北キプロスの首都レフコーシャの象徴、セリミエ・ジャーミー(モスク)です。
13世紀に聖ソフィア大聖堂として建てられたものの、オスマントルコ統治下時代の16世紀に、イスラムモスクに生まれ変わりました。
同じくギリシャ正教会の大聖堂からイスラムモスクになった例としては、イスタンブール(トルコ)のアヤソフィア等があります。
EUの支援を受け、欧州リゾートの雰囲気を持つ南キプロスの首都、レフコシア(ニコシア)と壁1枚隔てただけなのに、1歩足を踏み入れると、そこはトルコのアジア的な雰囲気へと一変し、町を歩いているだけでも数倍とも言われる経済格差を、肌で感じます。
ベルリンの壁が崩壊して今年でちょうど20年になりますが、四半世紀以上前の紛争により、1国の首都が今なお2つに分けられている、北側のレフコーシャの人々にとって、この大聖堂は心の拠り所になっているようです。