◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

自由な投句箱1月21日~31日

2017-01-22 13:05:51 | Weblog

※当季雑詠3句(冬の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。
※お礼などの伝言も<コメント欄>にお書きください。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
主宰:高橋正子・管理:高橋信之

◆俳句添削教室◆
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今週の秀句/1月21日~31日

2017-01-22 12:32:31 | Weblog

[1月31日]

★鬼やらいやられっぷりの練習す/廣田洋一
鬼やらいの鬼役は、役者とも言えて、やられっぷりが見せ所。練習の甲斐あって、楽しい鬼やらいとなること間違いなし。(高橋正子)

[1月30日]

★ぱっぱっと日ごと春待つ梅開く/多田有花
梅が開くのを「ぱっぱっと」とは、歯切れよく、梅の清潔感につながる。日ごとに梅が白い花を全開にする。春は「日ごと」近づくのだ。(高橋正子)

[1月29日]

★掌のひまわりの種に来る寒禽/多田有花
手のひらに小鳥が来て、驚くような嬉しさ。警戒心を解いた寒禽が可愛いい。もちろん、作者も。(高橋正子)

[1月28日]

★十能の燠を掻き混ぜ堀火燵/桑本栄太郎
懐かしい風景だ。昔はどこの家庭にも「堀火燵」があって、そこが家庭団欒の場であった。(高橋信之)

★カラフルなウィンドブレーカー持久走/上島祥子
「持久走」は70%ぐらいの力で5~30分間走ることであるが、学校現場では全力で走り競争を伴う長距離走と混同されていることが多い。長い距離を走ることは文科省の学習指導要領(小学校)では長距離走ではなく持久走として扱うこととしている。日本の小・中・高等学校ではしばしば持久走大会(もしくはマラソン大会)が行われる。私は、小・中・高を通じて、最も得意な競技は、持久走(マラソン)であった。(高橋信之)

[1月27日]

★群雀枯野を囃し忽と翔つ/小口泰與
蕭条とした枯野が雀の群れに一頻りにぎやかに囃されていた。と、思うと、雀らは忽然と飛び立って、枯野はもとの寂しい枯野に。稲雀とはまた違う雰囲気だ。(高橋正子)

★探梅や日射しに近き丘の上/桑本栄太郎
丘は太陽の日射しに近い。見晴らしもよく、暖かいところとなり、梅の花もまずこんなところから開く。探梅のころの日射しの明るさが嬉しい。
「日射しに近い」の表現に一瞬、戸惑ったが、「日射しに近い頭から帽子を冠り日射病を防ぐ」という例にあたった。(高橋正子)

[1月26日]

★群雀枯野を囃し忽と翔つ/小口泰與
蕭条とした枯野が雀の群れに一頻りにぎやかに囃されていた。と、思うと、雀らは忽然と飛び立って、枯野はもとの寂しい枯野に。稲雀とはまた違う雰囲気だ。(高橋正子)

★探梅や日射しに近き丘の上/桑本栄太郎
丘は太陽の日射しに近い。見晴らしもよく、暖かいところとなり、梅の花もまずこんなところから開く。
探梅のころの日射しの明るさが嬉しい。
「日射しに近い」の表現に一瞬、戸惑ったが、「日射しに近い頭から帽子を冠り日射病を防ぐ」という例にあたった。(高橋正子)

[1月25日]

★寒晴の日射し眩しきバスの窓/桑本栄太郎
特に珍しい風景ではないが、作者の実感が読み手に伝わってくる。私の好きな、いい句だ。(高橋信之)

[1月24日]

  法隆寺から松尾山登山
★振り向けば五重塔の春を待つ/多田有花
松尾山へ登り、振り返って五重塔を見れば、春はそこに来ているという光のある景色だ。五重塔が春を待つのも斑鳩の里の趣だ。(高橋正子)

★外つ国のお客もてなす敷松葉/廣田洋一
外国からのお客をもてなすときは特に、日本の風情を味わってもらいたいと思う心が働く。敷松葉は、苔の保護のため敷かれるが、「枯」の風情にもなっている。楽しんでもらえただろう。(高橋正子)

★寒梅や少年野球の河川敷/桑本栄太郎
「寒梅」に「少年野球」。いい風景だ。「寒」であれば、なお、いい風景だ。季語の「寒」が「季題」となった。(高橋信之)

[1月23日]

★二輪目は夕日へ向かい梅ひらく/川名ますみ
一輪目が開いたうれしさ。そして二輪目の梅の花を見たのは、夕日の中。夕日に花を向けて、夕日にあたたかく染まっている。二輪目の愛おしさ。(高橋正子)

★硝子戸の夜空美はし寒雷忌/桑本栄太郎
寒雷忌は、大須賀乙字の忌日で、1月20日。この日は大寒となった日であったから、厳寒の空気に夜空は美しく澄んでいた。(高橋正子)

[1月22日]

★探梅の里にもういいかいの声響く/上島祥子
探梅に出かけた里。思いかげず、子供の「もういいかいの声」。「もういいかい」に昭和の遊びがまだ残っているなつかしさ。探梅の里の昭和にタイムスリップしたような長閑さ。(高橋正子)

[1月21日]

★大寒の頂に立つ影法師/多田有花
季題を「大寒」とした、いい句だ。季節感がいい。(高橋信之)
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1月21日~31日

2017-01-22 11:51:30 | Weblog

1月31日(6名)

●多田有花
<千苅ダム放水>
寒の水ごうごうと我が眼前に★★★
<大岩岳登山二句>
春近き北摂の頂に立つ★★★
春隣る頂に茶をたてにけり★★★★

●谷口博望(満天星)
繊月に寄り添う星や冬夕焼★★★★
冬天や消失したる樗の実★★★
凍雲や干潟へ上る番鴨★★★

●小口泰與
有明のおとろう星や鶏つるむ★★★
句会済み外に出づるや日脚伸ぶ★★★★
夕暮のおとろう利根川(とね)や枯尾花★★★

●廣田洋一
鬼やらいやられっぷりの練習す★★★★
鬼やらいの鬼役は、役者とも言えて、やられっぷりが見せ所。練習の甲斐あって、楽しい鬼やらいとなること間違いなし。(高橋正子)

春を待ちきれず咲きたる花の有り★★★
明日もまた入試を受けて春を待つ★★★

●桑本栄太郎
雨雲の追いかけ行くや冬の虹★★★
雲途切れあおぞら覗く春隣り★★★
山すその田面のけぶる野焼かな★★★★


1月30日(6名)

●谷口博望(満天星)
万両の日向に立ちてビデオかな★★★
万両やゆるゆる泳ぐ池の鯉★★★
万両や道案内の尉鶲★★★★

●小口泰與
一筋の入日差しけり小白鳥★★★★
入日差す河やスワンの翔りける★★★
白鳥の羽霧り翔ける落暉かな★★★

●多田有花
新しきピークに座り春を待つ★★★
ぱっぱっと日ごと春待つ梅開く★★★★
梅が開くのを「ぱっぱっと」とは、歯切れよく、梅の清潔感につながる。日ごとに梅が白い花を全開にする。春は「日ごと」近づくのだ。(高橋正子)

春近し川波きらきらと光る★★★

●河野啓一
うす暗き狭庭の奥の水仙花★★★
隣屋の白うつくしき雪の庭★★★★
雪の色白く輝きとなり屋に★★★

●廣田洋一
春隣桜便りの届きけり★★★★
冬日和梅に椿に桜とは★★★
春節の踊り華やか春隣★★★

●桑本栄太郎
寒暁の仄と茜やビルの壁★★★★
部活子の雄叫び上ぐる春隣り★★★
寒晴の峰の白きや鞍馬山★★★

1月29日(5名)

●谷口博望(満天星)
浮島や春を待つなり鷺と亀★★★★
ひつそりと厠のそばの寒文目★★★
囲はれて遊女の二人冬牡丹★★★

●多田有花
大霜のなかをゆっくり車の列★★★
紅梅に寒青空のまぶしさよ★★★
掌のひまわりの種に来る寒禽★★★★
手のひらに小鳥が来て、驚くような嬉しさ。警戒心を解いた寒禽が可愛いい。もちろん、作者も。(高橋正子)

●廣田洋一
二股に割れし大根掘り出しぬ★★★
パック詰め鰤大根の売られけり★★★
日を浴びて紅梅開く植木鉢★★★★

●小口泰與
群の中エヘン顔なる大白鳥★★★
パン屑を競う白鳥入日かな★★★★
遅れたる白鳥一羽こうと啼く★★★

●桑本栄太郎
冬萌の稲株白き田面かな★★★
もくれんの雨に潤う冬芽どち★★★
枝先の赤き滲みや寒の雨★★★★

1月28日(6名)

●多田有花
マルビルの向こうに寒の朝日さす★★★★
真っ暗な空から雪の降ってくる★★★
コートにもベンチにも小さな霰★★★

●小口泰與
震動におづる小犬や雪起し★★★
寒鯉や白極まりし浅間山★★★★
初七日の友の遺影や花八つ手★★★

●廣田洋一
春節の旅人迎へ春間近★★★★
いそいそと旅支度する春近し★★★
用水路水量増えて春近し★★★

●満天星
うろうろとカメラ片手に梅見人★★★
探梅や鶲出てきてポーズとり★★★
白梅の蜜きらきらと蕊の奥★★★★

●桑本栄太郎
橡の芽のぬめり輝く冬芽かな★★★
ぽつこりと父を背中に掘火燵★★★
十能の燠を掻き混ぜ堀火燵★★★★
懐かしい風景だ。昔はどこの家庭にも「堀火燵」があって、そこが家庭団欒の場であった。(高橋信之)

●上島祥子
寒の朝雀の声の澄み渡る★★★
飼い猫の定位置となるファンヒータ★★★
カラフルなウィンドブレーカー持久走★★★★
「持久走」は70%ぐらいの力で5~30分間走ることであるが、学校現場では全力で走り競争を伴う
長距離走と混同されていることが多い。長い距離を走ることは文科省の学習指導要領(小学校)
では長距離走ではなく持久走として扱うこととしている。日本の小・中・高等学校ではしばしば
持久走大会(もしくはマラソン大会)が行われる。私は、小・中・高を通じて、最も得意な競技
は、持久走(マラソン)であった。(高橋信之)

1月27日(6名)

●多田有花
鴨浮かぶ斑鳩の里の池の朝★★★★
敬礼し車掌交代寒の朝★★★
六甲の山を煙らせ朝時雨★★★

●小口泰與
群雀枯野を囃し忽と翔つ★★★★
蕭条とした枯野が雀の群れに一頻りにぎやかに囃されていた。と、思うと、雀らは忽然と飛び立って、枯野はもとの寂しい枯野に。稲雀とはまた違う雰囲気だ。(高橋正子)

蒼天の銀杏並木や冬の禽★★★
心友の遺景の瞳冬菫★★★

●満天星
蠟梅や今年も主見ぬままに★★★★
曲り角蠟梅ほのと香りけり★★★
蠟梅や匂ひを放つ金の鈴★★★

●桑本栄太郎
探梅や日射しに近き丘の上★★★★
丘は太陽の日射しに近い。見晴らしもよく、暖かいところとなり、梅の花もまずこんなところから開く。
探梅のころの日射しの明るさが嬉しい。
「日射しに近い」の表現に一瞬、戸惑ったが、「日射しに近い頭から帽子を冠り日射病を防ぐ」という例にあたった。(高橋正子)

寒禽の小枝に潜む日射しかな★★★
白きもの峡にありけり寒の晴★★★

●廣田洋一
初句会折句を詠めど気付かれず★★★
初句会病持つ人多かりき★★★★
二次会はカラオケとなる初句会★★★

上島祥子
雪嶺の厳しさ吸い込む県境★★★
剥き出しの枝の先には冬の空★★★★
悴んだ手に靴紐のもどかしさ★★★

1月26日(5名)

●谷口博望(満天星)
雪景色行商の母まなうらに★★★★
いい句だ。風景がいいのだ。生活感がいいのだ。(高橋信之)

風花や観音様は母の顔★★★
風花や青桐の莢ざわめける★★★

●多田有花
山路ゆくあまたしずりを受けながら★★★★
駐車場に溶け残りたる雪だるま★★★
寒中の残雪踏んで山の道★★★

●小口泰與
長く伸ぶ飛行機雲の四温かな★★★
白鳥の毛衣に嘴をつつみける★★★
葉牡丹や富士山(ふじ)を見つけし園児達★★★★
季題の「葉牡丹」がいい。いい発見だ。大きな風景を引き締めている。(高橋信之)

●廣田洋一
週末は鋤焼き鍋の独り酒★★★
煮凝りや独り暮らしの残り物★★★★
鍋焼きの湯気に落ち着く昼の席★★★

●桑本栄太郎
冬ざれの農場跡の盛土かな★★★
冬の野や盛土を急ぐブルドーザー★★★
延々とコンテナ貨車や大枯野★★★★
私の好きな句だ。下五の季題「大枯野」がいい。その実感が読み手に伝わってくる。(高橋信之)

1月25日(5名)

●多田有花
<松尾山登山三句>
松尾寺厄除け願い寒詣★★★
春日山若草山も寒しぐれ★★★★
生駒山しぐれの雲に隠れたり★★★

●小口泰與
ほぐるるや紅をふふめる冬桜★★★
登校の始業のベルや霜柱★★★★
寒鯉の当りかすかや禽の声★★★

●廣田洋一
早梅や一輪咲きて勇みおり★★★
寒梅や二輪並びて人迎え★★★
寒梅を見に行く先に産土神★★★★

●谷口博望(満天星)
橋の名は雲霓(うんげい)橋や風花す★★★
イブ像へ風花一つ溶けにけり★★★★
麗しき観音様へ風花す★★★

●桑本栄太郎
寒晴の日射し眩しきバスの窓★★★★
特に珍しい風景ではないが、作者の実感が読み手に伝わってくる。私の好きな、いい句だ。(高橋信之)

送電線少し垂れいて山眠る★★★
冬ざるる農場跡の盛土かな★★★

1月24日(5名)

●多田有花
<法隆寺から松尾山登山三句>
法隆寺伽藍を抜けて寒の山★★★
振り向けば五重塔の春を待つ★★★★
軒先にしぐれを避けし松尾寺★★★

●小口泰與
瞬刻の東の空や冬の暁★★★
白雲の千切れし里の枯木立★★★★
大器開けて待ちけり大白鳥★★★

●谷口博望 (満天星)
探梅のリュックサックに電子辞書★★★★
冬桜ボルゾイ犬の細面★★★
残生のはらから遠き雪景色★★★

●廣田洋一
外つ国のお客もてなす敷松葉★★★★
寒肥や庭の枯葉を鋤き込めり★★★
白き粒溝に撒きける寒肥かな★★★

●桑本栄太郎
厳寒の早やも剪らるる幹の枝★★★
寒梅や少年野球の河川敷★★★★
「寒梅」に「少年野球」。いい風景だ。「寒」であれば、なお、いい風景だ。季語の「寒」が「季題」となった。(高橋信之)

兵隊の麦踏み征ける葦平忌★★★

1月23日(7名)

●多田有花
淡路島今日は近くに寒の晴れ★★★★
春を待つ川は蛇行して海へ★★★
寒の陽を背に浴び洗濯物を干す★★★

●小口泰與
一瞬の暁の攻防冬日かな★★★
寒暁の空や桃色桃源郷★★★★
ことさらに細きジーパン日脚伸ぶ★★★

●満天星
着ぶくれて上目づかいにイブの像★★★
冬空へ厳然として大銀杏★★★★
探梅や緋毛氈敷く野の茶店★★★

●廣田洋一
襷受け追いかく走者息白し★★★
寒稽古気合い鋭く三段突き★★★★
寒稽古終われば甘き汁粉かな★★★

●川名ますみ
二輪目は夕日へ向かい梅ひらく★★★★
一輪目が開いたうれしさ。そして二輪目の梅の花を見たのは、夕日の中。夕日に花を向けて、夕日にあたたかく染まっている。二輪目の愛おしさ。(高橋正子)

三つ目も四つ目も梅の開花云う★★★
梅ひらき残る莟の多さかな★★★

●桑本栄太郎
硝子戸の夜空美はし寒雷忌★★★★
寒雷忌は、大須賀乙字の忌日で、1月20日。この日は大寒となった日であったから、厳寒の空気に夜空は美しく澄んでいた。(高橋正子)

大阪府三島郡とや冬の原★★★
寒の雨天駆け走る天王山★★★

●上島祥子
花弁の鉢より溢れるビオラかな(原句)
花弁(はなびら)の鉢を溢れるビオラかな★★★★(正子添削)

倒れても色をとどめて水仙は★★★
桜草一段高きに鉢を置き★★★

1月22日(4名)

●上島祥子
冬雲のやがて無くなり掃き掃除★★★
雪嶺の静もり天と地の間★★★
探梅の里にもういいかいの声響く★★★★
探梅に出かけた里。思いかげず、子供の「もういいかいの声」。「もういいかい」に昭和の遊びがまだ残っているなつかしさ。探梅の里の昭和にタイムスリップしたような長閑さ。(高橋正子)

●小口泰與
昇り来る無辜の光や雪浅間★★★
冬菊の同じ方へと傾きぬ★★★
朝晩の赤城は美し囲炉裏端(原句)
朝晩の赤城美し囲炉裏端★★★★(正子添削)

●谷口博望 (満天星)
大寒の安芸路を駆ける襷がけ★★★
広島を走るアンカー風花す★★★★
手袋を外しボルゾイ犬を撫でにけり★★★

●桑本栄太郎
水禽の浅瀬に集う番かな★★★
四条よりはるか鞍馬や雪化粧★★★
木蓮の冬芽ときめく日差しかな★★★★

1月21日(2名)

●多田有花
大寒の頂に立つ影法師★★★★
季題を「大寒」とした、いい句だ。季節感がいい。(高橋信之)

大寒の梅に日差しのやわらかし★★★
大寒にはや啄木鳥のドラミング★★★

●小口泰與
笹鳴や里の社へ朝日差す★★★★
「朝日の笹鳴」だ。「笹鳴」は冬の季語だが、「笹子鳴く」ともいい、春を想う、いい季語だ。(高橋信之)

発条のブリキ玩具や寒卵★★★
毛糸編む妻は時おば違えおり★★★
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自由な投句箱1月11日~20日/2017年

2017-01-12 09:33:15 | Weblog

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主宰:高橋正子・管理:高橋信之

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◆俳句日記/高橋正子◆
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今週の秀句/1月11日~20日

2017-01-12 09:32:37 | Weblog

[1月20日]

★履き初めしスケート靴の尖りかな/上島祥子
(スケートは趣味で習っています。)
私の生まれは大阪だが、物心がついた頃は、旧満州の大連に家族と居た。住まいの近くに、当時東洋一と言われた陸上競技場があって、そこが私の遊び場であった。冬には、小学入学以前からスケートを履いて遊んでいた。スケートには、幼少のころの懐かしい思い出がある。アイスホッケーでは、学校代表の選手となって、市内小学校22校の頂点に立ったこともある。当時のメンバーで、アイスホッケーの日本代表選手になった者もいる。(高橋信之)

[1月19日]

★探梅や五戸より増えぬ峡の里/小口泰與
探梅に出かけたのは、毎年訪ねる峡の里なのだろう。五戸以上には増えない。ずっと昔のそのままが残されている。そんな小さな里にも梅がちらほら咲き始めるころがきた。(高橋正子)

[1月18日](3名)

★凍て防ぐために蛇口を少し開け/多田有花
いい生活俳句だ。何気ないところを詠んで、佳句となった。(高橋信之)

★重厚な雲は頭上に冬すみれ/小口泰與
「冬すみれ」は印象深い花だ。「冬」であれば、なお印象深い花だ。(高橋信之)

★一頻り凍雪踏みて登校生/桑本栄太郎
生まれは大阪だが、父の勤めが変わって、旧満州の大連に移り住んだ。冬は寒かった。「凍雪踏みて登校」には、懐かしい思い出がある。(高橋信之)

[1月17日](2名)

★雪時雨いま沖合いに陸を出て/多田有花
陸に降っていた雪時雨が、陸から去って沖合に出て行った。ここに降った雪時雨が今沖合にという、雪時雨の動きに、変化の面白さ、自然の姿を見せられる思い。(高橋正子)

★寒風に向かいて真白烏骨鶏/上島祥子
寒風に立ち向かう烏骨鶏の様子に迫力がある。寒風にあたり、白い羽毛はますます白く凄みさえ帯びてくる。(高橋正子)

[1月16日](2名)

★新刊書手に初雪の中へ出る/多田有花
新刊書を手にした心の弾み、初雪のうれしさが重なって、初雪が匂うように思える。(高橋正子)

★風花の自由に舞い飛ぶ青い空/上島祥子
風花が自由に舞う青い空。風花の雪片のはかなさが、冷たい青空を背景に美しい景色となっている。(高橋正子)

[1月15日](4名)

★枯蓮や平和の鐘の響きおり/谷口博望(満天星)
「平和の鐘」の「平和が」ことさらに「平和」を強めていないのがいい。枯の景色に自然に溶け合っている。(高橋正子)

★風さらに寒晴の空を磨きおり/多田有花
寒晴れの珠のような青色をさらに風が磨く。寒さの厳しさも快し思える。(高橋正子)

★蝋梅や一輪咲きて陽を透かす/廣田洋一
「一輪」が効いている。蝋梅の透明感が貴重だ。(高橋正子)

★初雪や幾度と窓に駆け寄れり/上島祥子
初雪のうれしさは、幼子でなくても。どんな具合が、幾度も窓によって見てみる。寒波に見舞われたここ二日であった。(高橋正子)

[1月14日](3名)

★一月の沖に希望の光あり/多田有花
作者の率直な言葉がいい。「希望」そして「光」といった言葉がいい。「一月」に相応しい言葉なのだ。(高橋信之)

★垣へだて風の中なる福寿草/小口泰與
「垣へだて」いても、「福寿草」であれば嬉しい。新年に相応しい「福」であり、「寿」である。(高橋信之)

★寒の窓開いてジャズの音もれ来たり/桑本栄太郎
日常の室内での写生句だが、いい句だ。季題の「寒」が効いたのだ。「ジャズ」が効いたのだ。(高橋信之)

[1月13日](2名)

★いつもより少し奥まで初掃除/川名ますみ
静かに過ごした正月も終わり、日脚が伸びた感じの室内。今年初めての掃除は、いつもより奥まで、奥の塵まできれいにしたい気持ち。心のすみまで清々しい。(高橋正子)

★寒晴や木々の枝先色付ける/桑本栄太郎
はるかまで冴え冴えと澄み渡る厳寒中の晴天。木々の枝先は、寒さに却って色付き、萌えだす気配が感じられる。
(高橋正子)

[1月12日](2名)

★くっきりと長き裾野や冬赤城/小口泰與
赤城山の裾野は、富士山に次いで長いと言われている。冬の赤城山がくっきりと裾野を引いて、その姿を明らかにしている。誇らしき雄姿である。(高橋正子)

★餅花や美容院の鏡に揺れ/佃 康水
美容院の鏡に餅花が映っているのだろう。髪をきれいにしてもらっている間、目には華やいだ餅花が揺れている。新年の華やぎが実生活のなかにもある。(高橋正子)

[1月11日](2名)

★小豆煮る匂い立ち込む鏡開/廣田洋一
「小豆」と「餅」は、日本人の昔からの食べ物で、私の好きなものだ。健康にいいとも思っている。(高橋信之)

★車窓より土手に早くも寒紅梅/桑本栄太郎
嬉しい風景だ。下五の「寒紅梅」がいい。句のおさまりがいいのだ。(高橋信之)
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