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八味地黄丸  トシ[老化]をとらない漢方薬 藤平健 渡辺武 より 八味丸と六味丸のちがいと妙味 桂枝と附子を除いたわけ

2023-02-15 10:41:27 | 日記

昌栄薬品

八味地黄丸 

トシ[老化]をとらない漢方薬 藤平健 渡辺武 より

八味丸と六味丸のちがいと妙味

  • 桂枝と附子を除いたわけ

 八味丸は、・・・・・・・・、人体が老化したり、過度の精神的・肉体的・性的疲労によってあらわれる、身心のひづみに対して、それぞれのひづみを是正する薬剤が見事に質的にも量的にも配互されていて、方証一致と呼ばれる漢方薬の原理が、収められていて、それは病態生理学的に考察しても理解できる妙味があります。

 しかし、八味丸の適応条件である八味丸証は、表裏・陰陽ともに虚証の表虚証と陰虚証とを伴っていることです。

従って、表実証や陰実証には不適応ですから、表虚証に対応して配される桂枝と陰実証に備えられた附子を除けば、表実証と陰実証の八味丸適応症にも応用される便利な薬方になるといった発想で生まれた漢方が六味丸であると考えられます。

 およそ長沙の秘方の『傷寒論』『金匱要略』に納められた張仲景の方剤は、一般に古方と呼ばれていますが、それは病因とそれによって発現する病症の因果関係を判別して、病因の排除とそれによって惹起される病像の解消とをはかる同時作戦によって、一挙に諸種の病症を解除する見事な構成になっています。

 六味丸は、八味丸の不適応症にも応用できて、八味丸の薬効を期待した薬方ですから、素人が使っても誤りが少ない便利な漢方ですが、いわば漢方薬の新薬(洋薬)的な発想での応用といえます。

 中国では一般化された製剤ですが、専門家が応用するとなると、極めて少ないパターとなります。日本では江戸時代に売薬として大衆向けに使用された以外は、今日までの漢方家には応用例が少ないのも、道理だと考えられます。

八味丸:乾地黄;山茱萸・薯蕷(しょよ)・沢瀉・茯苓・牡丹皮・桂枝・附子

六味丸:地黄;山茱萸・山薬    ・沢瀉・茯苓・牡丹皮

乾地黄=生薬、乾燥したジオウ、地髄ともいう

薯蕷=生薬、ヤマイモの根。滋養・強壮・止瀉薬。山薬、薯蕷(しょよ)、自然生(じねんじょう)、山芋、淮山芋ともいう

東洋薬行 八味地黄丸 はちみじおうがん

【効能・効果】効能
体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れ


価格
30日分 810丸 
1回9丸1日3回服用 
6,800円