拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

日本代表GK川島選手の福島を揶揄する野次への抗議行動について

2011-08-22 | その他


8月19日のベルギー1部リーグ「リールスvsゲルミナル・ベールショット」戦の試合中、日本代表GK川島選手が、対戦相手のゲルミナルのサポーターから「フクシマ、フクシマ」とモノを投げられながら野次を浴びせられ、川島選手が審判に抗議し、約7分試合が中断したのだとか。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/1112/other/text/201108200006-spnavi.html


川島選手は試合後ロッカールームで涙を流していたそうですが、残念ながら日本人を含めた黄色人種は、欧米において差別される側であるという現実があります。


同じ日本人として、福島を野次に使うのは絶対許せないですが、その行為に対して、はっきり「NO」と抗議した川島選手には、よくやってくれたと思っています。



日本人には黙すること、言わないことの美徳がありますが、残念ながら国際社会においては、「反論しないのは相手の主張を認めたことと同じ」という現実があり、個人的に川島選手の抗議行動は、「正しい対応」だと思います。



ただ欧米でも一昔前と違い「人種差別は恥ずべき行為」という考えが定着してきており、今なお差別行為をする人達は、普段の生活で差別される側だったり、比較的貧しい生活を送っている人達であることも多いので、「ごく一部の心無い人達の行為」と割り切って、川島選手には気持ちを切り替えて次の試合に臨んで欲しいと思います。




なお余談ですが今回の記事を目にして、願わくば日本の政治家の方々に、海外に出て国際感覚をより身につけて戴き、「きちんとモノの言える外交」を行ってもらいたいと思ったのは、自分だけでしょうか???(苦笑)