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黄帝内経素問 経脈別論篇 第二十一 第四節 語句の意味

2012-12-01 09:16:38 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 経脈別論篇 第二十一

第四節

飲入於胃、游溢精氣、上輸於脾。脾氣散精、上歸於肺、通調水道、下輸膀胱。水精四布、五經并行。合於四時、五藏陰陽、揆度以爲常也。

 

語句の意味

游=ユウ。オヨぐ。遊泳。浮かぶ。沈まず、表面にとまる。根拠がない。オヨぎ。泳。アソぶ。楽しむ。まじわる。ぶらぶらする。行く。勉学する。流れ。旗の下部のたれた部分。

溢=イツ。アフれる。コボれる。いっぱいになる。おごる。二十四両の量。片手に盛る量(両手ですくうのや掬(キク))。非常な。

 

精氣=生命根元の力、精神と気力。「万物の精気、精気を奮い起こす」

精気=①正気と同じく、生命の精華物質、およびその働きをさす。

<素問通評虚実論>「邪気盛んなれば則ち実し、精気奪われれば則ち虚す。」

②生殖の精のこと。

<素問上古天真論>「丈夫は八才にして腎気実し、髪長じ歯更わる。二八にして腎気盛んに天癸至り、精気溢瀉し陰陽和す。故によく子あり。」

③飲食より化生された精微物資、すなわち営気、衛気、あるいは後天の精のこと。

<素問経脈別論>「飲胃に入り、精気を游溢し、脾に上輸する。」

<霊枢営衛生会篇>「営衛は、精気なり。」

 

輸=①運輸あるいはそそぎこむこと。

<素問経脈別論>「飲胃に入れば精気を游溢し脾に上輸する。」

②腧、兪に通ずる。穴位。

<霊枢九針十二原篇>「経絡の注ぐ所を輸となす。」

<霊枢邪気蔵府病形>「榮輸は外経を治し、合は内府を治す。」

 

脾気=脾の精気、又は脾の機能。

脾気=脾の運化(昇清を含む)機能および血液の統摂する機能をさす。

<霊枢脈度篇>「脾気は口に通じ、脾和すれば口よく五穀を知る。」

昇清=脾の機能を指す語で、水穀の精微を心・肺へ輸布して栄養分を蔵府器官に配布すること。

 

散=サン。チる。ちらばる。ばらばらになる。乱れる。にじみ広がる。落ち飛ぶ。あちこちに逃げる。心が落ちつかない。消えうせる。チらす。散らばせる。あちらこちらに追っぱらう。気ばらしをする。言いふらす。くばる。一か所に集中しているものを四方に分ける。人に物を与える。きゅうくつにしない。なくす。こなぐすり。無用。ひま。散閑。

 

歸=帰。キ。カエる。もと来た方に引きかえす。家にかえりつく。もといた場所にもどる。去って行く。もとどおりになる。カエす。もどらせる。もと持っていた人にもどしてやる。むくいる。帰ること。帰る道。帰る途中。トツぐ=嫁。嫁に行く。ゆだねる。つき従う。よる。たよる。味方する。オクる→贈。はじる「帰色」。終わる。合う。あわす。

 

水道=①体内を行る水の経路のこと。

<素問経脈別論>「水道を通調し、膀胱に下輸す。」

②経穴名。足の陽明胃経に属す。

<針灸甲乙経>参照。

 

水精=①津液ともいう。飲水が変化したもの。

<素問経脈別論>「水精四布す。」

②水晶のこと。

 

布=フ。ホ。ヌノ。織物。綿織物。シく。ひろげる。ならべる。述べる。広く知らせて実行する。散らす。ふれぶみ。ぜに。

 

五經=①儒学にて聖人の述作として最も尊重する五つの経書。書経・易経・詩経・春秋・礼記をいう。

②推拿部位名。

③五臓の経脈のこと。

 

揆度=疾病の診断にあたって病情と病処とを正確にはかり知ること。

揆度=はかる。おしはかる。

<素問病能論>参照

 

常=ジョウ。ツネ。いつまでも変わらない。なみ。普通。ひごろ。不変の道。きまっていること。トコ。いつも。カって。尋(八尺)の二倍の長さ。

漢方用語大辞典、明解漢和辞典、新・東洋医学辞書

 

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