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黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八 第三節 語句の意味 1-2

2012-06-01 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八

第三節

 胃之大絡、名曰虚里。貫鬲絡肺、出於左乳下。其動應衣。脈宗氣也。

盛喘數絶者、則病在中。結而横有積矣。絶不至曰死。(1乳之下其動應衣宗氣泄也。

 欲知寸口太過與不及、寸口之脈中手短者曰頭痛。寸口脈中手長者曰足脛痛。寸口脈中手促上撃者曰肩背痛。寸口脈沈而堅者曰病在中。寸口脈浮而盛者曰病在外。寸口脈沈而弱曰寒熱及疝瘕少腹痛。寸口脈沈而横曰脅下有積、腹中有横積痛。寸口脈沈而喘曰寒熱。

(1この十一字衍文

 

語句の意味 1-2

 

大絡=十五絡。

十五絡=十五絡脈、十五別絡ともいう。十二経脈に各々一つずつの別絡があり、これに任脈絡・督脈絡・脾の大絡の三つを加えて十五絡という。

これらは全身をくまなく絡い、また表裏内外を通じさせる作用があり、弁証上および治療上に一定の意義がある。

 

曰(いう)と日(にち・ひ)の違い。パソコンの文字の違い。

実際の漢字は日が横広になった字がイワク・イウと明解漢和辞典では表記されている。

 

虚里=『沈氏経絡全書』に「乳根穴の部分である」とある。左乳の下、心蔵が鼓動するところにある。東洋学術出版社素問

 

其の動 衣に応ず=『甲乙経』が「其の動 手に応ず」としているのがよい。『甲乙経』のように改めるべきである。東洋学術出版社素問

 

宗=ソウ・シュウ。ムネ。おもだったこと。いちばんだいじなところ。分かれ出る本もと。かしら。タットぶ→尊。タットい→尊。

宗氣=水穀(飲食物)の精微(飲食物を消化吸収して得られるところの最も純粋で質のすぐれた成分)より化生した営衛=

黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八 第二節 語句の意味 2-2

の気と、吸入した大気とが合して成った気で、胸中に積し、全身の気の運行輸布の出発点でもある。

宗気には二つの大きな働きがある。

1)喉に出て呼吸を行らし、音声の強弱に影響を与える。

2)心脈に注ぎ気血を行らしてその供給に対処し、また体温の調節と身体の運動に大きな関係がある。

  =衛気と大気とが結合して胸中に蓄積された気。

 

喘=ゼン。アエぐ。せく。せかせかする。ササヤく。いびき。

絶=ゼツ。タえる。きれる。続かない。断絶。尽きる。ほろびる。なくなる。息がとまる。死ぬ。絶命。タやす。なくす。タつ。横に切る。やまる。こばむ。

絶脉=全く異常のない仮想的健康者の脉を平人(へいじん)の脉(平脉・へいみゃく)といい、一方脉の絶えたものを絶脉(ぜつみゃく)と呼んでいる。《東洋医学概説p127》

結脈=脈象の一つ。脈が遅緩で不規則な間歇があるもの。結滞する脈のこと。

横=オウ。コウ。ヨコ。東西。左右。そば。かたわら。正しくない。道理に合わない。つっかい棒。断絶する。横切る。ほしいまま。わがまま。

積=積聚の簡称。<霊枢百病始生篇>「積の始生は寒を得ればすなわち生ず。厥すればすなわち積を成すなり。」

積聚=せきじゅ・せきしゅう、しゃくじゅとも読む。病証名。腹内に血塊があって、脹れや痛みをともなう病証。一般に、積塊が明らかにあって、痛みや脹れが強く、固定して移動しないものを積といい、積塊が不明確で、一時的に脹れがきて痛みにきまった場所がないものを聚という。

 

(1乳之下其動應衣宗氣泄也。この一句は、上下の文章より見て意味が通じない。・・・・・。よって之を削除して解説しないことにする。鍼灸医学大系

衍文=よけいな字。混入した文章。

 

寸口=気口、脈口ともいう、寸口は手の太陰肺經に属する動脈であり、このところは太淵穴で魚際を去ること一寸なのでこの名がある。

 

寸口=「脈口」あるいは「気口」ともいう。ここでは寸・関・尺の三部をまとめて「寸口」といっているのである。東洋学術出版社素問

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