パーヴォ・ヤルヴィ指揮、フランクフルト放送交響楽団演奏による、ブラームスのドイツ・レクイエムを、フランクフルトのオペラ座で聞いてきました。
前回良かったという話をブログに書いた為か(たぶん読んでないと思いますが。笑)、また知人にチケットを戴き、小躍りしながら行ってきました。(激しく感謝)
FR(フランクフルト交響楽団)の主席指揮者で、世界的に注目されている若手指揮者でもあるヤルヴィですが、ストリングス(弦楽器)や木管楽器の良さをうまく引き出すことで有名で、確かに弦楽器等は世界の超一流楽団にも負けない程、素晴らしいの一言でした。
一方でブラス(金管)には物足りなさを感じたりして、、、これはヤルヴィのせいなのか、FR自体の特徴なのか、、、。(自分がブラス出身なのでよけいにそう感じるのかもしれませんが、、、)
さて本日の曲目である、ブラームス ドイツ レクイエム(7曲構成)ですが、やはりドイツでドイツ語の歌曲を聴くのはすごく良いです。
(当たり前ですが)
ブラームス&ブルックナーで有名な指揮者だけあって、まさに至福の時を過ごすことができました。
(1曲目のメシアンを聴いた時はあれれ???と思ったのですが(同じ現代曲なら前回聴いたマルクス・ステンツの指揮の方がずっと好きです)、でもブラームスは、1曲目を全て帳消しにしてくれる、本当に素晴らしい演奏&合唱でした)
もっとも自分がステージ側にいないことが、唯一残念だったのですが。
(音楽は「参加」してこそ、最大の素晴らしさを実感できると思うので、合唱隊のはじっこで良いので参加したかった等とふてぶてしく思ったりして。<路上演奏を含め、最近「お一人様演奏」ばかりなので、「皆で作り上げる音楽」に飢えているのかもしれませんが。笑)
ブラームスはこれまで専門外だったので、あまり知らずに来たのですが、名曲として知られるこのレクイエムを、彼は10年以上かけてかけて作り上げたのだとか。
このレクイエムの完成2年前に、現在の7曲中、3つの楽曲試演をウィーンで行ったものの、聴衆の罵声を浴びる大失敗に終わったり、13歳で場末の居酒屋やレストランでピアノの弾き語りをして家計を助けた等、調べてみるとなかなかの苦労人で、このエピソードを知って個人的にものすごく共感を覚えました。
ドイツでの生活を始めて4年目、自宅のインターネット回線が頻繁に回線障害になることをはじめ(苦笑)、大変だなあと感じることが日々多いですが、ドイツのクラシック音楽はリスペクトに値する素晴らしい文化だと思います。
フランクフルトでも木・金曜日等にオペラ座でFRの演奏を聴くことができますので、ぜひドイツにお立ち寄りの際は、1度お試し下さい。
(関係者の知人にチケットを戴いてばかりなので、宣伝しておかなくては。宣伝ついでに、またチケット下さ~い。<そっちにも宣伝かい。笑)
でも本当に1度聴く価値ありです!!!
※写真:FrankfurtのAlte Oper