今日のナント寒かったこと!朝から雨も降っていましたし、今までで最悪の「きらら俳句教室」でした。先月の第8回目の報告もそのうちにしようと思いながら何やかやと忙しくてそのまま、今日は第9回目の「きらら俳句教室」でした。写真などがありますので一緒にまとめて報告しますね。スミマセン!
第8回目は11月19月(土)、いつも通り9時30分から少し話をして、10時から吟行。この回はいつもと違う海岸の方へ行きましたが、もう殆ど見る物がない…などと言ってると、あっちにもこっちにも茱萸(ぐみ)の実がたわわに…。早速みんなで入れ替わり立ち替わりして味見です。〝これは渋い!〟とか〝こっちのは甘いわよ〟などと賑やかなこと!
茱萸の実には、夏茱萸と秋茱萸と春茱萸があって、普通茱萸だけなら秋茱萸のこと。春茱萸は苗代茱萸、夏茱萸は唐茱萸などともいわれます。またこの秋の茱萸の花は春茱萸のものです。夏茱萸の花は晩春に咲き、秋茱萸は初夏に咲くんですよ。だから茱萸の花だけではどの季節のものか紛らわしくて分らないので、季語としては認められていないのかも知れません。
茱萸の実を一頻り食べた後、堤防から湾を眺めると浮寝している鴨がいたり藻を食べているものもいました。それで〈海凪ぎて護岸の沖の浮寝鳥〉が最高点句で、他にも〈日の差して入江の鴨等ゆらゆらり〉や〈藻を食みて等間隔のひどり鴨〉などと、鴨の句が半分以上を占めていました。後は「冬鷺」「立枯れ」「秋思」「鼠黐(ねずみもち)の実」などで、あれだけ食べた茱萸の実は誰一人詠んでいませんでした。きっと食べ過ぎて詠む言葉が出てこなかったんでしょうね。(笑)
さて、今日の第9回目は久し振りの雨なので、吟行するかしないかを皆さんに聞くと、雨でも外に出たいと。サスガ!もうみんな立派な〝俳人〟です。俳人というものは、どんなに雨が降ろうとも雪や嵐になろうとも、それは滅多にないチャンスだと言わんばかりに俳句を詠むものなんですよ。(笑)
いつも通りのスケジュールで10時に外へ出ると、早速路上に牡蠣の殻が落ちていて、これは鴉が海岸から獲ってきて地上に落とし殻を割って食べた後なんだとレンジャーのTさんが説明してくれました。そこで〈烏らし路に落ちたる牡蠣の殻〉という句が出ていました。
今回はビオトープへのコースです。すると誰かが面白いものを見つけました。ナントそれは「鵙の贄」。これは〝もずのにえ〟といって、〝鵙が虫などを捕らえて木の枝に貫いておくもの〟のことで秋の季語です。それで〈細長き尻の天さす鵙の贄〉という句が出たんですが、やはりこれでは今日見た感じは表せていないでしょう。そう言って〈天をさす尻の枯れたる鵙の贄〉と直すと、作者が〝季重ねになったらいけないと思ってそのまま使いました〟と。
確かに、季重ねはしないようにといつも指導していますから、そう考えるのもやむを得ないかも。しかし、秋だということになればその鵙の贄はまだそれ程時間が経っていないとも考えられます。そうすると贄の様子も違ってくるでしょう。この贄はバッタかイナゴのようですから、秋ならまだ緑色をしているかも知れませんね。でも今は冬ですから枯れて茶色になった鵙の贄なんです。それを折角見つけたんですから詠まなくっちゃ面白くないでしょう。だからこういう場合は〝枯蟷螂〟と同じように考えて使ってもいいんですよ。
今回の最高点句は〈水尾引きて鴨の集ふや雨の湖〉でした。この第9回目の写真はまだ整理していませんので、出来次第載せますからね。
あら、何とも弱気な発言ですこと。もし、これが大好きな恵ちゃんのことならmaritosi1152さんはどうしますか?それと同じと言うことですよ。
誰でも〝好きこそ物の…〟なんですが、他人様はこれを〝もの好き〟とも言っていますよね。(*^ー゜)
普段句が読めたらなと思わぬ事もありませんが、今日の寒さの中では撤回!です。