神名火だより

出雲地方・宍道湖周辺で撮影した四季折々の写真です。
時々、自作パソコンの話題もあります。

マクロレンズ「Tokina AT-X M100PRO D」のテスト

2015年07月06日 13時37分20秒 | 日記

 このレンズ、発売されて10年経過しています。いまだに製造販売されており、完成度の高さが一因でしょう。安価なのも人気の一つです。先日、トキナーより値上げのアナウンスがありました。この記事で販売継続中であることを知りました。


 撮影は6月21日、荒神谷の紫陽花を撮影した時です。レンズ性能について怖いもの見たさで同一被写体を絞りを変えて撮影しました。池からは怖いものは出てきません。夜は怖いかも。

 池の対岸の欄干と背景の木に注目です。

Nikon Df + Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8

 RAW画像を無修正でTIFFファイルに出力。Photoshopで画面中央を等倍で切り出しました。絞り優先の自動露出です。絞り32はセンサー感度を上げています。


 結果、開放F2.8からF11までほぼ変わらない解像度です。回折効果で、F16で少しばかりディテールが失われる傾向にあります。F22で明らかなディテール低下、F32ではセンサー感度を上げたこともあり、粒子が荒れ、シャープネスが失われています。周辺光量の低下は開放でも見られませんでした。

 結論、このレンズは開放から使えます。機能的にはフォーカスリングを前後に移動させることでマニュアルフォーカスとオートフォーカスレンズを切り替えることができます。これは便利。フォーカスの駆動は、カップリングを介してカメラ本体のボディモーターでおこないますので、お世辞にも速いとはいえません。でも、マクロ撮影ではオートフォーカスよりもマニュアルフォーカスを多用しますのでこの点はデメリットにはなりません。

 ひとまずは良い結果が出たので、安心して絞り開放から使えるレンズです。