ドイツでは福島原発問題に関連する過剰なパニック反応が相変わらず続いています。
日本からドイツへ戻ってきた人達の話を聞いても、原発事故の影響を懸念し、日本を脱出しようとする在日外国人で飛行機は満席だという話を耳にします。
3月17日には、日本の震災の影響から想定される世界経済の混乱を想定してか、比較的安全な資産と言われるスイスフランや日本円に投資が集中し、1ドル=76円25銭の戦後最高値まで急騰しました。
輸出業中心の日本の経済に対する、極度の円高による影響を懸念していましたが、本日嬉しいニュースを目にしました。
「G7が数兆円規模で円売り協調介入」
これを反映して、3月18日の日本時間午後時点では、震災前の規模程度の1ドル=81円まで戻っています。
世界各国が日本の混乱収拾の為に、金融や経済の分野まで手を差し伸べるのは、正直これまで記憶にありません。
日本は独りぼっちではないのだと、強く印象づけられる出来ごとです。
そして地震や津波被害による救援物資や、原発事故対策等についても、各国から次々に支援の手が差し伸べられようとしています。
今回の東日本大震災から発生している一連の被害は、本当に本当に辛く悲しい出来事で、まだ幼い命がたくさん失われているというニュース1つとっても、激しく胸をしめつけられる思いですが、「困った時こそ助け合う」という気持ちが、世界レベルまで広がっていることが、暗闇に差す光のように感じます。
原発対応や被災者支援等、依然予断を許さない厳しい状況が続きますが、希望を持って見守りたいと思います。