夏に使う漢方薬は夏に取れる生薬を用いる
夏に取れる蝉退(せんたい・ぜんたい) 蝉の抜け殻
夏に限りませんが夏の皮膚症状に用います
熱感がある痒みに用いるクラシエ薬品 消風散 しょうふうさん
には蝉退(せんたい・ぜんたい)・蟬蛻(せんぜい)が処方されています
お客様は夜痒くなるとのことで、お休み前に消風散を服用していただきました
シッカロールも良いようだとのこと
夜間の痒みが楽になったと昨日来店されました。
蟬蛻(せんぜい)
出典は「薬性論」。別名は蝉退(せんたい)、蝉衣(せんい)。セミ科昆虫黒蚱(こくさく)Cryptotympana atrata Fabr.或いは蚱蟬C.pustulata Fabr.などの幼虫の羽化するときに脱落した皮殻である。山東・河南・河北・湖北・江蘇・四川などに主産する。性味は鹹・甘、寒。肺・肝経に入る。効能は散風熱、宣肺、透疹、解痙。臨床応用は外感風熱、咳嗽、音啞、咽喉腫痛、麻疹透発不暢、風疹、小児驚癎、夜啼、破傷風、目赤、翳障を治す。2.5~4.5gを煎服する。蟬蛻(せんぜい)はキチン質で、isoxanthopterin, erythropterinを含有する。破傷風毒素によるウサギの破傷風に対して、生存時間を延ばす。また、strychnine,cocaine 及び nicotineによる痙攣死亡に拮抗し、中枢神経を鎮静する作用もある。蟬蛻(せんぜい)には解熱作用があり、その作用は蝉衣の頭足部分が割合に強い。漢方医学大辞典
蝉退
センタイ,ゼンタイ【蝉退】
Cicadae Periostracum
[基原]スジアカクマゼミCryptotympana atrata Fabricius、アブラゼミGraptopsaltria nigrofuscata Motschusky(いずれもセミ科Cicadidae)近似種の蝉(さなぎ)の脱け殻
[出典]名医別録
[別名]蝉殻(せんかく)《名医別録》、蝉脱(せんだつ)、蝉衣(せんい)
[成分]キチン貭(chitin)を大量に含む
[効能]解熱、鎮静、鎮痙、透疹
[用法]感冒、頭痛、小児の夜泣き、麻疹などの皮膚疾患
[性味]鹹・甘、寒
[処方]袪風敗毒散(料)、消風散料、蝉花散、蝉殻湯、五退散
[産地]中国、日本 新東洋医学辞書
クラシエ薬品 消風散 しょうふうさん
第2類医薬品
こんな症状でお困りの方に!
- 慢性湿疹(分泌物の多いもの)…などの症状の方に。
処方解説
- 「消風散」は、漢方の古典といわれる中国の医書『外科正宗[ゲカセイソウ]』に収載されている薬方です。
- 慢性湿疹(分泌物の多いもの)に効果があります。
成分
成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
消風散料エキス粉末・・・2,800mg
〔トウキ・ジオウ・ビャクジュツ各1.5g、セッコウ・モクツウ各2.5g、ボウフウ・ゴボウシ各1.0g、チモ・ゴマ・カンゾウ各0.75g、センタイ・クジン・ケイガイ各0.5gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能
体力中等度以上の人の皮膚疾患で、かゆみが強くて分泌物が多く、ときに局所の熱感があるものの次の諸症:湿疹・皮膚炎、じんましん、水虫、あせも
用法・用量
1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・ 1回2/3包
7才未満4才以上・・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・・1回1/3包
2才未満・・・服用しないこと
※ この医薬品の使用上の注意をよく読んで正しくお使い下さい。
90包 8,100円 税込価格