中学校でつくっているキュウリ
今年、仕事で行っている中学校で、
相談室(適応指導教室)用に畑を作ってもらいました。
以前、自分が中学校の相談員をしていたとき、
相談室登校の子どもたちと畑作業をして、
楽しかった思い出があるからです。
畑といっても、花壇に野菜を植えただけのものでした。
それでも畑作業の効果は絶大で、
生徒たちは毎日学校に来て土をいじり
野菜の世話をして、その野菜の成長を見ながら
相談室で過ごしていました。
教室に行っている生徒たちも、花壇の(畑の)横を通ると
声をかけていってくれるし、収穫した野菜を先生たちに配ったり
みんなで料理をして食べたり、
毎日やることがたくさんあって充実していたな~と(^^)。
もちろん、相談室登校の生徒たちも元気になっていって、
3年生になると教室に行ったり、受験に向けてがんばったり。
当時の生徒指導の先生が
いつも思いつきで言う私の意見をていねいに取り上げてくれて、
学校との間を取り持ってくれて。
ある時は、相談室登校の生徒たちと折り紙のカエルを山ほどつくって
近隣の幼稚園(生徒たちが卒業した幼稚園)に訪問して、
幼稚園児たちとカエルを飛ばして遊んだり…。
ある時は、収穫したサツマイモをグラウンドで焼き芋にしたり…。
(授業中、グランドで焼き芋を焼いていたら煙がすごくて…。
消防車が来ちゃうんじゃないかとひやひや…。
今じゃ~、よくあんなことしたな~と思うし、
よくそれを学校が許してくれたな~と、当時の校長先生に頭が下がります~)
相談室でたこ焼きをつくってみんなで食べたり…、
オセロをやったり、将棋や囲碁をやったり…。
当時のスクールカウンセラーさんが、
悩み悩みそこにいる私に対して
(こんなことをしながらも本当にこれで良いのかと、一応は悩んでいたのです…)
「そこにいてくれるだけで良い」と言ってくれました。
その時にはよく分からなかったのですが、
今ならその意味がとてもよく分かります。
自分がスクールカウンセラーの立場になって、
子どもたちとカウンセリングをする中で、
先生とは別の立場で、学校の中で彼らを受け止めてくれる存在がいることが
不安でいっぱいの子どもたちにとっていかに安心できるか
今ならよく分かります。
今年、せっかく畑を作ってもらったのですが、
時間的な余裕もなく、畑作業は公務員さんに任せっきりです。
それでも立派に育った野菜を見るのはうれしい。
子どもたちに自然のたくましさを身につけて欲しいな~と思います。
とはいえ…、夏休みになり仕事が少し楽になったことで夏太り…
人のことより、今は自分のこと考えなくちゃ…
とほほ…
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