◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

自由な投句箱⓶/3月8日~3月20日(2022年)より転記

2022-03-21 16:00:42 | Weblog
※当季雑詠3句(春の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
主宰:高橋正子・管理:高橋信之
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今日の秀句/3月8日~3月20日(2022年)(転記)

2022-03-21 15:57:51 | Weblog
3月20日(1句)

★浅間山隈なく晴れて雪解かな/小口泰與
雪解けが進む浅間山。陰るところもなく晴れて、雪解けは隠しようもなく進んでいる。本格的な春へむかう自然の巡り。(髙橋正子)

3月19日(1句)

★曇天を颯爽と切り初つばめ/多田有花
今年初めて見たつばめ。曇天ではあるが、颯爽と切って飛ぶ姿は、間違いなくつばめ。「つばめよ、ようこそ」。(髙橋正子)

3月18日(1句)

★東天に輝く星や春ショール/小口泰與
春の良き日、夫婦ででかけたのであろう。家路につくころには、東天に大きな星が輝き、春ショールでは少し寒い。料峭の道すがらのさり気ない夫婦愛。(髙橋正子)

3月17日(2句)

★峡空を潤す河津桜かな/小口泰與
山峡の空は、さみしい。2月下旬ごろから咲きはじめる河津桜は、少し色が濃くて、咲けば、山峡の空もはなやかに、潤って感じられる。ここにも春が来たのだ。(髙橋正子)

★野放図と云う枝振りの野梅かな/桑本栄太郎
野梅は枝を切られることもなく、奔放に枝を伸ばしている。伸びて交差する枝は、野放図というのにふさわしい。庭梅にない奔放さ、逞しさが野梅にはある。(髙橋正子)

3月16日(1句)

★鶯を間近に聞ける夜明けかな/多田有花
夜明け、間近に鴬の声が聞こえた。まだ薄暗い夜明けの鴬の声はうるわしく、妙なる声。「間近に聞ける」が嬉しい。(髙橋正子)

3月15日(1句)

★いささ舟公魚釣りの只中へ/小口泰與
公魚釣りは、氷上に穴を開け、そこから釣り糸を垂らして釣り上げる様子をテレビでよく見る。凍ってないところに小舟を出して、釣り三昧の人たちに近づこうというものか。(髙橋正子)

3月14日(1句)

★高らかに応えて卒業証書受く/多田有花
卒業式は、卒業証書授与式。「高らかに応えて」は、名前を呼ばれて「はい」と応える誇らしく、明るい学生の声。教師も学生も、卒業を喜びあう感慨深いときが詠まれている。(髙橋正子)

3月13日(1句)

★奔放と云うは林の野梅かな/桑本栄太郎
林にゆくと梅が枝を奔放に伸ばして咲き満ちている。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と俗に言われているが、梅を適宜剪定しなければ、野放図というか、奔放というか、勢い余った感じがする。それが野梅の魅力だが。(髙橋正子)

3月12日(1句)

★岩陰の雪代山女飛び出しぬ/小口泰與
春の雪解けの頃釣れる山女を雪代山女と呼ぶ。「雪解け水で増水し白く濁った流れは早く、冷たい。水温が低いと食いが悪く釣るのは難しいが、釣人にはそれもまた魅力。」と言われている。その山女が岩陰から飛び出して、おどろくことやら。(髙橋正子)

3月11日(1句)

★引鴨や上越の空慌ただし/小口泰與
この句の上越は新潟、群馬を指してよいであろう。鶴が北に帰っていく様子は美しいが、たくさんの鶴が空に湧くように飛ぶと、「慌ただし」とも思える。引鶴を目の当たりにした実感。(髙橋正子)

3月10日(1句)

★申告書終えて散歩へ春うらら/桑本栄太郎
確定申告の季節。今は国税庁のネット画面から簡単に申告できるようだが、やはり、慣れない文言や数字の処理のわずらわしさに困惑する。申告書を書き終えるとほっとするものだ。気持ちも軽く散歩へ足が向く。おりしも麗らかな陽気に、足取りが軽かったことだろう。(髙橋正子)

3月9日(1句)

★雲浮かぶ浅間南面雪解かな/小口泰與
ぽっかりと雲を浮かべた浅間山。南面は、雪解けが進んでいる。雄々しくそびえる浅間山がいよいよ春を迎えている。
私は小諸へ行くときに浅間山を間近に見したが、実際、大きさに圧倒されました。(髙橋正子)

3月8日(1句)

★葉牡丹の茎立のさき軽き色/川名ますみ
葉牡丹が茎立って、茎の伸びた先には淡い黄色の花を咲かせている。決してたくましくはないが、「軽い色」こそ命のかぎりの色と言えそうだ。(髙橋正子)
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3月8日~3月20日(2022年)(転記)

2022-03-21 15:54:26 | Weblog
3月20日(2名)

小口泰與
青空へ峰の紅梅雲を上げ★★★
浅間山隈なく晴れて雪解かな★★★★
はくれんやはるか榛名へ雲一朶★★★

桑本栄太郎
白れんのつぼみ膨らみ青み居り★★★
八重椿斑入りと云えど紅ほのか★★★
紅梅や閉じらるままの喫茶店★★★

3月19日(3名)

小口泰與
鳥交る窓を震わす山の風★★★
花虻や洗濯物の風に乗る★★★★
春泥や畝間を進むねこ車★★★

多田有花
初つばめ曇天なれど颯爽と(原句)
「なれど」が理屈になっています。ストレートに情景を述べましょう。(髙橋正子)
曇天を颯爽と切り初つばめ★★★★(正子添削)

春の畑杭打つ音の響きけり★★★★
また雨の降り出している彼岸かな★★★

桑本栄太郎
葉ぼたんの渦巻くままに茎立ぬ★★★
白木蓮の無垢と云えども深傷負う★★★
「云えども」が理屈です。ストレートに述べるのがいいと思います。(髙橋正子)
地球儀を回し愁うや冴え返る★★★

3月18日(3名)

小口泰與
ばらの芽のほぐれ赤子の手のごとし★★★
水中のペンギン速し鳥曇へ★★★

東天へ輝く星や春ショール(原句)
東天に輝く星や春ショール★★★★(正子添削)

桑本栄太郎
春雨や濡れて鴉の止まり居り★★★
卒園の親子の帰途や春の雨★★★
との曇る空を見上げて木の芽立つ★★★

多田有花
豆苗や春陽の方へ伸びてゆく★★★
切り花の百合馥郁と入り彼岸★★★★
入り彼岸静かな雨の一日に★★★

3月17日(3名)

小口泰與
かの庭の闇夜の中の沈丁花★★★
峡空を潤す河津桜かな★★★★
ばらの芽のほぐるや数えきれずなり★★★

多田有花
磯鵯さえずり高らかなる夜明け★★★★
野の道や菜の花の黄を両側に★★★
AIに運転指導受く春昼★★★

桑本栄太郎
野放図と云う枝振りの野梅かな★★★★
堰水の煌めき落つや水温む★★★
山の端のほんのり赤く春の宵★★★

3月16日(3名)

小口泰與
滔滔と利根の白波鼓草★★★★
雨上がり雪解の浅間眼間に★★★
くさり樋伝いし鳥や花きぶし★★★

多田有花
突然の気温上昇彼岸前★★★
鶯を間近に聞ける夜明けかな★★★★
たっぷりとうるおっている春の月★★★

桑本栄太郎
心地良き風の木蔭や春暑し★★★★
木々の枝のゆらぎ鳴き居り百千鳥★★★
うぐいすの物まねしたる初音かな★★★

3月15日(2名)

小口泰與
いささ舟公魚釣りの只中へ★★★★
忽然と鶏の声せり夜半の春★★★
浅間燃え春天へ禽一列に★★★

桑本栄太郎
干しものの弄られなびく春の風★★★
ビリビリとポスター破れ春疾風★★★
遅き日の目覚めてお菓子ひとつまみ★★★

3月14日(3名)

小口泰與
揚雲雀今朝の赤城は靄の中★★★
単調な田川の調べ鼓草★★★
鶯や山の橅林峰走り★★★★

多田有花
高らかに応えて卒業証書受く★★★★
卒業式は、卒業証書授与式。「高らかに応えて」は、名前を呼ばれて「はい」と応える誇らしく、明るい学生の声。教師も学生も、卒業を喜びあう感慨深いときが詠まれている。(髙橋正子)

卒業生より花束を贈られる★★★
祝卒業紅白上用饅頭食ぶ★★★

桑本栄太郎
雨上がり芽ぐむ梢や青空に★★★★
若枝の枝垂れみどりや庭の梅★★★
もくれんの芽の色めきし日差しかな★★★

3月13日(2名)

小口泰與
春なれや長きすそ野に憩いける★★★
利根はいさ雪代山女居りしかな★★★
いざいなん雪解の川へ魚釣りに★★★

桑本栄太郎
くいくいと天を目指せり桜の芽★★★
奔放と云うは林の野梅かな★★★★
林にゆくと梅が枝を奔放に伸ばして咲き満ちている。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と俗に言われているが、梅を適宜剪定しなければ、野放図というか、奔放というか、勢い余った感じがする。それが野梅の魅力だが。(髙橋正子)

心地良き風の木蔭や春暑し★★★

3月12日(2名)

小口泰與
渓流の雪解の流如何にせむ★★★
渓流の雪解の水に憤る★★★
岩陰の雪代山女飛び出しぬ★★★★
春の雪解けの頃釣れる山女を雪代山女と呼ぶ。「雪解け水で増水し白く濁った流れは早く、冷たい。水温が低いと食いが悪く釣るのは難しいが、釣人にはそれもまた魅力。」と言われている。その山女が岩陰から飛び出して、おどろくことやら。(髙橋正子)

桑本栄太郎
礼服のトンネル抜けて卒園す★★★
庭梅の枝垂れしだるる狭庭かな★★★
ミニ鉢の木瓜の花咲く花卉農園★★★★

3月11日(2名)

小口泰與
つくつくし巨石あるべき妙義山★★★
引鴨や上越の空慌ただし★★★★
この句の上越は新潟、群馬を指してよいであろう。鶴が北に帰っていく様子は美しいが、たくさんの鶴が空に湧くように飛ぶと、「慌ただし」とも思える。引鶴を目の当たりにした実感。(髙橋正子)
塩梅のなれて蕗味噌良かれかし★★★

桑本栄太郎
待合の長き廊下や春愁う★★★
診察を終えて明るき春の昼★★★★
囀りの団地の空に真似したる★★★

3月10日(2名)

小口泰與
三山は丈を競わず笑うなり★★★
春祭赤き腰巻あらわなり★★★
芽柳や利根の流れの荒らかに★★★★

桑本栄太郎
申告書終えて散歩へ春うらら★★★★
確定申告の季節。今は国税庁のネット画面から簡単に申告できるようだが、やはり、慣れない文言や数字の処理のわずらわしさに困惑する。申告書を書き終えるとほっとするものだ。気持ちも軽く散歩へ足が向く。おりしも麗らかな陽気に、足取りが軽かったことだろう。(髙橋正子)

残りしか棄てられ居しや春の鴨★★★
目覚めても未だ明るき遅日かな★★★

3月9日(2名)

小口泰與
春眠や影の伸び來る利根の瀞★★★
春昼や太柱にてひと眠り★★★

雲浮かぶ浅間南面雪解かな★★★★
ぽっかりと雲を浮かべた浅間山。南面は、雪解けが進んでいる。雄々しくそびえる浅間山がいよいよ春を迎えている。私は小諸へ行くときに浅間山を間近に見したが、実際、大きさに圧倒されました。(髙橋正子)

桑本栄太郎
いつまでも面影追いぬ春の夢★★★
料峭と云えど日差しの眩しけり★★★
学び舎の昼のチャイムや春うらら★★★★

3月8日(3名)

小口泰與
花辛夷獣の声の聞ゆなり★★★★
春霞赤城は岫もあらなくに★★★
風船のあらぬ風受け踊り行く★★★

桑本栄太郎
鉄塔の並ぶ青空春の嶺★★★
来て見ればすでに咲き居り花菜かな★★★
囀りの木々の間や青き空★★★★

川名ますみ
葉牡丹の茎立のさき軽き色★★★★
葉牡丹が茎立って、茎の伸びた先には淡い黄色の花を咲かせている。決してたくましくはないが、「軽い色」こそ命のかぎりの色と言えそうだ。(髙橋正子)

葉牡丹の茎立風をつかまえる★★★★
茎立や切なき歌はニ短調★★★
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■2022年/3月月例ネット句会ご案内■

2022-03-07 09:12:35 | Weblog
■2022年/3月月例ネット句会ご案内■
①投句:当季雑詠(春の句)3句
②投句期間:2022年3月7日(月)午前6時~2022年3月13日(日)午後5時
③投句は、下記の花冠月例句会の<コメント欄>にお書き込みください。
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自由な投句箱/3月1日~7日

2022-03-01 20:58:16 | Weblog
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