鉄道ファンではありませんが、子供の頃、よく乗っていた電車なのでノスタルジーはあります。出雲大社前駅の留置線に展示してあります。古い電車に似つかわしくないオシャレなカフェの奥に置いてあります。
オレンジ色は当時のままですが、もっと薄汚れていました。
ドアは手動式。ドアレバーを回して開く様式だったと記憶しています。閉めるのも手動ですが、開けたままにしておいても発車時の反動で勝手に閉まります。それでも開いているときは近くの乗客が閉める事になります。
車体は鉄板でリベットで組み立ててあります。
内装はほとんどが木製、座席はロングシート。座面はこんなに鮮やかな色ではなかったような。
昭和3年の製造です。
床は木製です。油の匂いが懐かしい。
窓の日除けも木製です。下から引きずり上げて、希望位置に引っ掛けて止めます。
運転席です。乗客からは仕切りもなく丸見えです。鉄パイプの仕切り棒があったと思います。電車の運転装置はよく判りませんが、必要最低限の運転装置はこれでしょう。マスコン、ブレーキ、スピードメータ。空気圧計。子供の頃、運転手さんを横目で見ながらこの電車に乗っていました。
線路は本線に繋がっています。架線もあります。パンタグラフを上げれば今でも走り出しそうです。
Nikon Df + Ai Nikkor 35mm F2
兄弟車体、デハニ53形は雲州平田駅で体験運転ができます。