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黄帝内経素問 異法方宜論篇 第十二 第四節 語句の意味

2011-07-15 09:16:54 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 異法方宜論篇 第十二 第四節(45) 

 南方者天地所長養、陽之所盛處也。其地下、水土弱。霧露之所聚也。其民嗜酸而食胕。故其民皆緻理而赤色。其病攣痹。其治宜微鍼。故九鍼者亦從南方來。

 

語句の意味

天地所長養=長は長じ、養はやしなうこと。南方は炎熱の方向であり、四時にたとうれば夏にあたる。故に天地の長養するところとするのである。鍼灸医学大系

盛處=盛んであるところ。

其地下=その地は低い

水土弱=気候風土がおだやかということ。鍼灸医学大系

霧露=きりやつゆが発生する土地、湿度の高い土地。

嗜酸=酸っぱい味をこのむ。

蔵気法時論篇第二十二にいう、「心の色は赤、宜しく酸を食すべし。小豆、犬肉、李、韮は皆酸なり」の酸の意ではあるまいかとも考えられる。鍼灸医学大系

とあるが、小豆は甘平、犬肉不明(人肉は酸・鬼子母神が人間の赤ん坊を食べてしまうので、神さまが鬼子母神の赤ん坊を隠したところ、鬼子母神は嘆き悲しみ、もうこれからは人間の赤ん坊は食べないと約束した、神さまはその代わりに石榴(せきりゅう・ざくろ・酸)を与えた。)、李(すもも)は酸温、韮(にら)は辛温。日中医薬研究会薬性表五味調和より。

三国志に、客人が来たが食するものが無い、主人(誰だか忘れました)は妻を殺し客人に狼の肉とウソをつきもてなした。客人が帰る時奥さんの足が転がっているのを見た。(多分狼の肉も、犬の肉も味は酸ではないでしょうか。)川英治・三国志・この件には解説が付いていたように記憶しています。日本では、冬に客人が来たが暖をとるための薪がなく、大切にしていた梅の盆栽を薪にして暖をとる例を上げています。梅はバラ科で生でも燃え易い。

胕=ふ。はらわた。

 =食物としての胕とは、新鮮なにおいのするものでない食品、例えばクサヤ()、なっとう、漿の類をいうのである。鍼灸医学大系

 =「腐」の字に同じ。腐熟した食物。東洋学術出版社素問

緻理=肌理(きめ)の細かい肌。

攣痹=筋脈の拘急が攣であり、皮膚の疼痛麻木が痹である。一般に、痹証の筋脈拘急・皮膚の麻木・疼痛・関節の動きの悪さなどの症状をさす。ひきつり、しびれる。湿気の高い所に起る病気。

拘急=四肢・両脇、下腹に多く現れる病証で、がひきつり痙攣して自由に屈伸することができない。

麻木=皮膚感覚が異常になる症状で、麻は虫が這うように感じてしびれ 木は触れても感覚の無いもの。

微鍼=微針・小針ともいう。針の小さいものをいう。九針中の鑱針(ざんしん)・員針・提針・員利針・毫針(ごうしん)などをさす。

毫針=古代九針のひとつ、深部刺入を目的とする針で現在最も多く使用されている。

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黄帝内経素問 異法方宜論篇 第十二 第四節(4-5)

2011-07-14 09:35:12 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

柴崎保三著鍼灸医学大系 黄帝内経素問 異法方宜論篇 第十二 第四節(45)

 

原文

 

 南方者天地所長養、陽之所盛處也。

其地下、水土弱。

霧露之所聚也。

其民嗜酸而食胕。

故其民皆緻理而赤色。

其病攣痹。

其治宜微鍼。

故九鍼者亦從南方來。

 

訓読

 

南方は天地の長養する所、陽の盛處する所なり。

其の地下(ひく)く水土弱し。

霧露の聚(あつま)る所なり。

其の民酸を嗜みて胕(ふ・にくづきに付)を食す。

故に其の民皆緻理にして赤色。

其の病は攣痹す。

其の治は微鍼に宜し。

故に九鍼は亦南方より來る。

 

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黄帝内経素問 異法方宜論篇 第十二 第三節(3-5) 訳

2011-07-13 09:27:22 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 異法方宜論篇 第十二 第三節(35)

 北方者天地所閉藏之域也。其地高、陵居、風寒冰冽。其民樂野處而乳食。藏寒生滿病。其治宜灸焫。故灸者亦從北方來。

 北方は陽気が潜伏して万物がみな閉塞してしまうような地域であります。その地域は高地で、広大な丘のような所に住み、風の寒さは極寒の地方のようです。その住民は山野に住み、定住しない遊牧民で獣乳を食しています。寒さが厳しく内臓まで冷えてお腹が張る病が多いのであります。其の治療は艾を用いたお灸が宜しいのであります。それ故にお灸で治療する方法は北方より伝わったものでございます。

 

宜し(よろし)

<傷寒外伝>「主方に非ずと雖も、時の宜しきに従って、借りて以て之を治する者を宜しと曰う。」漢方用語大辞典

 

主る(つかさどる)主治。主治範囲。

<傷寒外伝>「主は君主なり。桂枝湯の方の若(ごと)き、既に陽実の人、軽邪、肌表を襲うの病に君主たるときは、則ち此病を治する任専、此方に在り。若し其人或は虚し、其邪或は重く、及び他因の雑ある者は、自ら分外に属す。此方の知る所に非ず。」大塚敬節著傷寒論解説

 

傷寒論という書物の

太陽病中第六 第一条 に

太陽病、項背強几几、無汗、悪風、葛根湯主之。

たいようびょう、こうはいこわばることしゅしゅ、あせなく、おふう、かっこんとうこれをつかさどる。

太陽病で首から肩にかけてこわばり、汗がなく、さむけがするものは、葛根湯の主治であり、治る。

 

同第十二条

太陽病、外證未解、脈浮弱者、当以汗解、宜桂枝湯。

たいようびょう、がいしょういまだげせず、みゃくふじゃくのものは、まさにあせをもってげすべし、けいしとうによろしい。

太陽病で頭痛や発熱等が未だとりきれておらず、脈が浮いて弱いものは、之は発汗させてやれば症状が取り除かれる、それには桂枝湯が今の場合には宜しいということで、次に訴えが残ることがあり、その時はまた処方を考える。

 

同第六条

太陽與陽明合病、喘而胸滿者、不可下、宜麻黄湯主之。

たいようとようめいのごうびょう、ぜんしてきょうまんするものは、くだすべからず、よろしくまおうとうこれをつかさどる。

宜の字は斯ふいふ場合には此れが宜しいと云意・荒木性次著方術説話

 

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黄帝内経素問 異法方宜論篇 第十二 第三節 語句の意味

2011-07-12 10:20:04 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

黄帝内経素問 異法方宜論篇 第十二 第三節(35)

 

 北方者天地所閉藏之域也。其地高、陵居、風寒冰冽。其民樂野處而乳食。藏寒生滿病。其治宜灸焫。故灸焫者亦從北方來。

 

語句の意味

 

閉蔵=陽気が潜伏して万物がみな閉塞すること

 

風寒=寒風(かんぷう)、風は冷たい。

 

冰=にすいに水・は正字・氷

 

冽=にすいに列。寒い。寒くてひえる。

 

冰冽=極寒である。

 

野處=野処。山野の中に住む。

 

乳食=獣乳を食糧として多く用うること。鍼灸医学大系

 

滿病=胸腹が脹満(膨満感があること)する病。

 

灸焫=艾葉(がいよう・よもぎ)などの薬物で製成した艾炷(がいしゅ・しゅは火へんに主、円錐状にした良質なもぐさ)、または艾巻を燃やして人体の一定の体表部を刺激し、治療の目的を達する方法である。

 

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黄帝内経素問 異法方宜論篇 第十二 第三節(3-5)

2011-07-11 09:11:33 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

柴崎保三著 鍼灸医学大系 黄帝内経素問 異法方宜論篇 第十二 第三節(35) 

 

原文

 

 北方者天地所閉藏之域也。

其地高、陵居、風寒冰冽。

其民樂野處而乳食。

藏寒生滿病。

其治宜灸

故灸者亦從北方來。

 

訓読

 

北方は天地の閉藏する所の域なり。

其の地は高く陵居し風寒冰冽なり。

其の民は野處するを樂しみて乳食す。

藏寒して滿病を生ず。

其の治は灸(きゅうぜつ・)に宜し。

故に灸は北方より來る。

 

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250g 8,400

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