ライトアップされた、ベルリンの連邦議会議事堂(旧帝国議会議事堂)です。
帝政ドイツ時代の1894年に、最初の帝国議会議事堂がこの地に建てられたものの、アドルフ・ヒトラーが首相になった翌月の1933年2月27日に、謎の不審火で議事堂が炎上しました。
(その不審火をきっかけに緊急大統領令を発布、ナチ党が独裁政治を推し進めました)
その後、第二次世界大戦中となる1943年のベルリン大空襲、1945年のソ連軍によるベルリン攻防で徹底的に破壊され、冷戦時代には廃墟となっていました。
しかし1990年10月にドイツ再統一記念式典がこの議事堂前で行われ、冷戦中の西ドイツ側の首都だったボンからベルリンに首都機能が戻されることになり、ドイツ連邦議会がこの地に置かれました。
(1990年はW杯イタリア大会で、ベッケンバウアー監督率いる西ドイツ代表が優勝した年でもあります)
現在の連邦議会議事堂は1999年に完成し、ガラス張りの屋上ドームは一般に開放され(開場時間8~22時)、いつも多くの見学者や観光客で賑わっています。
このガラス張りのドームからは連邦議会が見学でき、「開かれた議会」の象徴になっています。