昨日は西風が吹きまくったまま夜を迎え、9時半には床に就き、定番のCD音楽を聴きながら眠りに就いた。
今朝は6時前に目が覚め玄関先の郵便箱の朝刊を取りがてら外を見ると、もうあの風は止んでいた。
東の空が少し明るんでいたので、天気は回復し、晴れ間が見えてくるだろうと居間で新聞を読んでいると、外はさらに明るさを増し、何と庭が朝焼けの内にあった。
庭木に日の出の光が当たり、まるでサーチライトを浴びたようにやや赤みを帯びて浮かび上がっている。
居間のガラス越しにみると、東の方はすでに太陽が山の端を離れて上っていた。時計を見ると6時10分。
カメラを手にして庭に出て日の出を写そうとしたが、すでに日光が強すぎて無理だった。いわゆるバカチョンカメラなので逆光の太陽を撮るのは難しい。
正月の初日の出の時期ならば光が弱いので、太陽が浮かんでいても何とか写るが、もうこの時期では無理だ。
そこで日の出の太陽に背を向けて西の方を見ると、朝焼けに眩しく浮かんだ木々や建物がある。「ああ、これなんかもそうあることではないな」と思い写してみた。
西の山々と畑、隣家の倉庫、そして高木のマテバシイと低木の椿が朝焼けを浴びてそれなりに見応えがある。
椿の木がまるでスクリーンになり、カメラを構えている私のシルエットを映し出しているのも一興だ。
・・・これを書いていると、娘の子ども3人を家内が連れて来た。今日は一日子守のようだ。
今度3年生の長女、新一年生の長男、そして5歳(年長組)の二女。にぎやかな声が聴こえる。
天気が回復したようだからどこかに連れ出すか。昨日の嵐で桜は大方散っただろうが、まだ少しは見られるはず・・・。
家でしばらく過ごしたあと、爺婆と孫3人で出かけることにした。朝の快晴の日の出がウソのように曇り空になっていたが、雨の心配はあるまいと、まず行ったことがないという鹿屋小動物園へ。
ここは鹿屋市の中心部に近い北田の町の南側、武道館や体育館、野球グラウンドのある丘の一角にある。
主に飼育しているのは鳥ではキンケイ、キジ、セキセイインコ、四つ足ではウサギ、モルモット、ヤギなどで、ウサギは飼育場に入って触れ合うことができる。
次に行ったのは吾平山陵の奥にある吾平自然公園。
ここは鹿屋市と合併する前の吾平町時代に整備した所だが、姶良川の清流がすぐそばを流れる親水公園で、桜やクス、ツツジが植えられた公園内に川から引いた石造りの水路がある。
今は水は流れていないのだが、流れに沿ってツツジと思しきピンクや白の灌木がきれいに咲いていた。よく見るとシャクナゲであった。
シャクナゲが植えられていたのは知っていたが、こんなに早く咲いているとは!
桜の花の散り敷いたビロード状の苔の上で、おにぎりを頬張る。
桜の花はまだ落ち切っていないが、それより白とピンクの大ぶりのシャクナゲの花が映えている。
今年の当地では桜の開花が早かったが、それと同じようにシャクナゲの開花も早まったのだろう。