昨夜の天気予報は日本列島のほぼ全域が雪雲の範囲に入っていた。
たしかにその通りになった。夜来のみぞれが、一夜明けて雪に変わっていた。初雪である。
と言っても平地では雪やこんこんという降り方はなかった。しかしそれでも庭の芝生や野菜畑に雪が薄っすらと積もっていた。玄関先の温度計は朝の7時の時点で1.5℃を指していた。
我が家の4キロほど南に連なる「横尾山系」は最高地点が480m余りと低い連山だが、見た限りでは麓の平地部分から全体が雪に覆われていた。平地の初雪と山塊の初冠雪が同時とは珍しい。たいてい山の初冠雪が先行するのだが。
今年の初冠雪は今日の24日と例年よりかなり遅いが、去年は冠雪なしだったので待ち焦がれていた冬の風景である(1昨年は1月8日。その前の年は年越し前の12月19日と、とても早かった)。
昨日もだったが、今朝も風が強く、山中の渓谷の部分から「雪煙」らしきものが時折り舞い上がるのが見える。照葉樹の葉に降り積もった雪が、強風のために吹き散らされているのだろう。
裏の、というより我が家の北に聳える高隈山系の冠雪は、残念ながら頂上付近をすっぽり覆っている雪雲のために8合目の肩辺りまでしか見えないが、強風が収まって快晴に近づけば白くなった麗姿の全容を見せるだろう(高隈山系の最高峰は大箆柄岳で1237m。我が家からよく見える秀峰・御岳は1182m)。
天気予報ではこの本格的な寒さは明日まで続くらしい。九州南部ではなかなかお目にかかれない雪景色だが、うまくいけば今週末まで山中には雪が残るかもしれない。
車で山系の麓から行けるところまで行き、そこから歩いて山中の雪景色を楽しんでみたいものだ。
だが、1か月前に発症した坐骨神経痛は大分良くなってきているが、それと引き換えに一週間前から右ひざが痛み出したので、そうも行くまい。
「目が欲(ほ)る雪景色」は遠きにありて眺める他ないらしい。
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