ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝こどもの日〟と〝立夏〟

2022年05月05日 | 俳句

  今日5月5日は国民の祝日「こどもの日」でしたが、もう我が家ではみんな大きくなったし、孫も一人もいないので全く縁のなくなった日です…が、そう、そう、お婆ちゃんにとっては今一緒に住んで傍に居る主人が子どもですよね。それで一応〝柏餅〟を買ってきて皆で食べました。その時お婆ちゃんと〝忙しくて大変だったけど、子育てしていた頃が一番愉しくってよかったわよね〟なんて言って、意気投合してます。幾つになっても親は親、子は子なんですものね。

  木の下にゐて木の色の子供の日  今瀬剛一

 この句、「子供の日」の季語が効いていますかね。歳時記に載っているということは…いいんでしょう。なぜって?ウウ~ン、もしかしたら子どもは純真無垢だから何にでも染まりやすいということを言おうとしたのかしら?でもね~今時の子どもは…?ならば自分のことかな?いや、この頃の木々はもう新緑になっているから、その瑞々しい若さ、更に子どもたちの未来への希望を言おうとしたのかも。もし何かご意見がありましたら…教えて下さい!

 さて、今日はからりと晴れてナントも気持ちのいい日和で、久し振りに庭の草取りをしました。ちょっと汗ばんだ顔に吹いてくる風は、まさに今日の〝立夏〟の風でしたね。

  船よりも白き航跡夏はじまる   鷹羽狩行

 夏にはやはり白が似合います。例えば、「白靴」「白シャツ」「白服」「白絣(かすり)」「白南風(はえ)」などというのは夏の主季語なんですよ。

 ところで、今日私のやった草取りも、実は夏の季語なんです。

  草引くにかまけ文芸遠くせる   三輪温子

 確かに草取りを始めると、私は無我夢中になって他のことはみんな疎かになってしまいます。限られた狭いところなら…いや、そんなところでも草は取っても取ってもありますし、もうちょっと、もうちょっとと取っているとあっと言う間に時間が過ぎてしまうんです。〈余すなく引きても草は残るもの 林直人〉という句は実感ですね。草取りしたことのある人ならみんな分るでしょう。

 その草で今どんどん伸びて厄介なのが〝十薬〟、〝どくだみ〟ともいいます。そろそろ花を咲かせようと蕾の付いたのもありました。嫌いな花ではないので、咲いてしまうとカワイソウで抜けなくなりますから今のうちに…。でも取っても取ってもまたすぐ生えてくるんですけどね。あの根の張り具合…いつものことながら恐怖!どの草にしてもそうなんですが、雑草の根の強いこと、強いこと!…地下に深く伸びているもの、四方八方と横にはびこっているものなど、抜こうと思っても手では絶対ダメ。何か道具を持ってきて取らないと…。今はまだいいのですが、これからの夏が本番ですから草も必死でしょう。みんな生きているんですもの。生きている以上は子孫を残すというのが使命でしょうから。

 だというのに…人間も動物なのに、日本ではこの使命はどこへ忘れ去られたのでしょう。このところ子どもの数は40年連続で減少の一途を辿って、とうとう今年はそれが20万人という最大になったんですって。また、こどもの割合を諸外国と比較すると、日本が最も低い水準となっているんだそうですよ。ということは日本だけの問題なのかしら。なら尚更この少子化問題は国を挙げてもっともっと考えていかないといけませんよね。

 でも、どうしたらいいのでしょう。我が家もその要因に荷担しているんですものね。しかし、こればかりはどうにもならなくて…我が子ながら困ったものです。ゴメンナサイ!

 今日の草取りの後、庭に咲いていた〝ジャスミン〟を切って、トイレに飾ったらとってもいい匂い…たったこれだけでも今日はシアワセ!この花も夏の季語なんですよ。〈ジャスミンの一枝を持ちて閨に入る 持田琇子〉という句がありましたが、私はトイレに…失礼!(*^ー゜)

 

コメント (4)
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