸志氏がデザインしたローズガーデンに設えてある水鏡だ。
 この水鏡は何を映し出すのだろうか? 夢か? 希望か? それとも、地球の未来?
 白い壁の向こうには、吉谷桂子氏デザインの「スパイラルガーデン」が見えている。
 園芸の匠、お二人がシェアしたまさかの額縁効果ーー作庭に遊び心というスパイスをプラスした演出に、心躍らせる来場者も少なくないものと思う。

 ガーデンズの秋を探す旅は、そんなギミックに酔い、迷宮に潜む謎を紐解いていく旅になりそうだね。
 では、ノットガーデンから第一歩を踏み出すことにしよう。

巨大なうんてい(雲梯)を見つけてしまったよ!

  📷2022年10月4日:入場すると眼下にはノットガーデンが広がっている。
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 プレーン・ノット(フォアインハンドノット)、ハーフウィンザー・ノット、ウィンザー・ノット、これらは、ご承知の通り、代表的なネクタイの結び方を表している。
 ここで用いられている「ノット」という言葉であるが、「knot」と表記し、結び(目)、(装飾用の)結び紐、ちょう結び、飾り結びなどという意味がある。
 正面入り口から入場すると、その「ノット」を冠した庭園、その名も「ノットガーデン」が来場者の眼前に広がる。
 リーフレットには、次のような説明が付されている。

 紐の結び目のような模様に植栽された均整の取れた美しい庭。

 ノットガーデンの中央を突っ切るように通っている道の先には、ギャラリーやイベントホールなどとして利用されている「花みどり館」がある。
 ノットガーデンの左側にかなり広大な鉄柵が見えるが、これがガーデンズの名物の一つである「大藤棚」である。そう、いま見ると巨大な「うんてい」がどこまでも続いているって感じだが、4月末から5月の上旬にかけてこの大藤棚の藤が見ごろとなるようだ。
「大藤棚」のさらに奥には、上述したスパイラルガーデンが見えている。今日(10/7)は、そのスパイラルガーデンまでの花々をご紹介しようと思う。

   📷2022年10月4日:「亀ちゃんの泉」には、黄金の冠をかぶった亀が棲むという!?

 僕たち二人はノットガーデンを突っ切り、花みどり館を迂回して、黄金の冠をかぶった亀が住むという「亀ちゃんの泉」を目指した。
 というのも、その辺りから中之条の植生に合わせた野の草が咲くという「ふる里の野山」フィールドが始まるからだ。

   📷2022年10月4日:店主こだわりの豆挽きコーヒーが供されるという茶屋「山野草」。

 そう、そう、このエリアの右側には、店主こだわりの豆挽きコーヒーが頂けるという茶屋「山野草」がある。この日(10/4)は、残念ながら、「本日は 休ませて いただきます」の札が掛かっていた。

さて、中之条で咲くという山野草を見ることができたのか、それが問題だ。

 📷2022年10月4日
 キツリフネが多数係留されていたよ!?
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 📷2022年10月4日
 そのうちの一艘をズームアップ。
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 📷2022年10月4日
 ツリフネソウはもう実を蓄えていたんだ。
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 📷2022年10月4日
 オオチゴユリなのかな?
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 📷2022年10月4日
 苦手な野菊がここに。名前は知らない。
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 📷2022年10月4日
 ここにも団体で僕たちを待っていた。もちろん、名前は知らない。
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 📷2022年10月4日
 草群れの中でホトトギスが啼いていた。
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 📷2022年10月4日
 大方は咲き終わっていたが、この子だけはまだこれからのようだね。
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 茶屋「山野草」の左側の一角、この辺りがいわゆる山野草エリアなのだろうか。う~んっ、ちょっと遅かったのかな。
 何度挑戦しても、一向に咲くことのなかったリンドウの類、どこかに咲いていはしまいかと探したが、これは見当たらなかった。
 しょうがない、来年、ダメ元でチャレンジしてみることとしよう。。。

   📷2022年10月4日:この「ふる里の野山」には、「野反池」があるのだ。

「ふる里の野山」フィールドには、「野反池」がある。中之条町の最北・入山地区にあり、ダム湖百選に選出されている「野反湖」のことではない。野反池なのだ。
 もちろん、そう名乗るからにはそれだけの覚悟はあるのだろう。しっかりと本家・野反湖の形状を模してあるとか。な、なんなんだこのこだわりは!

カッコウアザミはスパイラルガーデンの女王さまなのであった。

   📷2022年10月4日:スパイラルフィールドには、どんなギミックが潜んでいるのかな?

 ここからスパイラルフィールドに入って行く。その中心に位置するのがスパイラルガーデンだ。

 📷2022年10月4日
 シュウメイギクもそろそろ黄昏ていく哉。
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 📷2022年10月4日
 吾亦紅 さし出て花の つもり哉 一茶
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 📷2022年10月4日
 矮性アガパンサスの白花。咲き残っていたんだね。
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 📷2022年10月4日
 ほら、ウツボグサも! 夏枯草(かこそう)というが秋にも咲いている。
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 📷2022年10月4日
 フロックス vs オイランソウ、君はどっちが好きかな?
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 📷2022年10月4日
 これはキバナセンニチコウですか?
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 📷2022年10月4日
 ガイラルディア(テンニンギク)の彼方にはペルシカリアが咲く。
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 📷2022年10月4日
 そのペルシカリアをズームアップ!
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 📷2022年10月4日
 秋の日の 一日の コスモスの姿ほど 煌めくものはない。
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 📷2022年10月4日
 コスモスの背比べに秋を知る。
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 残念! ちょっと見頃は過ぎているようだったが、カッコウアザミ、そう、クイーン・アゲラタムはいまでもスパイラルフィールドで燦然と輝いていた。
 しかしね、ここはクイーン・アゲラタムだけでなく、さまざまな花がゆく秋を惜しむかのように精一杯咲いていたんだ。

   📷2022年10月4日:手前にローズガーデンへと通じる進入路が見える。

 スパイラルガーデンを背にし、ローズガーデンへと続く進入路へと歩を進める。
 ガーデンズのHPには、「バラ育種家で横浜イングリッシュガーデンのスーパーバイザーを務める河合伸志(たかし)氏が手がける最新のガーデン。」とある。きっと、バラ愛好家の方々には胸ときめく空間なのだろうね。
 明日は、そのローズガーデンを見ていくことにしよう。


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