ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

本当にとってもコワ~イ話!

2020年08月22日 | 俳句

 今日は本当にコワ~イ話です。読まなかったら損をしますよ。長くなりますが是非読んで下さい。よろしく!

 先ず18日のことから。夕方18時からのエフエムきらら「アートな時間」の収録のため出かけました。

 これは昨年もやりましたが、宇部市芸術祭の広報活動の一環として、宇部市文化創造財団が行っているもの。いろいろな部門で順番に行っているようで、私は俳句部門の「俳句の集い」への誘いを兼ねて、投句された句を添削しながらの話です。後日聞いたよと言ってくれた人に〝どうだった?〟と尋ねると、〝面白かった!特に方言丸出しのところ…〟なんて言われて。エエッ、そうだった?イヤだ~!

 終ったのが19時、家に戻ってから夕食。この日は主人が用意してくれましたので、それを〝食べた〟…???

 食後何だかボーッとしていたようで、時間がサッパリ分りませんでしたが、主人が箱のようなものを持ってきて私に〝これは?〟と聞く。その箱の表には「初盆  ○○家」とのしが付いていました。

 〝これ誰の初盆?私の実家の名前だけど…誰が亡くなったの?〟〝おまえどうしたんや?何を言いよるんか。13日に大分へ一緒に初盆へ行ったじゃろ!〟〝ふ~ん、そうやったっけ……ああ、そういえば……大分のお姉さんが3月に亡くなったんだっけ……〟と、言いながらも記憶は定かではありません。ムムム…

 〝おまえ、大丈夫か!もしかして認知症になったか?……(私の顔をしげしげと見て)…じゃあ今日は何曜日?〟〝……エエッ、わからん…(カレンダーを見て) ああ、もしかしたら火曜日?それで…エフエムきららに行ったの?…でも私何を話したのかしら?〟その時どんな句があったのかも思い出せません。頭の中が真っ白なんです。

 最初主人は冗談かと思って相手をしていたらしく、そのうち何がどうなったのか分らず困った様子でした。しばらくして今度は〝ねえ、お腹がすいたけど…夕食は?…〟〝おまえさっき食べただろう!ホントに記憶に無いのか?〟〝何言ってるの、私何も食べてないわよ。だって食べた覚えが全くないもの〟〝本当におまえどうかしてるぞ!〟〝………???〟

 半信半疑で台所に行ってみると、確かに食べた二人分のお皿や茶碗がありました。ギョッ!です。

 〝狐につままれる〟とよくいいますけど、こんな感じなのでしょうか。そうだ!食後の薬はどうしたんだろ?と調べてみると、前日に貰ったばかりの薬が確かに1錠なくなっていましたので、やっぱり飲んだようです。???

 とにかく眠気が襲ってきたせいか、朦朧とした感じで気分も悪く、PCを開くどころではないので、とにかくその日は早々に寝ました。

 その夜は一度も起きずぐっすり寝て、朝5時頃目が覚めました。起きてから昨日のことをつらつら考えてみましたが、あんな体験は私の人生では初めてです。一瞬に記憶がなくなるなんて。そういえば手術後の麻酔から覚めるとき…場所や時間、今自分が置かれている状況などがしばらく飲み込めないで分らなくなった時のような感じでしょうか。

 なぜなの?昨日の私に一体何が起ったの???これから先どうなるの…などと考えると…わあ、コワイ!(この時はもう頭はしっかりしていましたからね)

 しばらく思いを巡らしていて、アッと思い当ることがありました。昨日の夕食後初めて飲んだ薬…あの薬のせいではと。

 朝早々に主人にいうと、〝そうかも知れん。余りにも突然でビックリしたし、まさか本当におかしくなったのではと心配したし。でも認知症とはこんなに急になるものかと不思議でもあったが…〟〝もし本当にこの薬のせいだったとしたら、こんな怖ろしいことないわよね〟と、冗談抜きで恐ろしくなりました。

 それからはもう正常に話も出来ますし、いろいろなことも覚えています。全くいつもと変わりはありません。

 これは3ヶ月以上も前から指の腱鞘炎ということで電気治療を受けて、その効果がなく次は飲み薬。これも1ヶ月飲んで効かない。中指と薬指が腫れてどんどん曲げられなくなり、痛くてものが掴めません。それで再びレントゲンを撮った結果、これは腱鞘炎ではなく指の変形性関節炎だといわれ…。エエッ、じゃあ今までの治療は何だったのという感じでした。

 そこで新たに処方されたのが今回のこの薬だったのです。先生の説明では鬱病の薬だが、この関節炎にもよく使い効く人にはよく効くと。ただたまに副作用で吐き気の出る人がいるので、その時は吐き気止めを飲むようにと貰いました。

 私はそれほど吐き気は出なかったのでしょう…とにかく飲んだ前後の記憶がプッツンなんですから。未だに食べた夕食の記憶は戻っていません。そこですぐに大分の薬剤師の弟に連絡して調べて貰いました。が、仕事中でしたし、私も一日中吟行でしたので、夜になっていろいろと聞きました。また、自分でもネットでその薬のことを調べてみて、もうビックリ。副作用があるわ、あるわの薬です。その中にセロトニン症候群の一つ〝錯乱〟というのがあって…あれは、確かに私にとっては〝錯乱〟だったわ。そう〝青天の霹靂〟でしたよ。本当に過去の時間がすっぽりと頭から消えてしまった感じなんですから。だから主人から何を言われても〝ふう~ん〟と、肯定も否定もすることなく、無気力…ああ、本当にコワイ、コワイ!こんな薬を飲み続けていたら私は一体どうなったのでしょうか。

 みなさん、考えてもみて下さい。私は何度も何度も病気をして普通の人よりは病気には詳しいし、死ぬような思いもしてきていますので、無条件ではお医者様も薬も信じてはいません。でも、体のどこかに異常があればその原因を探って、治せるものなら早く治したいと誰でも思いますよね。まあ、いうなら藁にもすがりたいという思いで、今回も疑わず飲んだのです。

 しかし、医者や薬に対して、無条件で受け入れて何の疑問も持たない人って結構いるんですね。私の義母などもそうですが、健康であまり病気をしたことのない人に多いようです。

 以前にも何度か聞いたことがあります。治療し続けても一向によくならない…それどころか益々悪くなって…結局診断や処方が間違っていたんだと。そうなったら何のための入院治療だったのかと悔しいですよね。私の友人に病院を見限って薬を止めたらすごく元気になったという人もいましたから。

 最近ではセカンドオピニオンも広く普及していますが、やはり今かかっているお医者様に悪いという気持はどうしても抜けません。まして長い間診て貰っている先生なら…このセカンドオピニオンを申し出るのもなかなか勇気の要ることなんです。でも、自分の体ですもの、自分で守らなくっちゃ!後の祭にならないためにも。

 私は、昨日先生に勇気を出して相談し、指の専門外来がある病院への紹介状を書いていただきました。もちろんその薬はその1錠だけで止めましたから。もし私に少しでも認知症が出始めていたら主人も不思議に思わなかったかも。また、副作用が軽かったとしたら、一週間飲んで次は2錠に、更に3錠までは増やせるからと先生は仰っていましたので…とんでもないことでした。

 どうぞ皆さんも薬には副作用が付きものと考えて…油断せずに服用しましょう。必ず自分の体が〝おかしいよ〟という信号を出してくれますので、それを見逃さず、手遅れになる前に対処しましょう。

 もしこの私の体験が少しでもお役に立てばウレシイです。長々と書いてしまいまして…でも実際はこんなものじゃなかったんですよ。読んで下さった方々アリガトウございました。

 写真は、先日の渡辺翁記念会館の公園に咲いていたハイビスカスと海紅豆(かいこうず)。ハイビスカスは仏桑花(ぶっそうげ)、海紅豆はデイゴともいって、どちらも夏の季語です。

コメント (8)
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