隠岐の島に研修へ行くという長男を七類港まで送ってきました。我が家から車で1時間ちょっとです。松江市街地の混雑を回避できる「松江だんだん道路」が出来て楽になりました。
島根半島北側、西側と北側を山に囲まれた天然の良港です。
七類湾は東側に開いています。
隠岐汽船のターミナルはメテオプラザという奇妙な形態な建物です。かつて、美保関町の民家に屋根を突き破って隕石が落ちてきました。その出来事を象徴して天を突き刺す円錐形の塔、屋根の上には隕石をモチーフにした楕円形の構造物。ふるさと創生事業で作ったそうです。
朝の七類港から2隻のフェリーが出港します。島前(知夫・西之島・海士)先回りと、島後(西郷)先回りです。いずれの船もお昼ごろには隠岐に到着します。これら船には本日朝刊の新聞が積まれています。隠岐では新聞配達がお昼すぎになるのです。最も困るのがテレビ欄。番組情報を早く知りたい人は本土からFAXで送ってもらいます。
ちなみに荒天でフェリーが欠航すると新聞は配達されません。後日、2日分、3日分がまとめて配達されます。
Nikon Df + Nikon Ai Nikkor 35mm F2
フェリーおきです。島後へ向かいます。
フェリーくにがです。島前へ向かいます。
隠岐の港に着くとその一瞬、船を中心に町がにぎやかになります。ゲートが開いて車が出てきます。乗客を迎えに来る人々、新聞を降ろして配達のバイクに積む人々。そして、つぎの港に向かって出港すると再び静けさが戻ります。
Nikon Df + Nikon Ai Nikkor 35mm F2
20年位前に隠岐汽船のフェリーに乗ったことがあります。デッキで海を眺めているとトビウオが船よりも速く飛んでいるのが見られます。これが意外に長い距離を飛んでいてびっくりしました。夏は快適な船旅です。船内の売店でサザエご飯を売っていました。これが美味しかった記憶があります。
冬は海が荒れ、客室の絨毯の上で寝て船酔いしないよう耐えていました。うねりの中で船が波に乗り上げ、体が一瞬浮く感覚がありました。海が荒れそうなときは特2等船室にします。2等船室は船の後尾側ですのでかなり揺れます。特2等船室は船の中心部ですので揺れが少なく、機関室エンジンからも遠いので少し静かです。枕と毛布を確保して後は目を開けないように寝るのみ。
幸いに船酔いはありませんでしたが、冬だけは二度と乗りたくはないです。