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黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八 第三節 訳

2012-06-05 09:34:26 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八

第三節

 胃之大絡、名曰虚里。貫鬲絡肺、出於左乳下。其動應衣。脈宗氣也。

盛喘數絶者、則病在中。結而横有積矣。絶不至曰死。

 欲知寸口太過與不及、寸口之脈中手短者曰頭痛。寸口脈中手長者曰足脛痛。寸口脈中手促上撃者曰肩背痛。寸口脈沈而堅者曰病在中。寸口脈浮而盛者曰病在外。寸口脈沈而横曰脅下有積、腹中有横積痛。寸口脈沈而喘曰寒熱。

 訳

 胃の大絡を名づけて虚里ともうします。胃から横隔膜を貫き肺をまとい、左乳の下に出てまいります。その動、搏動は手(東洋学術出版社素問・甲乙経により)に応じ、脈の宗気と申しまして、衛気と大気とが結合して胸中に蓄積された気のことを言うのでございます。

盛んに喘ぎ、たびたび息が止るようになるのは、病は内部にあるのでございます。

脈が遅く緩やかで不規則な間歇があり、道理に合わないような搏動をするのは積聚があり、脈が絶脉となるものは死ぬ徴候でございます。

寸口脈の状態の太過不及から病状知りたいのでありますれば、寸口の脈が指にあたり、短く感ずるのは頭痛の病でございます。

寸口の脈が指にあたり、長いものは足の脛痛でございます。

寸口の脈が指にあたり、急促にきて力があるが間隔が不規則のもので、脈が指を突き上げるように感ずるものは肩背痛があるものでございます。(鍼灸医学大系・この文章の通解(訳)が抜けている)

寸口の脈が沈んで、来る脈がしっかりしているものは、病は体内にあることを示しています。

寸口の脈が浮で、而も盛んであるものは、病は表にあるのでございます。

寸口の脈が沈で、而も道理に合わないような搏動をするものは、脇下に積聚がありまして、積のために腹中にひろがる痛みがあるのでございます。

寸口の脈が沈で、而も喘ぐような脈状のものは悪寒発熱があるのでございます。

 

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