◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

自由な投句箱/5月1日~10日

2018-05-02 11:53:38 | Weblog

生き生きと、みずみずしい俳句を期待しています。

※当季雑詠3句(春の句・夏の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。
※お礼などの伝言も<コメント欄>にお書きください。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
主宰:高橋正子・管理:高橋信之


◆俳句添削教室◆
http://www.21style.jp/bbs/kakan02
◆俳句日記/高橋正子◆
http://blog.goo.ne.jp/kakan02
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今日の秀句/5月1日~10日

2018-05-02 11:52:22 | Weblog

5月10日(句)
作業中

5月9日(1句)

★風薫る銀杏並木の長き道/小口泰與
銀杏並木が続く長い道。並木を通り抜ける薫る風に、蘇るような快さを覚えたことであろう。(高橋正子)

5月8日(1句)

★向日葵のつぼみ早くも空の丈/桑本栄太郎
少し前植えたと思った向日葵がどんどん生長して、つぼみが付き、はやも空の中にゆらぐような丈になった。初夏、植物が勢いをもって生長する若々しい季節だ。(高橋正子)

5月7日(2句)

★麦秋や次次産まる羊の子/小口泰與
麦秋という牧歌的な季節。愛くるしい羊の子がつぎつぎと生まれ、さらに楽しい季節となった。(高橋正子)

★夏料理竹のそよぐを眺めつつ/廣田洋一
目に涼しげな夏料理。そよぐ竹が目に映れば、なおさら涼しく、おいしくいただける。夏料理と竹の取り合わせが自然でいい。(高橋正子)

5月6日(2句)

★緑さす薄粥軽く頂きぬ/廣田洋一
「緑さす薄粥」はきよらかで美しい。「軽くいただきぬ」には、病気の快復期でおられるのか、そのようなほっとした明るさがある。もしそうなら、くれぐれもお大事に。(高橋正子)

★猪の去りゆく背あり若葉中/多田有花
猪が去りゆくところを見た。若葉の中にどっしりとしたこげ茶の猪の背が見える。若葉の色と好対照。野生の動物に出会ったときの、驚きながらも親しみが湧く瞬間。(高橋正子)

5月5日(2句)

★夏来る楓の天蓋わが頭上/多田有花
楓の新緑が天蓋となって頭上を覆う。爽やかな楓の天蓋に「夏来る」を実感することだ。(高橋正子)

★工場に立てる大樹の花は葉に/川名ますみ
工場の敷地に大樹がある。殺風景な工場もその大樹は桜。満開となったときは、そこを通る人をどれだけ感嘆させたことか。今は葉桜となって、静かで大きな木陰を作っている。(高橋正子)

5月4日(1句)

★おさな等を蝶がつれ去る丘の上/小口泰與
丘の上で蝶を見つけた幼子たち。蝶を追いかけてどこかへいってしまった。「蝶がつれ去る」に面白さがある。蝶が「ハーメルンの笛吹き」でなくてよかった。(高橋正子)

5月3日(1句)

★憲法記念日の若き警官白シャツに/桑本栄太郎
憲法記念日と白シャツと二つ季語があるが、主となる季語は白シャツ。憲法は私が生まれた年の5月3日に施行され、大事なものと思ってきた。ここに来て、改憲論争で、賑やかではあるが、少し影が薄い感じを抱いている。憲法記念日の若い警官が、街頭で、デモか、交通整理かをしているのだろう。白シャツが眩しく、きびきびとして頼もしい。(高橋正子)

5月2日(2句)

★山藤や浅間の威容揺るがざる/小口泰與
山藤がやさしい紫色の花房を垂れているが、浅間山の威容は、まったく変わらない。いつも目にする浅間山の威容は、また、日々の安心感ともなっている。(高橋正子)

★竹林の天にきらめく夏日かな/桑本栄太郎
「天にきらめく」にはっとさせられた。竹林のそよぎには、その季節季節の趣がある。夏日には、「天にきらめく」のだ。(高橋正子)

5月1日(1句)

★せせらぎの水底光る五月かな/桑本栄太郎
五月のきよらかな明るさは、せせらぎの水を透明にして、水底まで光を届かせる。すがすがしい五月がせせらぎにもある。(高橋正子)
コメント (11)
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5月1日~10日

2018-05-02 11:47:52 | Weblog

5月10日(4名)

小口泰與
上越を越ゆる杣道緑雨かな★★★★
夕暮の空かたむけて夏燕★★★
毛の国の馬も駆け出す白雨かな★★★

多田有花
棈の若葉広がる高さかな★★★
風ときに強く吹くなり桜の実★★★★
はつ夏の頂にいる頬白と★★★

廣田洋一
古き友交わる如し古茶新茶★★★★
古茶を汲む年寄りめきし所作なりき★★★
古茶の山さつと焙りて茶粥かな★★★

桑本栄太郎
葉桜やグランド一杯部活の子★★★★
坂道の木下闇とはなりにけり★★★
若楓かさね雨降るトンネルに★★★

5月9日(2名)

小口泰與
湯に浸かり嗚呼と言いけり柿若葉★★★
利根川の川面明るき青嵐★★★
風の香や銀杏並木の長き道(原句)
風薫る銀杏並木の長き道★★★★(正子添削)
銀杏並木が続く長い道。並木を通り抜ける薫る風に、蘇るような快さを覚えたことであろう。(高橋正子)

桑本栄太郎
医科大の病棟高く蔦茂る★★★
草茂る天井川の蛇行かな★★★★
枝の影揺れてざわめく若葉寒む★★★

5月8日(3名)

小口泰與
雲の峰二脚の画架のベランダに★★★
置鉤にかかる魚や夏の月★★★★
蟻の如モデルに集うカメラマン★★★

廣田洋一
噴水や地球儀廻す遊園地★★★
噴水やしずく光らせ図書館前★★★★
噴水や三つ動かすディレクター★★★

桑本栄太郎
夏めくや嶺の端確と何処までも★★★
向日葵のつぼみ早くも空の丈★★★★
少し前植えたと思った向日葵がどんどん生長して、つぼみが付き、はやも空の中にゆらぐような丈になった。初夏、植物が勢いをもって生長する若々しい季節だ。(高橋正子)

伝え継ぐアンネの薔薇を学校に★★★★

5月7日(3名)

小口泰與
雨後の庭木木清しきや今朝の夏★★★
大木へ魚眼レンズや夏きざす★★★
麦秋や次次産まる羊の子★★★★
麦秋という牧歌的な季節。愛くるしい羊の子がつぎつぎと生まれ、さらに楽しい季節となった。(高橋正子)

桑本栄太郎
草叢のかつて畑や著我の雨★★★
姫女苑の風の色香に迷いおり★★★
ベランダの茉莉花匂う雨ひと日★★★★

廣田洋一
氷に合わせ色付けしたるや夏料理★★★
夏料理竹のそよぐを眺めつつ★★★★
目に涼しげな夏料理。そよぐ竹が目に映れば、なおさら涼しく、おいしくいただける。夏料理と竹の取り合わせが自然でいい。(高橋正子)

夏料理イタリーワイン添えたりし★★★

5月6日(4名)

小口泰與
雨粒を抱き咲き初む牡丹かな★★★★
あけぼのに洗車終るや柿若葉★★★
初夏の赤城大沼雲浮かべ★★★

廣田洋一
新緑に命救わる日なりけり★★★
緑さす薄粥軽く頂きぬ★★★★
「緑さす薄粥」は、きよらかで美しい。「軽くいただきぬ」には、病気の快復期でおられるのか、そのようなほっとした明るさがある。もしそうなら、くれぐれもお大事に。(高橋正子)

新緑の柔らかき風そよぎけり★★★

多田有花
大輪のピンクの薔薇をきる男★★★
境内に夏鶯の絶え間なく★★★
猪の去りゆく背あり若葉中★★★★
猪が去りゆくところを見た。若葉の中にどっしりとしたこげ茶の猪の背が見える。若葉の色を好対照。野生の動物に出会った、驚きながらも親しみが湧く瞬間。(高橋正子)

桑本栄太郎
あめんぼの時折走る川面かな★★★
花槐房の高きが夕暮れに★★★★
青蔦の廃屋崩れ占めにけり★★★

5月5日(4名)

小口泰與
雨後の朝雄雄しき独活を丘に見し★★★★
一陣の風や折しも雉鋭声★★★
雨ほっと折りから蝶の飛び立ちぬ★★★

多田有花
春送る風は海より強く吹く★★★
夏来る楓の天蓋わが頭上★★★★
楓の新緑が天蓋となって頭上を覆う。爽やかな楓の天蓋に「夏来る」を実感することだ。(高橋正子

葉桜となりし大樹を見上げけり★★★

桑本栄太郎
薔薇園のまぬがれ難き色香かな★★★
草叢のかつて畑あり著我の花★★★
アカシヤの花房高きバス通り★★★★

川名ますみ
クローバー咲いて濠辺の高くなり★★★
風光るおりんの響き止まるとき★★★
工場に立てる大樹の花は葉に★★★★
工場の敷地に大樹がある。殺風景な工場もその大樹は桜。満開となったときは、そこを通る人をどれだけ感嘆させたことか。今は葉桜となって、静かで大きな木陰を作っている。(高橋正子)

5月4日(2名)

小口泰與
おさな等を蝶がつれ去る丘の上★★★★
丘の上で蝶を見つけた幼子たち。蝶を追いかけてどこかへいってしまった。「蝶がつれ去る」に面白さがある。蝶が「ハーメルンの笛吹き」でなくてよかった。(高橋正子)

うぐいすの声を収めし森の風★★★
病院のおちこち人や白躑躅★★★

桑本栄太郎
命名はプリンセスとや薔薇の花★★★
そら豆の莢の背伸びや青空に★★★★
花うばらするりと猫の垣根ゆく★★★

5月3日(3名)

小口泰與
誰となく笑まう雛菊おちこちに★★★
石仏の笑まいし空や蝶の春★★★
雨後の朝鳥語さかんや麦青む★★★★

多田有花
忙しく出入りつがいのつばくらめ★★★★
雨もまたよしゴールデンウィーク中日★★★
午後の風心地よく吹く夏隣★★★

桑本栄太郎
さらさらと枝の葉擦れや新樹冷ゆ★★★
憲法記念日の若き警官白シャツに★★★★
憲法記念日と白シャツと二つ季語があるが、主となる季語は白シャツ。憲法は私が生まれた年の5月3日に施行され、大事なものと思ってきた。ここに来て、改憲論争で、賑やかではあるが、少し影が薄い感じを抱いている。憲法記念日の若い警官が、街頭で、デモか、交通整理かをしているのだろう。白シャツが眩しく、きびきびとして頼もしい。(高橋正子)

みどり濃き窓の若葉となりにけり★★★

5月2日(2名)

小口泰與
山藤や浅間の威容揺るがざる★★★★
山藤がやさしい紫色の花房を垂れているが、浅間山の威容は、まったく変わらない。いつも目にする浅間山の威容は、また、日々の安心感ともなっている。(高橋正子)

居住まいを崩し吾子抱く春炬燵★★★
耕すや犬の足跡えくぼなす★★★

桑本栄太郎
からし菜の中州占めをり桂川★★★
麦秋のもんぺ姿や河川畑★★★

竹林の天にきらめく夏日かな★★★★
「天にきらめく」にはっとさせられた。竹林のそよぎには、その季節季節の趣がある。夏日には、「天にきらめく」のだ。(高橋正子)

5月1日(3名)

小口泰與
かげろうを手捕らんと追う園児かな★★★
木刀の気合一撃柳かな★★★
井の中の鯉や落花へ口を開ぐ★★★★

廣田洋一
五月来る旅行鞄を新たにす★★★
老いてなお心浮き立つ五月かな★★★★
小屋の中空を見上げるたか五月★★★

桑本栄太郎
せせらぎの水底光る五月かな★★★★
五月のきよらかな明るさは、せせらぎの水を透明にして、水底まで光を届かせる。すがすがしい五月がせせらぎにもある。(高橋正子)

吹き抜ける風のホームや聖五月★★★
こんもりと古墳の森の若葉光★★★
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