鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

ワインと花束

2020-01-20 10:53:22 | 日記
1月14日が私の誕生日だが、一昨日(18日)は行き付けのカラオケスタジオの「誕生会」というイベントで他の1月生まれ3人とともに花束を貰い、また昨日は月一回学習センターで開いている「史話の会」のメンバーからワインをプレゼントされた。

後者は思いがけないことで驚いた。メンバーに出した年賀はがきに1月の誕生日で70歳になりますとは書いたのだが、気を遣わせてしまった。何にしてもありがとう。ワインは鹿児島最大の百貨店「山形屋(やまかたや)」が幕末に鹿児島から英国に密出国した薩摩藩留学生の一人で最年少だった長澤鼎(ながさわかなえ)が米国に渡って開拓したブドウ園由来のワイナリーで醸造させた同店ブランドの「ナガサワ・ワイン」。

長澤鼎は本名・磯永彦助で、当時わずか14歳(数え年だろうから満では13歳)という若さだった。英語を習得するには若い方がよかったのだろう。しかしこの人は帰国して政府の官吏にも中央の学者にもならずアメリカに渡り、結果としてブドウ園を経営することになった変わり種である。

一昨年だったか、ブドウ園のあるカリフォルニアの山火事によってワイナリーが全焼してしまったようだが、貰ったワインの製造は3本のうち一本が2015年で他の二本は2016年だから、製造不可能になる前の物ということになる。そうなると貴重なものだ。

夕べは早速「奥さんと飲んで下さい」という口上付きで頂いた手前家内と祝杯となったのだが、家内は二口か三口で酔いが回ったらしい。私はというとワインでは酔うという感覚になったことがほとんどなく、さりとてがぶ飲みするわけにもいかない貴重なワインなので一杯で止めにし、あとは例によって焼酎のお湯割りに移行したのであった。