◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

●自由な投句箱/10月11日~20日●

2015-10-20 11:47:09 | Weblog

■□デイリー句会は、お休みですが、今まで通りの投句は、許されます。選者の選句・コメントは、不規則となります。

※当季雑詠3句(秋の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。
※お礼などの伝言も<コメント欄>にお書きください。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
主宰:高橋正子・管理:高橋信之

◆俳句添削教室◆
http://www.21style.jp/bbs/kakan02
◆俳句日記/高橋正子◆
http://blog.goo.ne.jp/kakan02
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今日の秀句/10月11日~20日

2015-10-20 11:01:56 | Weblog

[10月20日]

★助手席に葉も実も青き蜜柑載せ/川名ますみ
助手席に枝ごと捥いだ青蜜柑が載せてあって、今しがた採られたばかりの匂いがする。すっきりとした新鮮な気持ちだ。句の鮮度がいい。(高橋正子)


[10月19日]

★川沿いの稲穂明かりや上越線/小口泰與
上越線が通る川沿いを詳しくは知らないが、利根川や信濃川に沿うのだろう。川があれば水があり、田がある。熟れ稲の明かりを車窓に見ながらの心落ち着く旅であったであろう。(高橋正子)

[10月18日]

★夕映えの秋の田をゆく郵便車/佃 康水
牧歌的な夕映えの風景。日本の風景でありながらヨーロッパのような印象がある。郵便車には、いい便りが乗っていることだろう。(高橋正子)
 
[10月17日]

★道ばたに野菊の花よ空をむき/迫田和代
野菊の花は、ぱっと開いて咲いている。空にあこがれているように、空に向いて咲いている花がいっそう可憐に思える。「空をむき」は、作者の気持ちでもある。(高橋正子)

[10月16日]

★秋高し今日はらからの集いける/河野啓一
年齢を重ねて、はらからが集いあえるのは、いっそうの幸せ。健康で、睦まじいはらからの集いを「秋高し」がよく象徴している。(高橋正子)

[10月15日]

★木犀の匂う通りや風の道/谷口博望(満天星)
木犀の花の匂いは、風を伝わってくるといってよいほど。歩いてゆく道に風が通り、風には木犀の匂いがある。快い句。(高橋正子)

[10月14日]

★天と地の冷気あふるや鬼やんま/小口泰與
天と地に冷気があふれるころになった。その冷気を、鬼やんまがさっそうと飛ぶ。天と地のスケールを飛ぶ鬼やんまに冷気が逞しさを加えた。(高橋正子)

[10月13日]

★コスモスの野に充つ光身に受けり/小川和子
コスモスが咲き乱れる野は、やわらかな光が充ちている。その野に立つと、全身に、天国からのような、安らかな明るい光が降り注いでくる。(高橋正子)

[10月12日]

★日の出づや畦一列の曼殊沙華/小口泰與
夜を経た曼殊沙華の一列が日の出に浮かび上がって、あらたな朝を向けた花として輝く凛とした姿がいい。(高橋正子)

[10月11日]

※該当作品無し
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10月11日〜20日

2015-10-20 10:57:49 | Weblog

10月20日(3名)

●小口泰與
菊膾子等集うこと稀になり★★★
夕暮れの落穂を拾う鴉かな★★★
新走り湖風含み届きけり★★★★

●桑本栄太郎
せせらぎの桜紅葉や又はらり★★★
柿灯る寺の狭庭となりにけり★★★
新藁のロール転がる田面かな★★★★

●川名ますみ
桜紅葉樹下に絵を描く人座せり
(添削)桜紅葉樹下に絵を描く人座り★★★

助手席に葉も実も青き蜜柑載せ★★★★
助手席に枝ごと捥いだ青蜜柑が載せてあって、今しがた採られたばかりの匂いがする。すっきりとした新鮮な気持ちだ。句の鮮度がいい。(高橋正子)

十月の蜜柑を三つ手のひらに★★★

10月19日(2名)

●谷口博望(満天星)
秋の夜やワイン片手にネット囲碁★★★
一つずつ思い出よぎる木の実かな★★★★
秋天や権現山の毘沙門堂★★★

●小口泰與
日照雨長き脚立の松手入★★★
雨上がり毒茸径を輝かせ★★★

川沿いの稲穂明かりや上越線★★★★
上越線が通る川沿いを詳しくは知らないが、利根川や信濃川に沿うのだろう。川があれば水があり、田がある。熟れ稲の明かりを車窓に見ながらの心落ち着く旅であったであろう。(高橋正子)

10月18日(4名)

●佃 康水
雲去りて日差しあまねし稲田かな★★★
夕映えの秋の田をゆく郵便車★★★★
牧歌的な夕映えの風景。日本の風景でありながらヨーロッパのような印象がある。郵便車には、いい便りが乗っていることだろう。(高橋正子)
 
姫は早や手先は狐秋神楽★★★

●小口泰與
木犀の香や境内の夜の黙★★★
水澄むや赤城榛名の彫深し★★★★
芬芬の金木犀や日は山へ★★★

●谷口博望(満天星)
運動会団地に響く拡声器★★★★
運動会山の守護神毘沙門天★★★
斬新な応援合戦運動会★★★

●桑本栄太郎
秋冷や朝の芦屋の静寂に★★★
さざ波の朝日煌めく秋の潮★★★
秋潮を眼下に臨みモノレール★★★★

10月17日(4名)

●小口泰與
花芒同じ方へと皆傾ぐ★★★
すすき野や雲を映せし水溜り★★★
方円に従う水や草の花★★★★

●迫田和代
銀鮭や黄色い黄色い旅続く★★★
細い枝先で揺れてる新松子★★★

道ばたに野菊の花よ空をむき★★★★
野菊の花は、ぱっと開いて咲いている。空にあこがれているように、空に向いて咲いている花がいっそう可憐に思える。「空をむき」は、作者の気持ちでもある。(高橋正子)

●桑本栄太郎
残り香のほのと積み居り金木犀★★★
引き込みの線路交叉や秋入日★★★
黄金となりて入日やいわし雲★★★★

●河野啓一
送迎車秋の団地を経巡りて★★★
道端の空き地あかるき秋桜★★★★
歓声と嬌声デイの「運動会」★★★

10月16日(3名)

●谷口博望(満天星)
榧(カヤ)の実の緑のナッツ拾ひけり★★★★
榠樝(カリン)の実匂い嗅ぎつつ金亀子★★★
皮剥いて三日つづきの栗ごはん★★★

●小口泰與
はらからと蜩を聴く山の宿★★★★
木杯の会津の塗りのさやけしや★★★
いざ行かん赤城の月に雲の脚★★★

●河野啓一
秋高し今日はらからの集いける★★★★
年齢を重ねて、はらからが集いあえるのは、いっそうの幸せ。健康で、睦まじいはらからの集いを「秋高し」がよく象徴している。(高橋正子)

元気よくはらから集う柿日和★★★
柿ちぎる高切りの刃のままならず★★★

10月15日(2名)

●小口泰與
夕寒や肌寄せ合いし子猫達★★★★
冷まじや�訶の牙の凄まじき★★★
秋霖や骨の節節変調よ★★★

●谷口博望(満天星)
霧の海祖父と眺めし月日かな★★★
鉈の実や項羽かかげる支那の剣★★★

木犀の匂う通りや風の道★★★★
木犀の花の匂いは、風を伝わってくるといってよいほど。歩いてゆく道に風が通り、風には木犀の匂いがある。快い句。(高橋正子)

10月14日(2名)

●小口泰與
天と地の冷気あふるや鬼やんま★★★★
天と地に冷気があふれるころになった。その冷気を、鬼やんまがさっそうと飛ぶ。天と地のスケールを飛ぶ鬼やんまに冷気が逞しさを加えた。(高橋正子)

間引菜のおちこちの籠満杯に★★★
うそ寒や座布団に寄る小犬達★★★

●谷口博望(満天星)
木の下に精霊宿る悟桐の実★★★
高々と黄心樹の実や鰯雲★★★★
寂しきや色なきあとの破蓮★★★

10月13日(2名)

●小口泰與
爽やかな僧の念仏響きけり★★★★
念仏に稚児のあくびや赤とんぼ★★★
水切りの石の水没秋の暮★★★

●小川和子
川風に吹かるる空よ小鳥来る★★★
さみどりの畝軟らかに貝割菜★★★

コスモスの野に充つ光身に受けり★★★★
コスモスが咲き乱れる野は、やわらかな光が充ちている。その野に立つと、全身に、天国からのような、安らかな明るい光が降り注いでくる。(高橋正子)

10月12日(1名)

●小口泰與
コスモスや一朶の雲の千切れける★★★
日の出づや畦一列の曼殊沙華★★★★
夜を経た曼殊沙華の一列が日の出に浮かび上がって、あらたな朝を向けた花として輝く凛とした姿がいい。(高橋正子)
名月や四つ連なる串団子★★★

10月11日(1名)

●小口泰與
安曇野の装う山を歩みおり★★★★
思い出も全て失せしや秋出水★★★
山容の赤城ややわき朝顔よ★★★
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