拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

今必要なのはワイドショーではなく、人々を正しく導く為の正確・迅速・詳細な報道です。

2011-03-19 | その他


東日本大震災が発生して、1週間が経過しました。

対策に当たる関係者も疲労が蓄積している頃だと思いますが、原発対応や被災地支援等、依然予断を許さない状況で、体制強化を含めたしかるべき対策をとった上で、まだまだ踏ん張らないといけません。


メディアを通して流れる、被災者を励ますメッセージ、現地の惨状、原発対応状況等を皆注視しています。


日本国内及び海外の混乱状況を見ていても、そのうちの多くが、正確な情報や詳細な情報が、しっかりと伝わらないことから発生している気がします。


そういった意味で、メディアの持つ意味は大変重要で、報道の中身1つで、世の中の流れを良くも悪くも変えることができ、そして人命を救うことも、その逆もできると思います。



最悪の場合、傾国の危険すらある程の今回の災害・原発被害において、日本の多くの報道は間違いなく、救国の一翼を担っていると思います。



しかし震災から1週間が経過し、政治スキャンダルが騒がれていた頃のワイドショー的な報道をチラホラと見かけるようになりました。


平時ならまだしも、このような危機的な状況において、誰かの言葉尻を捕まえて叩けるだけ叩く、自分達の飯の種的な報道は、はっきり言って見苦しい限りです。



今日本、そして世界が必要としているのは、人々を正しく導く為の正確・迅速・詳細な報道です。


日本政府からの情報が足らないのであれば、原発問題はIAEA等の責任ある立場の機関からの情報を正確に伝える等、日本のメディアの皆さんには、「当事者」としてこれまで以上に最善を尽くして欲しいと思います。



現在一部の地域で起こっている、買占め問題に対する影響と同じように、今は一個人のことを考えるのではなく、より被害の大きい場所や人達、原発等のより人命や経済への影響等が大きい問題への対応を優先しなくてはいけない時期です。


既に義援金や救援物資等、著名人だけでなく、一般市民レベルでも多くの善意が溢れていると聞きます。


問題も沢山ありますが、日本人のモラルや思いやりの文化は、間違いなく世界でもトップレベルだと思います。


ぜひ今は「当事者」である日本人が一致団結して、この危機的な問題を乗り越えられたらと思っています。