◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

●デイリー句会投句箱/3月11日~20日●

2015-03-11 10:56:11 | Weblog
※当季雑詠3句(春の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。
※お礼などの伝言も<コメント欄>にお書きください。

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今日の秀句/3月11日-20日

2015-03-11 10:55:35 | Weblog
[3月20日]
信号の向こう大きく辛夷咲く/川名ますみ
信号があるからには、交通量のある都会なのであろうが、信号の向こうには大きな辛夷の木があって、真っ白に花をつけている。辛夷の花の向こうには憧れの世界があるようだ。(高橋正子)

中腹に十字架ありぬ山笑う/桑本栄太郎
中腹の十字架に魅かれる。世間と繋がっていて、すこし、世間から離れている。十字架のある山は春の芽吹きに覆われている。やわらかな景色だ。(高橋正子)

[3月19日]
★さみどりとなりし田面や揚ひばり/桑本栄太郎
雲雀が空高く囀り、田にはさみどりに草が萌え、田園ののどかさそのもの。高度情報化社会となった現代も、こうした景色があって、それを句に詠めるのは嬉しいことだ。(高橋正子)

[3月18日]
★芦の角妙義山(みょうぎ)を洗う雨ざんざ/小口泰與
芦の角も山国では、たっぷりと降る雨に見舞われることがある。妙義山を洗うような雨に降られて、本格的な春へと角ぐむが頼もしい。(高橋正子)

★花散らす野鳥つぎつぎ寒ざくら/小川和子
寒ざくらなのに、もう野鳥がつぎつぎに来て花の蜜を吸い、花を啄み散らしている。日本画を見るような優美な世界。(高橋正子)

★陽に揺れて豊かな水や葦芽ぐむ/小西 宏
豊芦原の国と呼ばれる日本。日に揺れる豊かな水に葦が芽ぐみ、水と緑の色が美しい。原初の日本を想起させるようだ。(高橋正子)

★冴え返る五岳見渡す阿蘇のお湯/福田ひろし
温泉に浸りながら、阿蘇五岳を見渡すとゆったりとして、気宇壮大な気分になれそうだ。「冴え返る」冷気には、精神も引き締まるというもの。いいお湯。(高橋正子)

[3月17日]
★草原を一望すれば春の風/河野啓一
「一望」できるときの晴れやかで、のびやかな気持ちは捨てがたいものだ。やわらかな草原の緑、そこを吹く春の風。気持ちもすっかり、やわらかだ。(高橋正子)

★青空よりしだれしだれて枝垂梅/多田有花
枝垂れ梅が「しだれしだれて」、見事な花の盛り。青空と梅の花のみが絵画的に詠まれて、さっぱりとしている。(高橋正子)

[3月16日]
★髪刈って風に吹かれて花だより/河野啓一
髪を刈って風に吹かれる。寒い時なら、首がすくむが、花だよりも聞かれるこのごろ、快い、新鮮な気持ちが湧いてくる。(高橋正子)

[3月15日]
★ 明るさに窓を開けば沈丁花/小西 宏
窓が明るい。外は気持ち良い天気だろうと窓を開けると、沈丁花の香りが漂ってきた。沈丁花の香りは、昔日へのさらりとした懐かしさがある。何気ないところがいい。(高橋正子)

★さくさくと鍬音ひびき風光る/桑本栄太郎
野に出れば、畑をさくさくと耕す鍬の音が聞こえ、風はまだ少し冷たいものの、そよそよと光りながら過ぎる。耳に目に快い春が来ている。(高橋正子)

[3月14日]
★軽やかに春ひびかせて棚田水/小西 宏
棚田に流れ込む水が軽やかに音を立てている。棚田には、うららかに日が差し、畦には草が青く萌えて、そよ風が吹き、「春」を感じさせてれる。そういった春の周囲への水のひびきを「春ひびかせて」とした詩心がいい。(高橋正子)

[3月13日]
★山茱萸の花や和菓子のうす緑/小口泰與
山茱萸の黄色い花が咲くころ、和菓子に使われた薄緑の色が印象的だ。萌えだす草の色、柳の芽、うららかに鳴く鶯など、うす緑を想起させるものがいろいろある。和菓子には、季節折々の風情や情緒が託される。(高橋正子)

★煙突が雲と繋がる春の昼/小西 宏
煙突が吐き出す煙は、雲になるのだろうと子供のころは思った。長閑な春の日、煙突の先は淡い空にぼんやりとなって、空に浮いた雲に繋がっている。こんな写生句は楽しい。(高橋正子)

[3月12日]
★春の夜の鼻歌聞ゆ子供部屋/上島祥子
春の夜、子供もなんとなく楽しいのだろう。鼻歌を歌っている。それを聞く母も安心し、つられて楽しくなる。(高橋正子)

★殊更に目覚め明るき春障子/桑本栄太郎
早春、春を感じるのは朝目覚めたときに障子が殊更に明るいことであろう。白障子が光を通した明るさはことに美しい。(高橋正子)

[3月11日]
★春の雪パッチワークの色合わせ/内山富佐子
春の雪が降り積むなか、パッチワークの色合わせ、春らしい色合わせを楽しみながら、本当の春を待つ作者。雪の日の手仕事が楽しいそうだ。(高橋正子)

★青き踏み弓引き絞る女子高生/佃 康水
弓を引き絞る女子高生の初々しくも、清新な印象が、「青き踏み」によって、強められている。しっかりと焦点の絞られた句だ。(高橋正子)
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3月11日-20日

2015-03-11 10:54:58 | Weblog
3月20日(8名)

●小川和子
行きずりに触るる真白き雪柳★★★
目覚めたるごと温室の睡蓮花★★★
瑞枝よりさみどりに垂る木五倍子かな★★★★

●小口泰與
里山の寺の古りたり鴉の巣★★★
夕映えを波に加えし桜魚★★★
巣燕や堂の白壁雨に濡れ★★★★

●川名ますみ
桜の芽つぼみにならむと緑さす★★★
紫木蓮車窓に過ぎてより気づく★★★

信号の向こう大きく辛夷咲く★★★★
信号があるからには、交通量のある都会なのであろうが、信号の向こうには大きな辛夷の木があって、真っ白に花をつけている。辛夷の花の向こうには憧れの世界があるようだ。(高橋正子)

●内山富佐子
あしたから春休みなり鬼ごっこ★★★
蕗味噌のレシピ言い合う春の土手★★★★
春泥を避けて春泥踏みにけり★★★

●桑本栄太郎
中腹に十字架ありぬ山笑う★★★★
中腹の十字架に魅かれる。世間と繋がっていて、すこし、世間から離れている。十字架のある山は春の芽吹きに覆われている。やわらかな景色だ。(高橋正子)

そのままの翔びだしそうな白木蓮★★★
菜の花のあそびせんとや蝶と化す★★★

●小西 宏
栗鼠の尾の揺れて木五倍子(きぶし)の花の散る★★★★
崖道の意気鮮やかに藪椿★★★
竹の子を焚いて若布の色匂う★★★

●古田敬二
花に笑む遺影も歌えや我らの献歌★★★★
満開の桜をバックに笑む遺影★★★
春の花に埋もれて君は棺に冷え★★★

●上島祥子
山門の開け放たれて枝垂れ梅★★★
吊雛の数を競いて城下町★★★
春夕焼けしまい忘れの草履かな★★★★

3月19日(4名)

●小口泰與
白鳥の引くや湖荒涼と★★★★
芦の角膨るる川の自ずから★★★
しゃぼん玉追う子の眼生き生きと★★★

●小川和子
高らかに囀り響く都市の杜★★★★
春うらら芝生に憩う人多き★★★
春先の黄の花多く土佐みずき★★★

●小西 宏
ウグイスの歌のレッスン野に響く★★★
樟の木の新芽に風の心地よし★★★★
俯いて満天星(どうだん)の芽のうす緑★★★

●桑本栄太郎
さみどりとなりし田面や揚ひばり★★★★
雲雀が空高く囀り、田にはさみどりに草が萌え、田園ののどかさそのもの。高度情報化社会となった現代も、こうした景色があって、それを句に詠めるのは嬉しいことだ。(高橋正子)

乙訓は風の丘なり花菜晴れ★★★
なだらかな遙か生駒嶺(いこま)や春霞★★★

3月18日(8名)

●小口泰與
春荒の奇岩の山の鎖道★★★
芦の角妙義山(みょうぎ)を洗う雨ざんざ★★★★
芦の角も山国では、たっぷりと降る雨に見舞われることがある。妙義山を洗うような雨に降られて、本格的な春へと角ぐむが頼もしい。(高橋正子)

ぬかるみをありく鴉のおぼろかな★★★

●河野啓一
 服部緑地公園
梅林の空に囀りヒヨの声★★★
道すがら柳古木も浅みどり★★★
春の薗自転車に乗って少女たち★★★★

●桑本栄太郎
髪を切り身心ともに春うらら★★★★
亡き父の鏡の中に入り彼岸★★★
菜の花のあそびせんとや蝶と化す★★★

●川名ますみ
春霞兄妹飽かず連弾す★★★
少年のピアノの止みぬ夕霞★★★★
連山の裾野霞ませ夕暮るる★★★

●多田有花
入り彼岸夜には雨となる気配★★★★
西行の歌碑の彼方の春霞★★★
山歩く人の増えたり春なかば★★★

●小川和子
匂うかに天向くはくれん日和かな★★★
花散らす野鳥つぎつぎ寒ざくら★★★★
寒ざくらなのに、もう野鳥がつぎつぎに来て花の蜜を吸い、花を啄み散らしている。日本画を見るような優美な世界。(高橋正子)

クリスマスローズ咲かせ御苑に春来る★★★

●小西 宏
陽に揺れて豊かな水や葦芽ぐむ★★★★
豊芦原の国と呼ばれる日本。日に揺れる豊かな水に葦が芽ぐみ、水と緑の色が美しい。原初の日本を想起させるようだ。(高橋正子)

春の田に耀き水の落ちる音★★★
パパも手をつなぎ卒園髪飾り★★★

●福田ひろし
海峡は薄ぼんやりと春の中★★★
冴え返る五岳見渡す阿蘇のお湯★★★★
温泉に浸りながら、阿蘇五岳を見渡すとゆったりとして、気宇壮大な気分になれそうだ。「冴え返る」冷気には、精神も引き締まるというもの。いいお湯。(高橋正子)

漱石の小説にひたる花曇★★★

3月17日(5名)

●河野啓一
草原を一望すれば春の風★★★★
「一望」できるときの晴れやかで、のびやかな気持ちは捨てがたいものだ。やわらかな草原の緑、そこを吹く春の風。気持ちもすっかり、やわらかだ。(高橋正子)

芽吹き待つ林の中の囀りよ★★★
積りたる落葉潜りてクロッカス★★★

●小口泰與
卒業子鴨居隠しを越えにけり★★★
ふた回り靴も大きく卒業す★★★★
春場所や舞妓言葉のはんなりと★★★

●小西 宏
梅散って花びらまるく愛らしく★★★
桜芽のはち切れそうな日の耀き★★★★
春キャベツお好み焼に薄緑★★★

●多田有花
かけられて囀りを待つ巣箱かな★★★
地に咲いて星の瞬きいぬふぐり★★★

青空よりしだれしだれて枝垂梅★★★★
枝垂れ梅が「しだれしだれて」、見事な花の盛り。青空と梅の花のみが絵画的に詠まれて、さっぱりとしている。(高橋正子)

●桑本栄太郎
堰水のうたかた光り春の風★★★
石垣の矧ぎ目に草の芽吹きけり★★★★
回るあり止まるもありぬ風車★★★

3月16日(4名)

●小口泰與
毛鉤追う雪代岩魚影流れ★★★
遠山のはや雪形や厩だし★★★★
野良猫の通い道なり茎立てる★★★

●桑本栄太郎
饒舌や田面の天(そら)の揚ひばり★★★
背丈伸びうすむらさきや豆の花★★★
空の映えつんつんつのる蘆の角★★★★

●河野啓一
花馬酔木霞か雲か枝揺れて★★★
春が来てなおクリスマスローズかな★★★

髪刈って風に吹かれて花だより★★★★
髪を刈って風に吹かれる。寒い時なら、首がすくむが、花だよりも聞かれるこのごろ、快い、新鮮な気持ちが湧いてくる。(高橋正子)

●小西 宏
青空を覆える枝に確かな春★★★★
軽やかな雲に乗り花迎えに行く★★★
水温みホー無き鳥のケキョの声★★★

3月15日(5名)

●小口泰與
雪しろや出荷まちわぶ稚魚の群★★★
水温む今朝の赤城山(あかぎ)は靄の中★★★
釣りあがる雪代山女掌に反りし★★★★

●迫田和代
父戦死故郷で鳴く雉のご★★★と
土手の土やわらかそうにハミングを★★★
朝日受け大きな桜よもうまじか★★★★

●小西 宏
明るさに窓を開けば沈丁花★★★★
窓が明るい。外は気持ち良い天気だろうと窓を開けると、沈丁花の香りが漂ってきた。沈丁花の香りは、昔日へのさらりとした懐かしさがある。何気ないところがいい。(高橋正子)

空に咲き白木蓮の影妖し★★★★
垣を染め紅要黐(べにかなめもち)新芽吹く★★★

●桑本栄太郎
春水の堰水光る怒濤かな★★★
さくさくと鍬音ひびき風光る★★★★
野に出れば、畑をさくさくと耕す鍬の音が聞こえ、風はまだ少し冷たいものの、そよそよと光りながら過ぎる。耳に目に快い春が来ている。(高橋正子)

葉の剪られ畑に起ち居り春大根★★★

●多田有花
観梅やコンビニ弁当携えて★★★
春昼の窓辺にミニのクラシックカー★★★
曇天や菜の花畑の鮮やかに★★★★

3月14日(4名)

●小口泰與
三県に境連なる野焼きかな★★★★
しっかりと芝を掴みし春の草★★★
そよ風や等間隔に落ひばり★★★

●桑本栄太郎
枝先のぽつとひと粒ゆきやなぎ★★★
雲雀野や田面の風のさみどりに★★★★
山茱萸のほつほつ解く垣根かな★★★

●小西 宏
谷深く霞むピンクの梅林★★★
白梅を覗けば蕊の騒ぎかな★★★

軽やかに春ひびかせて棚田水★★★★
棚田に流れ込む水が軽やかに音を立てている。棚田には、うららかに日が差し、畦には草が青く萌えて、そよ風が吹き、「春」を感じさせてれる。そういった春の周囲への水のひびきを「春ひびかせて」とした詩心がいい。(高橋正子)

●高橋信之
 大船植物園三句
椿園入れば蕾の息づくを★★★
三月の光と風の植物園★★★
海近ければ三月の空の高し★★★★

3月13日(6名)

●小口泰與
名草の芽時序あやまたず出でにけり★★★
縄文の土の匂いや風光る★★★

山茱萸の花や和菓子のうす緑★★★★
山茱萸の黄色い花が咲くころ、和菓子に使われた薄緑の色が印象的だ。萌えだす草の色、柳の芽、うららかに鳴く鶯など、うす緑を想起させるものがいろいろある。和菓子には、季節折々の風情や情緒が託される。(高橋正子)

●河野啓一
池の面に揺れて霞みて丘の芽木★★★
菜の花の耀く朝の光かな★★★★
はんなりと開花控えし芽木の群れ★★★

●小川和子
対岸に羽ばたく音す春の鴨★★★
漣の寄せくる岸辺花菜満つ★★★★
「蝶々」と幼子は指差し呼びぬ★★★

●桑本栄太郎
細枝の赤くときめき春の雨★★★
春北風やうつむく列の登校生★★★
のどけしやガラスにひびく飛機の音★★★★

●古田敬二
啓蟄の畝滑り落つ天道虫★★★
梅林の香り横切り吟行す★★★★
畑一面星の降る様いぬふぐり★★★

●小西 宏
煙突が雲と繋がる春の昼★★★★
煙突が吐き出す煙は、雲になるのだろうと子供のころは思った。長閑な春の日、煙突の先は淡い空にぼんやりとなって、空に浮いた雲に繋がっている。こんな写生句は楽しい。(高橋正子)

初音聞くきらめく池の波影に★★★
木五倍子(きぶし)垂れ山路にひかり移りゆく★★★

3月12日(5名)
●小口泰與
紅梅の時序の正しく咲きにける★★★
揚ひばり瀬頭荒び初めにける★★★★
校庭の鴉あまゆる春休★★★

●上島祥子
つばの有る帽子選んで春吹雪★★★
(正子添削)春の夜の鼻歌聞ゆ子供部屋★★★★
春の夜、子供もなんとなく楽しいのだろう。鼻歌を歌っている。それを聞く母も安心し、つられて楽しくなる。(高橋正子)

代表の祝意表すスケート場★★★

●多田有花
春の雪彼方で海の光りおり★★★★
春場所や力相撲に拍手湧く★★★
大相撲観戦春のおこわ持ち★★★

●桑本栄太郎
囀りの朝の日射しの窓明かり★★★
殊更に目覚め明るき春障子★★★★
早春、春を感じるのは朝目覚めたときに障子が殊更に明るいことであろう。白障子が光を通した明るさはことに美しい。(高橋正子)

<東北大震災追悼>
黙祷の瞬時四年や春愁う★★★

●古田敬二
夕陽から噴き出る様に春の雪★★★★
フロントへ着地すぐ消ゆ春の雪★★★
尾びれには餡無き鯛焼き冴え返る★★★

3月11日(6名)

●河野啓一
浮雲の遠きや今日は震災忌★★★★
春吹雪妻は歯科医へ走りゆき★★★
天気図も厳しや列島冴え返る★★★

●小口泰與
本流へくい込む支流蕗のとう★★★★
ほつほつと山茱萸咲けり鳥の声★★★
瀬頭の荒きや梅のふつふつと★★★

●古田敬二
木五倍子垂れる藪吹く風に揺れるほど★★★
(信之添削)いち早く早緑見せて木五倍子垂る★★★★
森に独り芽吹きの大樹に凭れけり★★★

●内山富佐子
復興の言葉溢れて凍返る★★★
啓蟄や野球部員の声高く★★★

春の雪パッチワークの色合わせ★★★★
春の雪が降り積むなか、パッチワークの色合わせ、春らしい色合わせを楽しみながら、本当の春を待つ作者。雪の日の手仕事が楽しいそうだ。(高橋正子)

●桑本栄太郎
<東北大震災追悼>
みちのくに光みせばや木の芽張る★★★★
携帯の訓練メールや冴え返る★★★
天皇(すめらぎ)の式辞かしこき震災忌★★★

●佃 康水
青き踏み弓引き絞る女子高生★★★★
弓を引き絞る女子高生の初々しくも、清新な印象が、「青き踏み」によって、強められている。しっかりと焦点の絞られた句だ。(高橋正子)

洗面をはたと止め聞く初音かな★★★ 
小魚の群れし岸辺に水草生う★★★
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