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肝に関する語句の意味・罷極之本・肝風内動・抽搐・震顫・肝主疏泄・肝主謀慮

2012-12-29 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

肝に関する語句の意味

 

罷極之本=ひきょくのもと・肝と疲労に耐える能力の関係をもっている。

罷は疲に通じる。

肝は筋の活動を主管していて、人体の疲労に耐える能力を支配している。

また肝の気血の盛衰は、運動機能の根本に関係が深い。

<素問六節蔵象論>「肝は、罷極の本、魂の居なり、其の華は爪に在り、其の充は筋に在り、以て血気を生ず。」

六節藏象論篇 第九 第八節

六節藏象論篇 第九 第八節 語句の意味 2-3

 

肝風内動=かんふうないどう・病気の変化の過程で動揺・眩暈・抽搐などの症状をあらわすものを「肝風」という。

これは病理変化の表現であり、外感の風邪と区別する為に、肝風内動というが、実際には風気内動と同じ意味である。

その病機は肝は血を主り、筋を主り、目に開竅し、其の経脈は巓に上り脳に絡すという機能と関係があるので、「諸風掉眩は皆肝に属す」という説がある。

虚証と実証とに分けられ、虚は陰液が虧損されることにより、虚風内動と称し、実は陽熱が盛んになることによる熱盛風動、または熱極生風と称する。

 

抽搐=ちゅうちく・ひきつけのこと。

震顫=しんせん・ふるえ。ふるえること。

肝主疏泄=かんはそせつをつかさどる・疏泄とは昇発透泄の意味である。

肝気には昇発透泄の作用があり、よく全身の気機を舒暢する。

もし精神が抑鬱すると、肝気が鬱結し、甚だしければ気血の流暢に影響し疼痛を発生する。

肝はまた、よく脾胃の消穀運化をたすける。

婦人の月経と男性の排精は、また肝の疏泄作用と関係がある。

肝主謀慮=かんはぼうりょをつかさどる・古人は将軍が戦争時に深謀遠慮することを肝の作用に例えている。

これは、肝はある種の高等神経の機能と関係があることをのべている。

肝気は舒暢条達を好み、肝気の鬱結あるいは肝気の太過によって、肝陽が偏亢すると容易に人は躁々しく怒り易くなる。

これに反して、肝気が不足すると、驚き恐れやすくなり、「肝は謀慮を主る」の作用に影響する。

<素問霊蘭秘典論>「肝は将軍の官にして謀慮出づ。」

 漢方用語大辞典

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