おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
現代医療の誤りを正す
第1章 漢方薬はなぜ効くか
現代医学の盲点を救う
p49東洋医学と西洋医学の根本的な違いがここにある!
しかし、漢方薬というと、とかく不老長寿だの、不治の病(やまい)の薬だのと、明治以来思われてきました。
じつはその「漢方薬」という名称も、明治の初めに西洋医学の蘭方医に対して漢方医といわれたのがはじまりで、中国の漢時代から伝わった医術をかってに漢方と名づけたのです。
それまでは漢方医だけが医者であり、〝薬師(くすし)〟といわれていたことは前に述べました。
武士同様に帯刀が許され、藩医や御典医(ごてんい)になるとたいへんな権威をもっていたのです。
それが明治以降、急速な西洋文明への接近で、二千年の歴史をもつ東洋文明が後退して、ついには漢方は医の仁術(にんじゅつ)から遠ざけられてしまったのです。
しかし、二千年もつづけてきた生活や人間の英知が百年の歴史で急に変わるわけはありません。
お隣の中国では、もちろん漢方薬などという言葉はありません。医学や薬は日本でいう漢方の考え方が営々とつづいているのです。
いまは、東洋医学という数千年の歴史と経験をもって、西洋医学をとり入れた研究が盛んになっています。
日本人のように、こっちが便利だとするとそっちばかり向いてしまうという生き方は、つまずきのもとであったのです。
日本でも明治百年で、やっと西洋文明に対する反省が起こり、忘れていた東洋文明に対する研究や発掘がまたぞろ起こってきました。
東洋人の宇宙観、自然と人間の関係、科学だけでは解決しない幾多の問題が横たわっているのです。
漢方薬が見なおされているもの、いわば東洋医学が自然と人間の長い体験の原理から生まれてきた医薬学だからです。
西洋医学では科学的で分析的です。
お医者さんは病気の原因を探し求め、病名にあてはめた新薬を飲ませます。
外科的治療や最近の予防医学では、大いなる功績をあげてきたことは周知のとおりです。
たが、もし病名薬方式だけで投薬して、お医者さんが未熟で病気の原因や病名をうっかり誤診したり、間違ったりしたらたいへんです。
患者はまったく間違った治療を受け、間違った投薬をされることになるのです。
近年、お医者さんの誤診や投薬の間違いで、医原病が起こり、社会的に医師が告発される事件が多くなりました。
これは、患者を一律(いちりつ)に病名に当てはめる医学のあり方に問題があるといわれています。
東大の高名な内科の先生だったO教授は、こんな驚くべきことをいっています。
自分が診断した患者のうち、七〇パーセントは診断が的中したが、あと三〇パーセントは間違いや誤診だったといいます。
医者を神様のように思っている患者にとっては、なんと怖(こわ)い告白ではありませんか。
では、東洋医学、いわゆる漢方医学ではどうなのか。
漢方医学は西洋医学と対照的で、人間も自然の一部であるという哲学的な考え方から出発しています。
人間を全体的、総合的にとらえようとしているのです。
漢方で言う診断は、外見と内面からの望・聞・問・切という四つの方法で行なわれます。
病名を発見するのではなく、頭が痛いとか手がしびれるとかの具体的な訴えを重視しています。
患者の症状をとり除くために、患者一人一人の体質や病状に応じて、総合的な治療が施されます。
すなわち、人間の五体や機能を全体的に生かし、とらえるというのが漢方医学なのです。
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