超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

可能性広がるカプセル内視鏡、「将来は胃腸検査も」

2009年02月27日 23時17分20秒 | Weblog
「精度の高い小腸内検査ができる」「痛みがない」との前評判で、開発中から注目されていた小腸用カプセル内視鏡。国内では昨年10月に販売が始まったが、有効性と安全性が確認され、検査を導入した病院と検査を受けた患者の双方から高い評価を得ている。同検査を導入している昭和大横浜市北部病院消化器センターでは、今年2月までに30人が検査を受け、がん1例、血管の異常6例、潰瘍5例が発見された。同センターでは「これまで発見が難しいとされてきた小腸内の病変が発見できるようになった。ミクロ技術の進歩は目覚ましく、将来的にはカプセル内視鏡で胃や腸の検査、さらには治療まで可能になるのではないか」と期待を寄せている。また、検査を受けた患者からは「痛みなどは全くなかった」「リアルタイムで消化管内を見ることができて、興味深かった」などの声が上がっている。


■8時間で6万枚撮影

 同病院の工藤進英副院長は、「これまでは小腸の検査方法そのものが存在しなかったため、小腸からの出血が疑われる場合でも、安静にして止まるのを待つ、血管造影で止血する、外科手術するという選択肢しかなかった。特にがんは、かなり進行したものでないと発見できなかった」と振り返る。同病院ではこれまで30人(うち治験14人)が検査を受け、大腸がんの小腸転移1例、小腸内の血管異常6例、非ステロイド系の消炎鎮痛剤が原因と考えられる潰瘍5例が発見された。
 検査を受けた患者からも好評で、「カプセルは一見大きく感じたが、意外に楽に飲み込むことができた」「バリウム検査のような違和感はなかった」などの声が上がっている。

 カプセル内視鏡は、イスラエルの医療機器メーカー、ギブン・イメージング社が軍事技術を応用して開発した。国内のメーカーでは、オリンパスメディカルシステムズ(東京都新宿区)が「エンドカプセル」を2005年に欧州で、07年に米国で発売開始。08年9月には厚生労働省の製造販売承認を取得し、10月に国内での販売を始めた。カプセルは長さ26ミリ、直径11ミリで、ビタミン剤よりも一回り大きい。使い捨てタイプで、CCD(電荷結合素子)カメラと発光ダイオード(LED)、バッテリー、画像送信器を内蔵している。

 電源をオンにすると、先端に付いたカメラが1秒間に2枚ずつ写真を撮影しながら小腸にたどり着く。小腸内に入ると、蠕動(ぜんどう)運動に乗って方向を変えながら移動していく。撮影した画像データは、体に張り付けた受信センサーを通じて、腰のベルトに着けた記録装置に記録・蓄積される。暗い体内もLEDライトが明るく照らすため、繊毛の一本一本まで鮮明なカラー写真を記録することができる。小腸のほか、口腔内、咽頭、食道、胃、十二指腸、大腸などの写真も撮っているが、小腸以外の臓器内部は全方向の撮影ができないため、現段階では診断には使えないという。

■携帯、PCの使用は問題なし

 検査の開始前に電極の取り付けなどに20分ほどかかるが、取り付けが完了し、カプセルが胃を通過したことが確認できれば帰宅することができる。検査開始の4時間後から軽食を取ることも可能だ。約8時間の検査中は、入浴やシャワー、飛行機でのフライト、MRI検査の受診、激しい運動、アマチュア無線などが禁じられているが、オフィスワークは可能。携帯電話やパソコンの使用は問題ないという。患者にとっては、肉体的負担だけでなく、拘束時間も大幅に減ることになる。

 検査が終了すると、カプセルは便と共に体外に排出される。患者自身が専用の回収シートとピンセットを使ってカプセルを回収し、自治体のルールに従って廃棄する。大半は検査終了後、2、3回目の便で排出されるという。
 カプセルが排出されなかった場合は、下剤、開腹手術などで取り出す必要があるとされているが、これまで開腹で摘出した例は報告されていない。同病院では1例だけ、クローン病患者の体内に停留し、小腸内視鏡を用いて取り出したことがあるが、工藤副院長は「体内に残っても害はないので、心配する必要はない」と話す。オリンパスも「カプセルが長時間、体内にとどまっても影響が出ないよう、材質や強度を設定している」としている。海外では、体内に停留してしまった場合でも、そのまま放置しているケースが少なくないという。

 カプセルが撮影した約6万枚の写真は、医師がコンピューターを使って解読する。現在、6万枚を見るのに30分から1時間かかるが、経験を積んでいくことで将来は10-15分にまで短縮可能とみられている。
 オリンパスは小腸用の管型内視鏡も手掛けており、カプセル内視鏡の検査で異常が見つかった場合、管型内視鏡で精密検査して細胞を採取するという使い方を想定し、医療機関にこれを促している。

■将来はカプセル内視鏡で治療も―技術の進歩に期待

 昭和大横浜市北部病院消化器センターでは、「今後の技術の進歩によって、写真の読影、解析もさらに簡単になって普及することで、費用も安くなるだろう。カプセルで大腸や胃の検査も可能になるかもしれない」と期待を寄せている。
 オリンパスも、「胃、大腸など他の臓器の診断そして治療を目的としたカプセル内視鏡の開発を目指し、患者さんの苦痛軽減に貢献していきたい」と意気込んでいる。


【血管造影(検査)】
 足の付け根、ひじ、手首などの動脈からカテーテルを入れて目的の臓器に誘導し、造影剤(ヨード造影剤)を用いて血管や腫瘍などを検査する方法。近年はこの技術を利用して、血管拡張術や動脈閉塞術など治療に使われることも多くなった。


検査に掛かる費用は機材費なども含め約9万4000円。消化管出血の症状があり、上部消化管内視鏡(胃カメラ)と大腸内視鏡で調べても原因が特定できない患者のみ保険が適用される(写真提供=オリンパスメディカルシステムズ)

黒デザインのSSD対応PCケース「ElementS」

2009年02月27日 23時08分54秒 | Weblog
日本サーマルティクは27日、2台の2.5インチシャドウベイを標準装備し、SSDの内蔵に対応したミドルタワーPCケース「ElementS VK60001N2Z」を発表した。発売は3月5日の予定。価格はオープンだが、店頭予想価格は16,000円前後。

同社が"漆黒"と表現する本体カラーに、フロントパネルのレッドラインの装飾、天板部の230mmレッドLEDファンなどを組み合わせた特徴的な外観のケース。「フォールディング デザイン シャーシ」と呼ばれるシャーシ構造を採用しており、シャーシのエッジを折り返す事で剛性向上と組み込み時の怪我防止を実現している。

サイドパネルには静音・防振パッド装備し静音性も高めた。冷却は標準装備のファン4基(フロント120mm、リア140mm、トップ230mm、サイド230mm)に加え、フロントに1基(120mm)、VGAエリアに2基(60mm)のファンを増設可能だ。電源はケース底面に設置するボトムデザインで、電源ユニット吸気口にはダストフィルターも装備。ほか、ツールフリー設計の3.5インチドライブケージはサイド方向、フロント方向のどちら向きでも設置が可能なデザインとなっている。

対応マザーボードはATX、マイクロATX。ドライブベイは5.25インチ×3、3.5インチシャドウ×7、2.5インチシャドウ×2。拡張スロットは7基。フロントI/OはUSB 2.0×2、eSATA×1、ラインアウト/マイクイン。本体サイズはH505×W230×D540mmで、重量は8.84kg。材質はSECC。


これも漆黒に暖色系のラインですね。
ベイ・スロットとも容量は十分といえます。
USBポート数が少ないがどうにかなるでしょう。

ただ、大きくて重たいんですけど…
常時設置型だから関係ないか。
重い方が安定するから、悪くはない。

エイサー、Core i7搭載の新ゲーミングモデル登場

2009年02月27日 23時04分58秒 | Weblog
日本エイサーは、CPUにIntel Core i7-920を搭載したデスクトップ「Aspire M7720」を発表した。店頭予想価格は160,000円前後。そのほか、既存モデルもスペックアップしており、すべての機種の発売日は3月6日。

「Aspire M7720-A29」は、ゲームユーザーも満足できるほどの高いスペックを誇るデスクトップPC。CPUはIntel Core i7-920(2.66GHz)でチップセットはIntel X58 Express。グラフィックスはATI Radeon HD 4870を採用。メモリは6GBでHDDは640GB、光学ドライブはBlu-rayディスクドライブを搭載する。OSは64bit版Windows Vista Home Premium。

こうしたハイスペックに加えて、フロント部にはマルチメディアコンテンツを手軽に楽しめる「メディア・コントロール・センター」を備える。これは、再生・早送り・ミュートといった操作が行えるパネルだ。また、USB端子を前面に、メモリーカードスロットを上部に装備する。

「Aspire G7710-A31」は、既存機からのスペックアップモデル。CPUにIntel Core i7-940を、グラフィックスにNVIDIA GT-150を2枚搭載しているのが特徴だ。そのほかの仕様としては、メモリが6GBでHDDは2TB、光学ドライブはBlu-rayディスク。OSは64bit版Windows Vista Home Premiumを採用する。店頭予想価格は280,000円前後。

「Aspire M5711-A27/-A28」は「Aspire M5621」の後継機種。CPUはA28がIntel Core 2 Quad Q8300(2.5GHz)で、A27がIntel Core 2 Duo E8500。グラフィックスは、A28はNVIDIA GeForce GT-130、A27はNVIDIA GeForce GT-120を搭載する。光学ドライブはどちらもBlu-rayディスク。店頭予想価格はA28が110,000円前後で、A27が90,000円前後。

「Aspire X3200-A30F」は既存モデルでは光学ドライブがBlu-rayディスクだったものをDVDスーパーマルチドライブに変更。そのぶん、コストパフォーマンスが高くなっている。そのほかの仕様としては、CPUがAMD Phenom X4 9650(2.2GHz)でメモリが3GB、HDDが約750GBとなる。19型ワイド液晶が同梱される。店頭予想価格は120,000円前後。

「Aspire M5201-A32/-A33」では、CPUが変更されてコストパフォーマンスが高くなった。主な仕様としては、CPUはA33がAMD Athlon64 X2 7750(2.7GHz)、A32がAMD Athlon 64 X2 5000+でメモリが2GB、HDDがA33は640GBでA32が320GB。グラフィックスはATI Radeon HD 3200。店頭予想価格はA33が60,000円前後でA32が50,000円前後。

「Aspire L5100-A24/-A25」は、コンパクトスリムなデスクトップPC。CPUはA25がAMD Phenom X4 9350e(2.0GHz)でA24がAMD Athlon LE 1620(2.4GHz)。A24は18.5型ワイド液晶がセットになっている。店頭予想価格はA25が80,000円前後でA24が60,000円前後。

「Aspire L3600-A26F」は、コンパクトでスリムなデスクトップPCに19型ワイドの液晶がセットになったモデル。CPUがIntel Core 2 Duo E7400にスペックアップしている。


なかなかスタイリッシュかも。
黒にオレンジのラインって、車でも相当カッコ良くなりますし。
久しぶりにデスクトップモデルで好感触です。価格も程よい。

LED薄型シームレスベース照明「R-CK001」

2009年02月27日 22時51分40秒 | Weblog
半導体メーカーのロームは2009年2月27日、コンビニエンスストアやオフィスの照明向けに、LEDを用いた天井取付型のシームレスベース照明「R-CK001」を開発したと発表した。蛍光灯と比べ、約3倍の寿命だという。

 ランプ部分に同社のミドルパワーLEDを多数配置したことで、光を均一に拡散。ムラのない自然な明かりを照らし出す。また、電源回路を小型化したことで、照明全体の高さは天井取付型LED照明で業界最薄となる38mmを実現した。

 電源回路は、変換効率85%、かつ商用電源の電圧変動(±20%程度)や周辺の温度変化(-20度から+80度)に影響されることなく安定した電流を流すことができる。消費電力は、電源回路込みで24W。一般的な蛍光灯(40W蛍光管タイプ)と比べ約52%の消費電力を削減し、さらに直下1mの照度は1.3倍の380ルクス(lx)。寿命は約4万時間。

2009年3月後半からサンプル出荷を開始し、量産は5月から。R-CK001は量産に先駆け、環境省が公募した「省エネ照明デザインモデル事業」の1つとして採択された“店内照明の大部分がLED照明のコンビニ”の照明器具として実験的に設置されている。

 なお、同社はR-CK001を、2009年3月3~6日に開催される「ライティング・フェア2009」に展示する。

水銀フリーセラミックメタルハライドランプの開発について

2009年02月27日 22時49分12秒 | Weblog
東芝ライテック株式会社は、水銀を使用せずに高効率(100 lm/W)と高演色(Ra85)を実現したセラミックメタルハライドランプを開発しました。水銀フリーの環境に配慮したランプとして、将来的には一般照明用HID(高輝度放電灯)ランプの主流となることが期待できます。

 セラミックメタルハライドランプは、高効率でありながら自然光に近い(演色性に優れた)光を放つランプとして店舗や施設、屋外照明などとして需要が高まっています。

 一方近年では、環境負荷物質の使用規制や禁止の動きが世界的に広がっており、水銀を使わないセラミックメタルハライドランプの技術開発が望まれていました。自動車前照灯用のHIDランプでは水銀フリーで実用化されている製品がありますが、一般照明用のHIDランプの場合、始動が困難となることや十分なランプ電圧を維持できず効率が低いなどの問題があり、高いランプ効率と高演色性を両立するためには水銀の使用は不可欠とされていました。このようなことから、2006年に施行された「RoHS指令」でも、セラミックメタルハライドランプへの水銀使用は、規制の対象外となっています。

 当社は、環境保全への取り組みのひとつとして、セラミックメタルハライドランプの水銀フリー化技術の開発に取り組んできました。今回、水銀代替物質の採用と、それに適したメタルハライド薬品の開発、ランプ構造の最適化などにより、水銀を全く使用せずに、高効率(100 lm/W)と高演色(Ra85)を両立させた水銀フリーセラミックメタルハライドランプの開発に成功しました。

 今後はランプ設計のさらなる最適化などを行い、商品化に向けて技術開発を継続していきます。

 なお、今回の開発品は3月3日から6日まで東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催されるライティング・フェア2009(第9回国際照明総合展)に参考出品します。

セラミックメタルハライドランプから、水銀を取り除くことに成功しました。水銀のほか鉛も使用しない環境配慮型のランプです。
 従来のセラミックメタルハライドランプは、十分なランプ電圧を発生し効率を維持するためには水銀が必要でした。今回、水銀に替わる3つの物質“特定ランタノイドハロゲン化物”“亜鉛ハロゲン化物”“キセノンガス”を適切な比率で封入し、これらを有効に機能させるように放電管および電極構造を工夫することにより、水銀を使わずに十分なランプ電圧を発生させることに成功しました。
ランプ効率100 lm/W、平均演色評価数Ra85を達成しています。水銀に替わる3つの物質を適切な比率で封入、放電管および電極の構造を工夫し、専用インバータと組み合わせて点灯させる方式とすることでこれを実現しました。

ソニーが「PSP2」を今年の秋に発表か、UMDドライブは廃止?

2009年02月27日 20時37分22秒 | Weblog
昨年10月に携帯ゲーム機としては最高クラスの液晶ディスプレイを搭載した「PSP-3000」が登場しましたが、今年の秋にこれまでのPSPを刷新した「PSP2」をソニーが発表するかもしれないそうです。

また、「PSP2」では従来のモデルで採用されている記録メディア「UMD」のドライブが廃止されるかもしれないとのこと。UMDドライブを廃止することによって本体の薄型化やバッテリー寿命の改善を望むことができますが、はたして本当に廃止されるのでしょうか。

記事によると、オンラインゲーム制作を手がけるAcclaim社のCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)のDavid Perry氏が早ければ秋にもUMDドライブを廃止した「PSP2」がソニーから発売されるであろうと述べたそうです。

そしてUMDドライブを廃止した「PSP2」は、ゲームソフトをAppleのiPhoneやiPod touchのようにオンラインで購入することを視野に入れており、現在は一部のソフトしかオンライン販売されていませんが、最終的にはすべてのPSPソフトをオンラインで購入できるようにするのが目標だそうです。しかし、オンライン販売への完全移行は中古ソフト販売業界に止めを刺してしまうだろうとおそれられているとのこと。

なお、ソニーがユーザーに対してオンラインで直接ゲームソフトを売るようになると、アメリカの「GameStop」のような大手ゲーム小売業者が「PSP2」を販売するメリットが無くなってしまうため、ソニーはゲームソフトを収録したメモリースティックやオンラインでコンテンツを購入するためのプリペイドカードの販売などを小売業者に任せるのではないかと推測されています。

ちなみに任天堂はGBAスロットを廃止した「ニンテンドーDSi」の発売以降も、GBAスロットが搭載されている従来モデルの「ニンテンドーDS Lite」を併売していますが、UMDドライブを廃止した「PSP2」が実際に発売される場合、UMDで購入した過去のゲームソフトをプレイしたいユーザー向けに現行モデルの併売が行われるようになるのかもしれません。

表情から感情を読み取る仕組みの不思議とは

2009年02月27日 20時32分22秒 | Weblog
左の写真は悲しそうに見えるが、右はそう見えない。

泣いている人の写真から涙を消すだけで、表情の他の部分はまったく同じでも、その写真から感じられる悲しさの度合いが減少することが、新たな研究で明らかになった。この研究の被験者たちは、デジタル処理で涙が消されると、顔から読み取れる感情が曖昧になり、恐怖を感じているようにも、困惑しているようにも見えるようになると述べた。

「驚いたのは、(涙を消した)顔は、あまり悲しそうに見えないのではなく、まったく悲しそうに見えないことだ。ニュートラルに見える」と、この研究を率いたメリーランド大学ボルチモア校の神経科学者Robert Provine氏は述べている。「どんな写真でも、画面に指を当てて涙を隠してみると、顔が変わったように見える」

83人の被検者が、上に示したような100種類のランダムな表情とそれと対になる写真100枚の合わせて200枚を評価した。「まったく悲しそうでない」から「非常に悲しそう」までの7段階評価で、涙を消した写真の評価はおよそ1.25ポイント下がった。この調査から、他人の感情を判断する際、涙の有無に大きく影響されることがわかる。

科学者たちは、人間が言葉以外の方法で感情を伝え合う方法――種族の他のメンバーとコミュニケーションを取るために進化させてきたシグナル――の研究に多くの時間を費やしてきた。サンフランシスコ大学のPaul Ekman氏や、他の研究者たちは、特定の表情や身振りは、コロンビアのボゴタから中国の北京にいたるまで普遍的に同じ内容を意味するという研究結果を発表している。Malcolm Gladwell氏も、「Ekman氏は、表情は普遍的な進化を遂げた産物であることを立証した」と2002年のプロフィールに書いている。

だがProvine氏は、このほどオープンアクセス(無料公開)方式の学術誌『Evolutionary Psychology』に掲載された論文(PDFファイル)で、Ekman氏は基本的な人間の感情シグナルの重要な構成要素――人間固有と思われている涙の効果――を無視していると主張している。

「涙があると、コミュニケーションの道具としての顔の機能が増す。Ekman氏の説は全体をとらえていない。涙を追加すると、別の組み合わせが生まれるのだ」とProvine氏は述べる。たとえば、「幸せな顔」に涙を追加すると「ほろ苦い」といった表情になるという。

[感情の発現として涙を流すのはヒト特有の現象といわれる。生化学者のWilliam H. Frey II氏は、涙は感情的緊張によって生じた化学物質を体外へと除去する役割があるのだろう、という仮説を提案。実験によって、感情による涙は、刺激による涙よりも、より高濃度のタンパク質を含んでいるということを示した]

耐衝撃性、防水性、耐寒性を備えたキヤノンのPowerShot D10

2009年02月27日 20時25分31秒 | Weblog
キヤノンが、高耐久性の新しいコンパクトデジタルカメラ『PowerShot D10』を製造中だ[製品サイトによると、5月上旬発売予定]。

その頑丈さがどうしてわかるかって? それは、男らしさの普遍的なシンボル、迷彩色のカラースキームを採用しているからだ。

風変わりで丸みを帯びた、漫画っぽいデザインのPowerShot D10は、アウトドア用としてぴったりの製品のようだ。このカメラは、凍らしたり、落としたり、水に沈めても大丈夫で、有効画素数1210万画素および約4.0倍のデジタルズーム[光学ズームと合わせて最大約12倍]という申し分のない機能で画像を捉える。

具体的には、水深10メートルの防水性能、1.22メートルの高さから硬い地面への落下に対応できる耐衝撃性、-10℃から40℃までの温度幅に対する耐久性を備える。[撮影環境が変化しても曇りにくい二重ガラス構成]

もしこの迷彩色が気に入らない場合は、フロントカバーを、雪の中でも見つけやすい鮮明でキラキラと光るカラーのものと取り替えることも可能だ[迷彩色のほか、ブルー、オレンジ、グレーの3色が可能]。

330ドルと見られる小売価格は安いとは言えない[日本では5万円前後になる見込みと報道されている]が、タフなこのカメラを購入すれば、おそらく長い間、他のカメラを買う必要はなくなるだろう。


光学ズームが3倍ではあんまり使い物にならないかも。
耐寒・耐衝撃・防水性に特化してるのも特徴だけどね。
なんにせよ、機能の割りに値段予想が高すぎる。

人工衛星衝突事故に関する(仏)国立宇宙研究センターの見解

2009年02月27日 20時22分49秒 | Weblog
国立宇宙研究センター(CNES)サイトの2009年2月17日付標記ニュース記事の概要は以下のとおり。

ロシア「コスモス」衛星と米国「イリジウム」衛星との間で起きた先日の衝突事故は異例のことである。多数の破片が宇宙に拡散するという理由で、この種の事故は大きな問題になると予想される。(宇宙開発の)先端を行くCNESは、低軌道上にある15の衛星を常時監視し、必要な退避操作で管制している。

1) 増大するリスク
・無傷の2つの衛星が衝突に至ったことは、今回が初めてである。宇宙に破片が多数拡散しているにもかかわらず、当事者らは問題の重要性の釈明をやっと開始したところで、このような監視を実行する能力を備えていない。
・実際には、主要なデータは米国の監視網「Space Track」によって提供される。10cm以上の12,000個の物体について毎日送信される情報は、数百メートルの精度に過ぎないが、少なくとも数日前には差し迫った事象を推測できる。

2) 退避操作
・上記の猶予があれば、CNESが更に精度の高い方法で推測を開始するには十分である。
・衝突が起こる危険性が確認されると、地上のレーダーを動員して破片の軌道を最高の精度で推定する。これにより退避操作を行うべきかどうかを判断できる。
・この方法は、CNESが管制している15の衛星用に2007年7月から稼働している。このほかに静止軌道上の2つの衛星が実験的監視の対象になっている。
・年間3~4件の退避操作がCNESによって実行されている。しかし「イリジウム」の場合は該当しなかった。この理由は今のところ不明である。「イリジウム」船団は、軌道上の緊急用衛星を除き66個の衛星で構成されており、警報が頻繁に発せられているため注意を惹かなかったと推測される。
・すべての衝突を避けられるわけではないが、今回の事故は高度700~900kmに位置する衛星の状況を悪化させることになる。


いつも書いてるけど、コスモスが悪いと思っている。
デブリの存在を軽視し過ぎている。

JASRACはアホなのか?

2009年02月27日 20時12分41秒 | Weblog
以前に「JASRACの独占禁止法違反認定か、公正取引委員会が排除措置命令へ」というニュースをお伝えしましたが、ついに公正取引委員会が正式に本日付で「社団法人日本音楽著作権協会に対する排除措置命令」を行いました。

ところが、対するJASRACは本日17時過ぎに公式サイト上にて「当協会は、2月27日付けで公正取引委員会から受けた排除措置命令について、事実認定及び法令適用の両面において誤ったものと考えており、到底承服することができませんので、法令の手続に従って審判を請求する方針です」と発表しました。

双方の主張する内容を読みましたが、どう解釈しても、JASRACの言っていることはおかしいです。おかしいどころか、「自浄作用がJASRACにはありません!」としか感じられない稚拙で幼稚な反論に終始しており、至極残念な内容になっています。

一体JASRACの何がおかしいのかを。

また、上記文書内で指摘されている違反行為の概要は以下のようになっています。


2 違反行為の概要

(1) JASRACは,放送事業者から包括徴収(放送等利用に係る管理楽曲全体について包括的に利用を許諾し,放送等使用料を包括的に算定し徴収する方法をいう。)の方法により徴収する放送等使用料の算定において,放送等利用割合が当該放送等使用料に反映されないような方法を採用している。これにより,当該放送事業者が他の管理事業者にも放送等使用料を支払う場合には,当該放送事業者が負担する放送等使用料の総額がその分だけ増加することとなる。

要するに、毎回都度申請するのではなく、「包括徴収」という方法によって「全売上のうちこれぐらい払ってくれれば細かい申請とかしなくても使い放題だよ!」という契約があり、これによってJASRAC以外の著作権管理事業者に対して不利益が発生しており、これはJASRACの音楽著作権における独占的地位を悪用したものである、というわけ。

このことは以下のように書かれています。


(2) これにより,JASRAC以外の管理事業者は,自らの放送等利用に係る管理楽曲が放送事業者の放送番組においてほとんど利用されず,また,放送等利用に係る管理楽曲として放送等利用が見込まれる音楽著作物をほとんど確保することができないことから,放送等利用に係る管理事業を営むことが困難となっている。


(3) 前記(1)の行為によって,JASRACは,他の管理事業者の事業活動を排除することにより,公共の利益に反して,我が国における放送事業者に対する放送等利用に係る管理楽曲の利用許諾分野における競争を実質的に制限している。

これに対してJASRACは以下のように反論しています。

当協会は、現在の当協会の管理著作物に関する放送等使用料の徴収方法が独占禁止法上の私的独占に当たるとは考えておりません。また、今回の命令に対応するためには、これまで放送事業者との間で取組を進めてきた放送曲目の全曲報告が必要になるものと考えられますが、現時点ではすべての放送事業者が全曲報告をするまでには至っておりません。

また、以下のような主張も展開しています。しかし、どれもこれも的はずれでおかしいものばかりです。ド素人ならだませるのかもしれませんが、インターネット上では通じないでしょう。よほどJASRAC寄りの解釈をしない限り、擁護することすらできません。

1.当協会は反競争的な指示・要求などを一切していません。

一切指示や要求をしていなくても事実上そうなってしまっている以上、現状の仕組みを見直して、公平な競争が促進されるように努力するのは当然のはずです。今までそのような努力をせずに自分たちのことばかり考え続けて行動し続けてきたことそのものが問題になり、問われているのですが、そのことは棚に上げてしまっているようです。

2.今回の命令では、放送使用料の算定において具体的にどのような方法を採用すべきなのかが明確にされていません。

JASRACには自浄作用というものがないのでしょうか?とりあえずの案を出すことすら拒否する理由がわかりません。公正取引委員会から具体的な案を出されればおそらく今度は「実情にそぐわない」などと言って拒否することは目に見えています。要するにただの屁理屈です。自浄作用のなさが問われているのであって、そうでなければこれだけ執拗に各方面から非難されることはないはず。自分たちが今までどれだけ非常識なことを行い、時代の要請を無視し、音楽文化を破壊してきたかを振り返るべきでしょう。

3.今回の命令は、放送事業者の協力が得られない限り、当協会単独では実行不可能な内容です。

放送事業者の協力を得るようにして、正確な数値を把握すればよいだけの話なのに、それをしない理由がわかりません。事実、JASRAC自身が「仮に、放送事業者が放送番組で利用した音楽著作物の明細をすべて当協会に報告すること(放送曲目の全曲報告)ができるとすれば、放送番組において利用された音楽著作物の総数に占める当協会の管理著作物の割合を放送使用料に反映させることも不可能ではありません」と書いており、「現在、NHKや民放キー局を中心とした一部の放送事業者において既に実施され、残りの放送事業者においても実現に向けた取組が進められています」とあるので、これをそのまま続ければよいだけの話。そうであるにも関わらず、「関係者が自発的に努力を続けているさなかに、具体的方策も時間的猶予も明確にされないまま排除措置命令が出されました」というのはあまりにも都合がよすぎる話。まるでJASRACに協力しない民放が悪いとでも言いたいかのような内容です。自分たち以外に罪をなすりつけて恥ずかしくないのでしょうか?今までJASRACが他者に対しどのようなむちゃくちゃな理由で裁判を起こしてきたのか、それらの人々や団体、会社には具体的方策も時間的猶予も与えずにきたのか、そのことが今回の件でようやく骨身に染みてわかったのではないでしょうか。

4.当協会にお支払いただく使用料は、あくまでも当協会の管理著作物についての利用許諾の対価です。

「この契約における使用料の算定において、他の管理事業者の管理著作物の利用状況を把握したり、それを考慮したりすると、かえって公正かつ自由な競争に反することとなるおそれもあります」と書かれていますが、それをビジネスの世界では「市場原理」あるいは「競争」と呼ぶわけです。この資本主義社会においては当然のことをしてこなかったことがわからないのでしょうか?なぜ「独占禁止法」というものがあるのか、その根本的な意味すら理解していないのでしょうか?おそらくJASRACの中で今回の件を担当している人たちはわかっているはずです、自分たちがいかにして今までめちゃくちゃなことをしてきたのか、どれだけ非難されることをし続けてきたのか、どれだけ音楽文化を破壊して後進の芽を摘み、著作権に関するもろもろの歪みを生み出してきたのか。

今回の件ははっきり言って「自業自得」であり、この命令に基づいて「反省」し、今後の前向きな方策を提示するとともに、建設的な方向へ移行し、JASRACの評判を回復させる絶好の機会であったにもかかわらず、このような稚拙な反論を行い、自分たちの利益しか考えず、社会参加を無視して、己のエゴに満ちた主張だけをなおも繰り返すようであれば、JASRACに未来はないでしょう。

JASRACには一刻も早く目覚めてもらいたいと心から希望します。


JASRACはアホなのか?というタイトルを変更します。

JASRACはアホです。に変更。
こんな団体がコンプライアンスとかいう権利もなんもない。
何様のつもりなのでしょうか。