神名火だより

出雲地方・宍道湖周辺で撮影した四季折々の写真です。
時々、自作パソコンの話題もあります。

単焦点広角レンズ、Ai Nikkor 35mm F2をオーバーホールしました。

2015年09月11日 16時33分58秒 | 日記

 以前に所有の単焦点MF広角レンズ、Ai Nikkor 35mm F2をテストしました。

 この時のテスト結果では絞り開放時シャープネスの低下が顕著でした。ヘリコイドリングはグリス切れでスカスカ状態でした。

 でも、お蔵入りさせるには勿体無く、MFレンズを使いたい欲求もありましたので、この際、ニコンのカメラ・レンズを専門に修理する、フォト工房キィートスにオーバーホールに出してみました。

 レンズを宅配便で送って、見積もりがFAXで来て、再び帰ってくるまで約3週間かかりました。費用は1万円弱。その結果、操作性としてヘリコイドはちょうどいい具合に重くなり、ぬるっと滑らかに回転します。ジャストフォーカスでピタッと止まります。レンズは肉眼的にはスッキリと向こうが透けて見えます。わずかにあった曇りが取れました。

 ついでにレンズフードも購入しました。というのも、このレンズは最新のマルチコーティングではありませんので逆光に弱いことが推察されます。それに、フードを付けるとカッコイイ。


 試写の被写体は近所の田園風景です。カメラボディーはもちろんDfです。昨日まで丸々1週間、ずーっと雨続きでした。レンズと同じようにやっと晴れました。


 絞りを一段ずつ変えて撮影。RAW画像をCaptureNX-DでTIFFに変換して、フォトショップで等倍で画面中央部分を切り取りました。


 その結果です。手ブレが心配なのでISO感度は適宜変更しています。F2.0とF22は解像度の低下が見られます。その他はしっかりと解像してます。被写体は違いますので一概に比較はできませんが以前のテストよりもクリアに写っています。



 では、次にちょっと酷な比較です。最新のレンズと比較してみました。比較対象レンズは昨年、ほぼ新品で購入したNikon AF-S Nikkor 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRです。被写体はちょっと右側の赤い枠部分。撮影時間の差で雲の影ができましたので、日なた部分を選んでいます。同じ焦点距離35mm、同じ絞り値F8で比較しています。


 その結果です。24-85mmズームの方が少しばかり解像度がいいようです。中央の白い建物の手前の電線がくっきりと写っています。でも見比べて、そういえばそうかなという程度の違いです。


 
 総括。逆光条件は未知数ですが、このレンズは使えます。単焦点MFレンズの泥沼に嵌りそうです。と言うか、足一本は嵌っています。