3日間をかけて行われたロシアの大統領選挙が終わり、予想通り現役のプーチンが5選を果たした。
投票率は77%で、プーチン票は何と87%だったという。
この結果を素直に信じる識者はいないだろう。自分を批判したり、ウクライナ侵攻を止めようとする候補者は最初から選挙に出られないようにしたのだから当然だ。
怖ろしいのは「政敵」への迫害だ。特にナワリヌイ氏の殺害は恐怖政治の始まり、いや継続?。
演説会場ではプーチンを泥棒呼ばわりしていたのだから、消される条件は整い過ぎていた。
ナワリヌイ氏の仲間で彼を応援していた人も、亡命先で何者かに襲撃されたという。これもプーチンの触手だろう。
プーチン政権というと聞こえはいいが、完全な独裁者になった。プーチン王朝と言っていいかもしれない。
報道によると5選目の途中でソ連時代の独裁者スターリンの統治期間を抜くという。
これから先、ウクライナ戦争は長引くことになる。ますます多くの自由諸国がロシアの敵になるに違いない。
だが、いつまでもロシア国民がプーチン好みの「統制経済」「戦時体制」に従順に従うとは思えない。
プーチンのウクライナ戦争遂行の理念の核をなすのは「西側のネオナチ体質への怨念」だが、これはプーチンが消えるまで続くのだろうか。
核には絶対に手を出さないでくれ、プーチン。