行き付けのジャズ喫茶「木馬」に久しぶりに出掛けた。
「RUDY VAN GELDER と刻印入りジャズレコード」について、マスターがいろいろ解説してくれた。
Winchester Special
オンマイクが特徴のようである。
正直言って、オーディオ的に言うと、音が歪んでいるところがある。録音機のVUメーターはきっと振り切れていたに違いない。
そんなことは、聴いているうちにどうでも良くなる。ここは50年前の世界。そこにタイムスリップして飛び込めば良いんだ。
自分はどちらかと言うと、ALTEC A7から距離を置いて聴くことが多い。
今日は一番前の席に陣取り、首を突っ込まんばかりの姿勢で聴いた。 ジャズを本気で聴くならこう聴かなくっちゃ。
録音は50年代中期のものが多く、モノとステレオが混在している。お奨めはモノラルである。
Horace-Scope
マスター手作り(ワープロ)の資料を貰った。面白い。マスターの熱意がむんむんと伝わってきた。折角なので、ブログで紹介させて貰うことにした。
しかし、自分は生来の怠け者。これだけの量を打ち直す気力が出ない。何か簡単な方法がないか思案した結果、スキャナーとOCRソフトを使って、画像データを文字へと変換してみた。
使用したソフトは、データをそのまま、一太郎、ワードに変換可能である。試してみたが、両方とも上手くいかなかった。
基本に戻り、テキストファイルに抽出して、それを手直しすることにした。
文字化けは思ったより少なかったが、文字間のスペースは消失し、繋がってしまった。本来あるべきところの文字が他のところに移動してしまい、それを探すのに少々苦労した。
当然ながら、文字の大きさは反映されない。 しかし、最初から打ち直すよりはよほど早い。実用性はそれなりにあると感じた。
思わぬ誤字も生じ、本気で使うとなると、十分なチェックが必要である。 さて、本題に帰る。
以下が、マスターから貰った原稿の本文である。少々、誤字があるかもしれないがご容赦願いたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ RUDY VAN GELDERと刻印入りジャズ・レコード
ジャズ・レコードの歴史上、ハードバップの音作りの多くを手掛け、50年代のジャズ・サウンドを確立した録音エンジニア。
その録音の多くはブルーノート・レコードやプレスティッジの、いわゆるジャズの名盤といわれるもののほとんどを世に送り出している。 (サヴォイやリヴァーサイドの一部と非常にわずかなアトランティックにもかかわる)
いわゆるイースト・コースト・ジャズ=ハードバップの主要レーベルの音作りを総なめし、ブルーノート・レコードにおいてはルディ自身が原盤のカッティングも手掛けたレコードには最内周にRVGの刻印がある。
その画期的なジャズ・サウンドはドラムスとピアノがまばゆく炸裂し、ベースはかってない存在感を主張する。そしてホーン類は実物をはるかにしのぐ超リアル・サウンドで迫ってくる。
もちろん、その他の楽器もヴァン・ゲルダー固有のバランス設定によって、新たな存在感を獲得していった。 では木馬のレコード棚よりヴァン・ゲルダー録音のオリジナル・レコードを紹介します。
*Bohemia After Dark/Kenny Clarke Savoy MG 12017 (1955.7.14)
*The Jazz Trio Of/Hank Jones Savoy MG 12023 (1955.8.4)
*All Srer Sextet,Quintet/miles Davis PrestigeLP7034(1955.10.5)
*At The Cafe Bohemia/The Jazz Messengers Blue Note 1507 (1955.11.23) *Two Trumpets/Art Farmer,Donald Byrd PrestigeLP7062(1956.8.3)
*Tour DeForce/Sonny Rollins Prestige LP 7126 (1956.12.7)
*Groovy Red Garland Prestige LP 7113 (1957.4.12)
*Winchester Special/Lem Winchester Prestige New Jazz 8223 (1959.9.25) *Frank Wess Quartet/Frank Wess Prestige Moodsville 8 (1960・3・9)
*Horace-Scope/Horace Silver Blue Note 4042 (1960.7.8)
そして変わリレコードを紹介します。
上記レコードには全て音溝とセンタ.一・シールの聞にRVGの刻印が入っていますが、クリード・テイラーがプロデュースしたVerveレコードには活字で VANGELDERと刻印されています。
Got My Mojo Workin/Jimmy Smith Verve V6-8641 (1965.12.16)
なお・サヴォイのThe Champ/Dizzy GillespieやブルーノートのMemorial Album/CIifford Brownなどのレコードは RVGの刻印が入っていますが、直接の録音ではなくRemasteringです。
古いレコードですが、時代の空気が濃密に封じ込められている ヴァン・ゲルダー・サウンドをお楽しみ下さい。
木馬〒371-OO31前橋市下小出町2丁目1-12 TEL:027-231-6520
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