今日は月例の吟行会でした。天気予報では一日中曇りとのこと…まあ降らなきゃそれでいいわと思って出かけましたが、だんだん日が差してきて青空まで見えてきましたので、〝やっぱり先生は晴れ女ですね〟などと言われながら、吟行地へ。
今月の吟行地は下関市長府…城下町です。この長府の説明をパンフレットより…
長府の歴史は、西暦193年仲哀天皇が、現在の忌宮(いみのみや)神社付近に仮の皇居「豊浦宮」を置かれた事から、「長門の国・国府」、すなわち長府と呼ばれるようになりました。また、古代貨幣「和同開珎」鋳銭所が覚苑寺付近に置かれ、平家が滅亡する壇ノ浦合戦では源氏は長府沖に本陣を置きます。1600年関ヶ原の戦いで毛利氏が西軍に加担して敗れ防長2ヶ国に厳封。本藩は萩に置かれ、長府は支藩として近世城下町としての歴史が始まります。
1864年には高杉晋作が功山寺にて挙兵し、これがやがて幕府を倒して、明治維新発祥の地となっています。小さな城下町ですが、1800年の歴史あふれる城下町長府です。
宇部を8時30分出発、9時30分には長府観光会館へ到着。そこに車を置いて、12時過ぎまで、歩いて城下町長府の散策です。
ここでの写真がありますが、まだ整理していませんので、昨日の宇部弁の宿題の解答をしましょう。
1位 えらい……疲れてくるしい……(使用例) 真夏の仕事はえらいでね
2位 しろしい…忙しい……しろしゅうてゆうに(ゆっくり)飯もくえん
3位 はぶてる…拗ねる……すぐはぶてる癖をやめいやあ(やめなさい)
4位 やねこい…しつこい……あいつは、やねこいけえのう
5位 びったれ…不精もの……あの婆さんは、びったれじゃのう
以上、みなさん分かりましたか? 私は5位の「びったれ」は泣き虫のことかと思っていましたが、それは「びいたれ」と言うんですって。他にも私の知らない宇部弁がたくさんあってビックリです。ここに住んでもう50年にもなるんですがねえ…例えば、
あいつはおとんぼじゃけえか、こまいころからぶちじらくりじゃったのう
これは、〝あいつは末っ子だからか、小さい頃からとてもわがままだったよ〟という意味です。また、曼珠沙華のことを〝じごくもめら〟、目やにのことを〝まくじ〟、沼地を〝だぶ〟、すり鉢を〝かがち〟、すり粉木を〝れんげ〟とか、さっぱり分かりません。こうやって書いてみると何となく汚い言葉のように感じますが、実際に使っている場では、キレイな標準語よりも人間くさくて、心から馴染める…いわば同類だなあと感じるんですよね。ことわざにも言うでしょう、〝郷に入っては郷に従え〟です。その土地に行ったら方言は大事なコミュニケーションの潤滑油かも知れませんよ。
駅などに行くとあちらこちらに、〝おいでませ 山口へ〟という、山口県のキャッチフレーズが貼ってありますが、もし機会があればみなさまどうぞいらっしゃて下さいませね。来て下さると〝ごっぽうシアワセます〟なんて! アハッ…
写真は、長府の案内板です。
「まあまあ、mioさん、お母さんは『オマメ』にゃありますか?」と言われて、ハテナマーク一杯で帰宅した事がありました。
これも山口弁ですね。
「びったれ」も知らないです。
「おいでませ山口へ」は良く見かけます。そこで、アレンジして「おいでませ大阪へ」とよくコメ欄に書きますよ。
「ごっぽう幸せ」も知らないので、私なら
「ぶち幸せ」と言うかな~(;^ω^)
これは宇部だけではなくてあちらこちらで結構使われているようですが。
私が頂いた「宇部の方言」という冊子に書いてある言葉は、80才以上の人で分かるという言葉を集めたんだそうで、きっと若い人には通じないのが多いと思います。
とにかく祖父母や両親がいつも使っていれば自然に覚えるでしょうが、離れてしまうと今度は住んだところのことばが強いでしょうから自然と入れ替わっていくか、残るものがあってもちゃんぽんになってしまいますよね。
私なんか、育った大分弁から母の福岡弁…正確には筑後弁かな…それに父の長崎弁…おまけに主人の広島弁…最後がここの宇部弁と、何が何やら…さっぱりですからね。
だからあなたどこの出身とよく言われます。
でも、方言はあたたかいですよね。
私の民話にも、方言が入っていますが、きっとわからないなりに、
読んでいただいているかな~なんて。
秋田も独特な方言が多いんでしょうが、でもミルクさんの民話は大体分かりますよ。注釈なしでも…
方言でしかいいようのない表現ってあるでしょ?標準語に直したらそのニュアンスというか、味がないというか、面白くな~い!
だって民話なんかを共通語で…と考えてみると分かります。ましてや語りとなればなおさら…ですよね。
外国語でない限り、日本人同士だから通じ合えるものですよ。また、民話楽しみにしていますので、よろしく~。