昌栄薬品の宮原 規美雄です
クラシエ薬品の資料より
冷え症・低体温①
・・・西洋医学の考え方・・・
今回と次回は西洋医学的な考え方です。
◎冷え症と低体温の違い
●冷え症とは・・・体温に関係なく普通の人が感じない環境で冷えを強く感じ、日常生活に支障をきたすほどの不快感や苦痛を伴い、さらにその状態が長く続くような病的な状態を言います。
東京ガス都市生活研究所の調査によると、首都圏の女性の48.3%が夏でも冷えを強く感じるというデータがあります。
●低体温とは・・・一般的に体表温が36度未満のことを「低体温」と呼んでいます。
人間の身体は本来、常に36度~37度くらいを保てるようになっています。
体温が下がりすぎている場合は、毛穴が閉じたりし皮膚の表面の血管を細くしたりして熱が逃げるのを防ぎ、エネルギーを燃やして熱をつくろうとします。
何らかの原因で体温が35度台になってしまうと、低体温ということになります。
女性の場合、基礎体温をつけてみると普段の体温がどのくらいなのかが把握しやすくなります。
◎西洋医学には「冷え症」という病名はない・・・そもそも、西洋医学には冷え症という病名がないので病院に通って冷え症を改善しようと思ってもなかなか思うようにはいきません。
西洋医学では、冷えとは末梢の血管が収縮して、皮膚にくる血液が不足している状態と考えます。
この症状が進み手足や腰など特定の部分が冷たく深いに感じられる状態が続いていると、「冷え症」とされるようです。
これは病気とは捉えられていなく、血行や血流が悪い滞りがちな体質や、老化や更年期などで出てくる症状と考えられています。
治療法も進んでいるとは言えず、血行を改善するためのビタミンE剤などが処方される程度で終わりのようです。
悩んでいる患者さんも、体質だからとあきらめて病院に通わず自宅などで表面からの温めでその場をしのいでいる方が大半ではないでしょうか。
また血流改善目的でサプリメントを摂取するという方もおられるようです。
来週に続く予定です
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