今日は吾平町にある玉泉寺公園に、孫の男の子を連れて「メダカ採り」に行った。
娘の三人の子のうち上と下の女の子が耳鼻科に罹るというので、真ん中の男の子を預かった。
以前に行ったことのある玉泉寺公園はシラス台地の下にあり、しみ出た水が小川のようになっており、メダカがいるのではと行ってみた。
公園の崖下に沿って小川になっていて、水草やコケ類が小川の淵を彩っている。
浅いので幼児でも安心して水に入ることができる澄んだ川だが、今年幼稚園を卒業し4月から小学生になる孫にはちょっと物足りないかもしれない。
何度も川を上下したが、メダカらしい魚はついに姿を見なかった。
その代わりオタマジャクシはたくさんいて、結局、オタマジャクシとカエルのゼリーに包まれた卵をすくってプラスチックの籠に入れた。
この公園には30年から40年くらいは経っていると思われる桜の木が10本くらいあり、見渡してみたが、残念ながら開花寸前のピンクに染まった蕾が見えるだけだった。
ところが10本の木とはかけ離れた池の反対側に1本の桜があり、遠目にやや白っぽいものが見えたので行ってみると、何とその木には10輪いや20輪くらいの花が咲いていた。
生えている場所は反対側に比べ日当たりもそうよくなく、どうして咲くのが早いのか首をひねる。
日当たりが悪い分、冷え込んで気温が低い時期が長く、休眠打破が効いているのだろうか。
このあと玉泉寺公園から4キロほど行った吾平山陵の入り口まで行ってみたが、駐車場界隈の桜は1分咲きというところだった。
吾平山陵は姶良川沿いの谷間にあり、玉泉寺公園のある田園地帯よりか冬は冷え込むところだ。休眠打破にはもってこいの場所に違いない。
吾平山陵入り口界隈の桜の満開はおそらく来週の半ば以降で、見頃は週末の30日か31日というところだろう。
(※玉泉寺公園は廃仏毀釈のあった明治初期までここにあった「玉泉寺」の址に造成された。ただし今のようにきれいに整備されたのは1979年の国連「国際児童年」制定を記念したもの。
シラスの崖下から流れ出す水の多いことは驚くほどで、その出水から玉泉寺と名付けられた。開祖は玄翁和尚で、開基の年は応永2(1395)年と古い。
清冽な水が大きな池を造り、また初夏に咲く藤と菖蒲の花が見事な公園である。)