おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八
第四節
脈盛滑堅者曰病在外。脈小實而堅者曰病在内。脈小弱以濇謂之久病。脈滑浮而疾者謂之新病、脈急者曰疝瘕少腹痛。脈滑曰風。脈濇曰痹。緩而滑曰熱中。盛而緊曰脹。
語句の意味
盛=さかんなこと。<素問五常政大論>「盛を盛することなく、虚を虚することなかれ。」
=セイ。ジョウ。モる。器に入れる。高く積みあげる。薬を調合する。度を刻むこと。〔日〕もりそばの略。サカり。じゅうぶんなこと。非常に多いこと。いっぱいに満ちたようす。最中。サカる。盛んになる。流行する。
滑=滑脈・滑らかな脈
=脈象の一つ。脈の往来がなめらかで、指には円滑に応じ、円珠が盆の中でころがり回るような状態である。痰飲・食滞・実熱など、また妊娠しているときにもあらわれる。
<脈経>「滑脈は往来前却して流利し、展転替替然として数と相似る。」
堅=硬いこと。
=ケン。カタい。くだけにくい。破れにくい。たしか。まじめ。動かない。
小=ショウ。チイさい。コ。オ、小の意の接頭語。かさが少ない。低い。身分が低い。短い。こまかい。わずかな。せまい。人数が少ない。一部分。度量が狭い。つまらぬ。小きざみ。こまかい。軽い。いやしい。細い。軽んずる。サ、語調をととのえる接頭語。めかけ。
實=実脈。脈象の一種。三部の脈を弱く按じても強く按じても力のあるもの。実証である。実熱内結、停痰食積などにみられる。
<素問玉機真蔵論>「脈実は病中にあり。」
<脈経>「実脈大にして長、微に強く、之を按じて指に隠れ愊愊然たり。」
弱=弱脈・脈象の一つ。細軟で沈。柔弱で滑の脈をいい、気血が不足している虚証にみられる。
<素問玉機真蔵論>「脈弱にして以て滑なるは、是れ胃気有るなり。命じて治し易しと曰う。之を取るに時を以てす。」
濇=しょく・渋(じゅう)に同じ
渋=濇(しょく・しゅう)に作る場合もある。しぶる。なめらかでない。とどこおる。しぶい。味がしぶくてにがい。
渋脈=濇脈ともいう。脈象の一つ。脈の去来がなめらかでなく、ちょうど小刀で竹をけずるようなぎこちなさがあるもの。
この脈は、血が少なくて精を傷り、津液が虧損されたことを、あるいは気滞血瘀の病証をあらわす。
貧血・心機能不全などの病証にみられる。
<脈経>「渋脈は細にして遅、往来し難く、且つ散じ、或は一止してまた来たる。」
久病=<霊枢終始篇>「久病は邪気入りて深し。」長患いの意味にも用いられる。
=久しく病症にあること。
浮=浮脈・指を軽く当てただけで触れる脈。
浮脈=脈象の一つ。脈位は浅く、軽く取ると得られる。病が表にあることを示し、浮にして有力は表実、浮にして無力は表虚。
多くは、感冒とか急性熱病の初期にあらわれる。久病で陽気虚損のものは、浮大無力の脈象があらわれる。
<脈経>「之を挙ぐれば有余、之を按ずれば不足」
<素問脈要精微論>「春は浮くこと魚の游ぎて波にあるが如し。」
<脈経十八難>「伏は脈筋下に行くなり、浮は脈内上にあって行くなり。」
疾=疾脈・極脈ともいう。脈象の一種。脈が異常に急速であり、医師の一回の正常な呼吸の間に、患者の脈拍が7~8回(毎分120~140回の脈拍に相当する)に達するもの。
多くは陽熱が極めて盛んで陰気がなくなりかけておこるものである。
急性熱病・虚損労損にみられ、危篤な証候である。
このほか妊婦の出産に際しても、またこの脈象があらわれ、難経脈という。
新病=卒病・そつびょう③
卒病=急性病。
=①突然におこった比較的重い病気。卒中など。
②多くの病のこと。たとえば<傷寒雑病論>を<傷寒卒病論>ともいう。
③痼疾に対して、新たに患った病のこと。
<金匱臓腑経絡先後病>「夫れ病、痼疾に加うるに卒病を以てせば、当に先ず其の卒病を治して後、すなわち其の痼疾を治すべし。」
急=せまい・はげしい・ちじむ・はやい・くるしむ・すみやか・あわただしい・いそぐ・かたい・ひきしまるなどの意味がある。
疝瘕=せんか・病名。瘕疝、蠱(こ)ともいう。
風邪が熱と化して下焦に伝わり、湿と相結しておこるもので、小腹が熱痛し、尿道より白色粘液の流出がある。前立腺炎に類似している。治療は五苓散の類がよい。
<素問玉機真蔵論><素問平人気象論>
疝=病名。元来は腹の痛む病気のことであるが、後世になって、疝にいろいろな意味をもたせるようになり、名称も、また説も一定したものがない。
名称について言えば、
≪病源≫の五疝、<素問骨空論>の七疝、<病源>の七疝、<儒門事親>の七疝、<素問注証発微>の七疝(各疝(五疝・七疝)の疝は省く)。
瘕=①血が凝滞しておこる病。腹中に生じる積塊で、生じたり散じたりして、一ヶ所にないもの。
<素問大奇論>「三陽急すれば瘕と為す。」→積聚、癥。
②喉の病。③女の病を意味することもある。
少腹=小肚ともいう。腹部臍下の部分、或は臍下の両傍をいう。一説に小腹は臍下部、少腹は側腹部。
熱中=病症名。
①よく飢え、よく食べ、小便の多い病症をさす。中消に属する。<霊枢五邪篇>。また多飲頻尿を熱中ということもある。<素問腹中論>。また熱中を消痺とすることもある。
②目黄を主症とする病証。風邪が胃に侵入し、陽明胃経は上って目を絡っているため、また腠理が密であるために邪気を外に排泄できなくなり、熱中となり目黄となるのである。<素問風論>。
③飲食、労倦などにより脾胃が損傷され気虚し火旺となった病証。症状は身熱して煩し、気喘・頭痛・悪寒、あるいは口渇・脈洪大(力が無い)などをあらわす。方は補中益気湯加減を用いる。<脾胃論>。
中消=消渇病の一種、三消の一つでよく食べるがかえって痩せ、胃消、消中、脾消ともいう。
緊=緊脈。脈象の一つ。しまりのある緊張の強い脈で多く寒邪・痛証・宿食などの時に見られる。
<瀕湖脈学>「緊脈は諸痛となし、寒を主り、喘咳、風癇、冷痰を吐す、脈浮緊表寒のものはすべからくこれを発越し、緊沈のものはこれを温散すれば自然に安ず。」
脹=①病名。脹病、鼓脹、単腹脹ともいう。腹部の膨大脹満を主症とする。
→鼓脹。<霊枢脹論>「脈大堅にして濇なるもの脹なり。」
②膨脹感のこと。たとえば頭脹(頭部が張って重く、不快感のある病証)・脇脹・腹脹(腹中が張り、痛みはない症状)など。
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