この頃は朝起きるとすぐに外を見ます。ああ、やっぱり今日も雨…こんな様子を「走り梅雨」というんですかね。
でもこの季語は、〝五月の下旬から末頃にかけて、梅雨めいた天候になること〟と、歳時記には解説されていますよ。それがGW後すぐというのはちょっとばかり早いでしょう。これも地球温暖化の影響でしょうか。それとも今年がたまたま…ということかしら?
夕刊に同齢の死者走り梅雨 鷹羽狩行
作者は、昭和5年(1930)10月生まれですから今現在91歳。この句がいつ頃の作かは分りませんが、恐らくまだ自分の死を身近に考えるような年齢ではなかったのでしょう。ところが夕刊に載った死者の年齢を見ると自分と同じ年ではないか!その驚きが…この頃の梅雨の先触れのようなジメジメとした嫌な天気と相まって一層気持ちを暗く不安にしたんですね。
ちなみにお天気.comさんで調べてみると、〝5月中旬から下旬にかけて、沖縄や奄美地方が梅雨入りすると、本州の南岸にも前線が停滞することがあり、まるで梅雨を思わせるような、ぐずついた天気となる時がありますが、これを走り梅雨と言います〟と。そういえば、今年は5月4日に沖縄で梅雨入りが発表され、平年と比較すると6日早く過去10年間でもっとも早い梅雨入りだんたんですよね。それでなのかしら。
更に〝通常はその後しばらく晴天が続いたあと、本格的な梅雨に入りますが、年によっては走り梅雨が長引いて、そのまま梅雨入りすることもあります〟ですって…もしそうなったらイヤだ~!
さて、そんなお天気の中、本来は第1週火曜日だったのがGWのため11日に延期した恒例の吟行会をしました。ところが、この日は運良く雨は小降りで殆ど傘を差さなくてもいいくらい…ラッキーでした。これってやっぱり晴れ女の私のお陰?だって段々と空が明るくなって青空まで見えてきたんですもの。(笑)
今回の吟行コースは、山口市宮野の木梨堤(男爵邸)~ガラス工房~萩焼の窯元。昼食後は山口ふるさと伝承総合センターの部屋を借りて句会です。
では、先ず木梨堤と男爵邸。男爵邸というのは、木梨精一郎男爵のお屋敷で、ここは古く燈清寺7坊の一つだった涌泉庵の地に明治32年頃築邸され、屋敷の左奥の涌き水を引いて作られた堀が設けられています。堤の湖面に睡蓮が群生し、花の咲く6月頃はすばらしい美観になると、町のパンフレットにも紹介されている所です。この時睡蓮はまだ早いかなと思ったら、もうチラホラと咲き始めているのが見られて、これもラッキー!しばらく堀や邸宅の周りを散策して、緋鯉や黄金の鯉、黄菖蒲、今年竹などを見ていると、邸内に人影が…。そこで、早速声を掛けて見学の許可をいただき、おまけに案内までしていただきました。やっぱりついていますよ。だって私はここには3度ほど来たことがありましたが、今まで邸内を見せて頂いたことは一度もなかったんですからね。
ああ、また長くなりました。それではこの続きは次回へ。ゴメンナサイ!では、また…